ガス乾燥機の乾太くん。
ネット上のレビューでは
「もうこれなしの生活には戻れない!」
「恐れ多くて乾太くんなんて呼べない。幹太さんと呼んでいる」
「夫婦喧嘩がなくなりました」
など、昔の怪しい雑誌広告並みに高評価連発のガス乾燥機の乾太くん。
SNS全盛の現代、こんなに悪い評価が見当たらないのはAmazonの中華製品と乾太くんくらいではないでしょうか(笑)
しかしまぁ、そうはいってもしょせん服を乾かすだけの機械だし。それベランダでタダでできるし。
と購入は見送ってきたのですが、妻が仕事を始めたので家事時間を削減したかったこと、妻と子供が花粉症を発症したこと、今後子供の洗濯ものが増えることが予見されることなどから導入を決めました。
結論からいうと8kgスタンダードを購入させてもらったのですが、なかなかの高額家電でもありますし、決定までにはそれなりに迷いました。
ということで、私の比較対象や比較ポイント、導入コストなどを公開しますのでよろしければご参考ください。
ドラム型洗濯乾燥機との比較
前述の通り花粉症対策と家事削減をを目的としていたので、同じく外干し不要で更に洗濯から乾燥まで一気にできるドラム型の洗濯乾燥機への買い替えも検討しました。
しかし、
・乾燥までは時間が掛かるので大量に洗濯物が出たときに対応できなくなってしまうこと
・機構が複雑なぶん故障やメンテナンスが多いらしいこと
・その間は洗濯も出来なくなってしまうこと
などが大きなデメリットと感じてしまい、また、麻とかレーヨンとかは乾燥機に掛けれないらしいので、
・たとえ洗濯乾燥機でも洗濯から乾燥に入る前に取り分ける、または最初から洗濯を分ける手間はある
さらに
・乾燥機能そのものはガスには敵わない
ということで、トータルで見れば洗濯機とは別に乾太くんを入れたほうがメリットが大きいと判断しました。
乾太くん比較
乾太くんの現在のラインナップは2021年6月現在、6種類。
・家庭用スタンダート 3kg/5kg/8kg
・家庭用デラックス 5kg
・業務用スタンダート 5kg/8kg
ポイントを絞って比較していきます。
両者の違いは主に下記3つ。
a) コイン投入口の有無
b)ベルトの耐久性up
c) セルフクリーニングフィルター
といったところで、業務用が3万円くらい高くなっています。
コイン投入口はもちろん不要。
ベルトは耐久性は3倍になっているらしい。
家庭用だと10年くらいで切れちゃうことが多いようなので丈夫なのは魅力ですが、調べてみると交換ベルトは1000円くらい、自分で交換できるようです。
セルフクリーニングフィルターはフィルターを綺麗にしてくれるわけではなく、フィルターのゴミを一箇所に集めてゴミを回収しやすくする機構のようです。
ベルトとフィルターの強化は確かに便利ですがコストに見合うだけのメリットとは思えませんでした。やはり複数台を扱う業者向けの機能といった感じですね。
1台運用の一般家庭は家庭用で十分かと思います。
これはもう大きいが正義でしょう。
家族持ちだと洗濯機は8~10kgくらいのご家庭が多いと思いますが、5kg以下だと全部入らない可能性があります。
洗濯1回で乾燥2回はいかにも面倒ですね。
また、普段の洗濯物は多くない場合でも、旅行やキャンプ帰り、病気や何かをこぼしたなどのアクシデント、季節の変わり目などで一時的に洗濯物が増える機会は結構あります。
せっかく乾燥機を導入したのに、何かの度にコインランドリーに行くのはできれば避けたいものです。特に熱を出して寝込んでいるときなどにコインランドリーに行かずにサラサラシーツに寝れるなら想像しただけで嬉しい…
大は小を兼ねる。
設置スペースが無いなどの理由がない限り、3kgや5kgを選ぶ積極的な理由はないと思います。
デラックスモデルにはその名の通り、デラックスな機能が付いています。
・デリケートコース
・静電機除去機能
・静音ドラム
・消臭機能
また、機械的な機能の他の差異としては、
・のぞき窓の有無
・糸くずフィルターの位置
が上げられます。
色々あるといえばありますが、個人的にはどれも容量を上回る決定的要素ではないと思います。
多少仕上がりが良かろうが、静かだろうが、メンテナンスが楽だろうが、
「入らないものは乾燥できない」
乾燥機である以上、乾燥機能に注視するべきで、その他はオマケと考えます。
強いて言えば糸くずフィルター位置が前面扉部に組み込まれているというのは大きな特長ですが、そもそもスタンダードでも掃除自体は極めて簡単ですし、容量を上回るメリットではないなぁと思います。
前面フィルターの8kgデラックスが出たら買いかな(値段次第ですけどね)
最後に比較した家庭用スタンダート8kg と デラックス5kgのコストですが、実は
「同じ」
です。
もちろん時期や地域差はあります、定価は173,800円で全く同じ。
大きさも構造も大差ないので設置手数料も同じ。
更にランニングコストも同じです。
ランニングコストについては、公式サイトには以下の記載があります。
5kgの場合 → 63円
8kgの場合 → 102円
ん? 8kgは内容に関わらず毎回102円掛かるのか?
疑問に思ったので、「8kgでタイプで5kgを乾燥した場合のコスト」についてリンナイに問い合わせました。
回答は以下の通りです。
”RDT-80で5㎏の洗濯物を乾燥させた場合は、時間は52分、
但し、54Sよりも数分乾燥時間が長くかかります。
大は小を兼ねますし、余分にコストがかかる訳ではないので、RD
8kgタイプで5㎏の洗濯物を乾燥させた場合のコストは「65円」
ドラムが大きい分わずかに8kgが高くなるとのことですが、これなら誤差の範囲と見てよいでしょう。
スタンダードもデラックスも乾燥機能は同じで、温度や乾燥度合いを確認しながら運転時間を調整しているので差は出ないとのことです。
ということで、冒頭に書いた通り我が家はスタンダード8kgに決定したのですが、最後に見積額も公開しちゃいましょう。
<条件>
商品:乾太くん スタンダード8kg、ダンパー付排湿管セット(φ80)、専用台、小物乾燥棚
設置場所:木造住宅、1階、風呂場横の脱衣場(外壁に面している)
依頼先:地元のガス屋
施工業者:依頼先ガス屋のグループ企業
乾太くん8kg (RDT-80) 158,000円
<部材費>
乾燥棚据置台(DS-80HSF) 25,900円
排湿管セット(DPS-80KA) 13,500円
ガスコード(1m) 4,270円
小物乾燥棚(DK-4) 0円*キャンペーン中でサービス
<工事費>
本体取付費 4,000円
専用台取付費 5,000円
排気筒取付費 5,500円
穴あけ費 9,000円
ガス栓増設工事 39,600円
<機器費>値引き -97,999円
<端数処理> -43円
消費税 16,672円
合計:183,400円
相見積もりは取っていません。
ガス工事も入りますので有象無象の業者に頼むのはやはり怖いですし、アフターサービスも重視したかったので多少高くても契約中のガス屋さん経由で買うつもりでしたが、営業の方が「全国最安値クラス」と言っていた通り実際に安いのではないかと思います。
工事時間はおよそ2時間。
穴開け位置を決めるときや台の高さを決めるときなど、要所要所で確認しつつテキパキと進めてくれて仕上がりも満足いくものでした。
以上!
早速のその日の夜に洗濯機を回し、あえてそのまま全部乾太くんにぶち込んでみました。
分別もシワ伸ばしもなしに全部ドカンと放り込んで60分…。
結果、しっかりと乾きました!
一番縮みそうな子供の体操服を取り出して重ねてみましたが、丈で1cmくらい縮んだくらいでした。これくらいなら問題ない。
ワイシャツも3枚入れましたが、吊るし干しと大差ないシワ具合。
どうしても急ぎならばそのまま着れないこともないが、できればアイロンかけたほうがいいと言った感じ。
総じて大きな縮みもなければ生乾きもない、目につくシワもないということで、今後も全部ぶち込んで問題ないだろうといった感じでした。(注:我が家はガサツです)
初めての乾太くんの感想ですが、ネットの評判ほど感動しなかったというのが正直なところです。
事前に絶賛レビューを読みすぎて期待値が上がりすぎてしまった面もあると思いますが、冒頭に言ったとおり結局服を乾かすだけの機械ですからね。
「コインランドリーがウチにきた」という感じで、便利ではありますが感動するほどのことではなかったです。
ただ体調が悪いときや天候不良が続いたときには有り難みが身に沁みるだろうなという確かな予感はします。
今日から豪雨が続いて今夜高熱がでればいいなぁ(おい