2006/12/26

【Books】どちらかが彼女を殺した


どちらかが彼女を殺した
東野 圭吾






最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。







いやー、まいったよ。
最近推理小説ばっか読んでたから少し飽きちゃってて、面倒になると最後まで推理せずに読んじゃうこともあったんだけど、この本犯人教えてくれねーんだよ。とんでもないよ。ぼーっと読んでたから何があったのか分からなかったよ。

こうなると解かない訳にはいかないよなー、ってんで本閉じて色々考えてみようと思ったんだけど、もうすっかり犯人教えてもらうつもりだったから内容よく覚えてないんだよ!今読み終わったとこなのに。
いやー、ビックリしたね。自分のいい加減ぶりに。ここまで集中していなかったとは。

結局最初から読み直して推理しました。
が、なんか書いているうちに違う考えが出てきたりしてまとまりませんでした。

俺の推理はこちら↓ *白で書いてあるので反転して読んでね。
結局解説も読んだので犯人は分かっているつもりだけど、湧き出た疑問を片付けられない(><)
誰か教えて~!!

さて推理。
まず、考えるべきはゴミ箱の中身だよね。
これによって康正と加賀刑事は犯人を特定できることになる重要なキーであることは作中に明記されているし。

見落としがなければゴミ箱の中に入っているのは「佳世子が破いた薬の袋」だけであるはず。
また、「その瞬間を見ていた」発言からも、「これで鑑識に出す手間が省けたな」発言からもゴミ箱の中身が薬袋であり、重要なのはその袋を破いた利き手であることが類推される。

ここで園子の部屋に残されていた薬袋の状態によって導かれる状況を考えてみる。
2つの袋のを破いたのが―

1.左手・左手だった場合
とりあえず右利きと思われる潤一は除外される。2つのうち一つは佳世子が破いていたとしても、2つ目が佳世子による再犯行の際の物か、絶望に暮れた園子自身によるものなのか断定はできない。

2.左手・右手だった場合
とりあえず一つは潤一が破ったものである。もうひとつは分からない。
一つ目が佳世子によるものだとすると、2つ目は潤一で彼が真犯人ということになるのだが、逆の場合は1.同様判断できなくなってしまう。

3.右手・右手だった場合
この場合のみ自殺が否定される。加賀が他殺と言い切っている理由も、薬袋がこの状況であったからだと思われる。


よって状況は3.「袋は両方とも右手で破かれていた」であったと推測できる。
ここから犯人が分かる、といういうことであれば容疑者二人の利き手は反対でなければならない。 そして右利きの方が犯人だということだ。



と、ここまで考えた。
しかし、これから先が分からない!

あんまり分からないから解説も見たけど、納得いかない!

解説によると、
1.加賀刑事が殺人と断定している → 薬袋の状況は前述の通り、両方右手で破られている
2.絆創膏は本棚の上にあるため、小柄な佳世子が使うのは不自然 → 潤一が使った → 感電死の準備をしたのは潤一 → コードを切ったのも潤一 → コードは右利きの人間に切られていた → 潤一は右利き

ということで、犯人は佃 潤一である!(・Α・)9m ドーン!!

明示はされてないけど上記が解説が示す真相だと思う。「文庫化に当たって、佳世子がどちらの手で袋を破いたのかが伏せられていることにより難易度が上がっている」とされていることからもコレで間違いないとは思うんだけど、本当にコレでいいのかなぁ・・・。


以下に俺の推理に続きを描くと同時に、解説が提示する答えに対する反論を試みる。


推理は「どちらかの利き手が分かればいい、というところまでいったけど特定できない!」というところまでいった。

作品中の2人の利き腕に対する描写を探すと、
佳世子には、園子の葬式の記帳を右手で行っている描写がある。が、園子同様強制されている可能性があるので断定する材料にはならない。

潤一に関してははそういった記述は見当たらない。
が、論理的思考で、感電死の準備をした犯人が潤一なので、コードをカットした人物=潤一は右利き、という答えが出されている。しかし、これには反論がある。

潤一が感電死の準備をしたとされる論拠は、解説にもあった「本棚上部に置かれた薬箱の中の絆創膏を使うには佳世子の身長が低すぎる」っていうものだと思うけど、これは弱すぎる。
所詮本棚だ。ちょっと高い位置にあるだけで不可能な訳じゃない。サイドテーブルに足をかけるなりすれば簡単に取れるはずだ。

どちらが右利きなのかこの時点では断定できないのではないだろうか?


絆創膏に関してはさらに違う疑問もある。
潤一が絆創膏を使うのも不自然だってことだ。
康正が「犯人がやったと思われる行動、自らの動作で再現してみた」際、寝室に入って周囲を見渡したとき「本棚の中程に置いてある、ガムテープとセロハンテープに向けられた」との記述がある(p.126) 見渡せば目に入るテープ類を無視して上段の薬箱の中の絆創膏を使う理由が無い。これに対する答えは見当たらない。結局、この理由は分からない。

ちょっと方向性は変えて、潤一が絆創膏を使ったのがたまたまとすれば、これは佳世子が真犯人で潤一に罪を着せるためにあえて使ったという見方も出来るような気がする。
つまり供述通り最初に絆創膏でコードをセットしたのが潤一とすれば、帰る前には当然それは剥がしたと考えられるが、残って改めて園子を殺した佳世子が、潤一に罪を着せるためにあえてその絆創膏を再利用した、ということも考えられる。絆創膏を使うのは潤一じゃなければより不自然なことに気づきあえて残した、ってわけだ。これなら「何故か絆創膏が取れかかっていた」っていう未解決な謎も、再利用だから粘着力が落ちていたってことで説明できる。

さらに相手に罪を着せる偽装工作という考えを適用すれば、袋の破き方も同様に相手を嵌める罠とみることも出来る。
まず解説の通り、佳世子が左利き、潤一が右利きとする。で、一枚目の袋は供述通り潤一が破いたとしても、2枚目の袋は園子が左利きであることを知っていた佳世子がわざと右手で破いておいたことも考えられる。その場合、カレンダーも右利きのやりかたで切ってあるのだろう。そうすれば万一事件が発覚しても左利きである彼女は有利な立場につける。

コードのカットも同様にいけそうだけど、彼女が一人で感電死の準備をしたってのは考えづらいから、その場合は2人はやはり共犯だった、てのはどうだろう。
2人は共犯というセンも否定できないんじゃないかな?小説の細部は忘れてるので整合性に問題があるかもしれないが、殺害現場に2人が鉢合わせした、というのが事実なら、2人は共犯であることも出来るんじゃないかな?その場合、グラスを片付けなかった理由が問題になるけど、先の袋と同じく事件が発覚することを想定して佳世子が仕掛けたという見方もできる。佳世子は車で現場にやってきて土足で部屋に上がってしまっている。周到なアリバイ工作を準備していた潤一を前にして、もし事件が発覚したなら逮捕されるのは私で、彼だけはまんまと逃れるのではないか、と考え、自分の身を守るため、少なくとも彼を逃がさないために一片のスキを作った、というのもアリじゃないか?ダメか?共犯なら、ワインを買って持っていったのは二人だということもいうことになるので、ボトルが空だったのも3人だからいっぱい飲んだだけ、ってことで片付けられる。実はグラスは3つあって、睡眠薬を注いだ園子のグラスは持ち帰って破棄されたって可能性だ。これだと殺害の翌日に二人で現場を訪れたって証言からするとちと厳しいが、なんとかなりそうな気がする。



思いつくままに長文書いてみたけど、我ながら検証する気にならん・・・。もう頭痛い(゜∀。)



当面晒しておくので、検証・反論是非お願いしますm(__)m


<ついでに気になる部分>


・最初に康生が部屋に入ったとき、サイドテーブル下に電話が転がっていたはず。何アレ?

おかしいところがあったら是非指摘してください!
よろしくお願いしますm(__)m

2006/12/12

【actualite】FIFA Club World Cup presented by TOYOTA

FIFA Club World Cup presented by TOYOTAを観戦してきた。

つっても
全北(韓国:アジア代表) vs クラブ・アメリカ(メキシコ:北米代表)というマイナー試合。

クラブも選手もさっぱり知らないが、チケットを貰ったので行ってきました。
バックスタンド側の2階席だったんだけど、サッカーを横から観るのは久しぶりで面白かったです。たまに観にいくJリーグではいつもゴール裏付近で、応援の熱気があるのはいいけど”サッカー観戦”という観点で考えると全くダメなんだよね。オフサイドなんか全然分からんし。

試合はトーナメントらしく両チームとも無理はしない展開。全北はクロスの精度が悪く、C.アメリカのミス絡みでしかチャンスを作れない。対するC.アメリカは浮き玉を多用した小さいパス交換で中央突破を図るも体格で勝る全北DFを崩しきることは出来ない。
試合が動いたのは後半34分。右サイドからのカバニャスのグラウンダークロスをR・ロハスが倒れこみながらも何とか当ててゴールに流し込む。バックスタンド側からは倒れたロハスの体が邪魔で転がるボールが見えないという、超泥臭いゴールで均衡は破れた。
先制を許した全北は当然点を取りに2選手を投入するが、却ってバランスを崩しC.アメリカに決定的な形を何回も作られてしまう。この辺が試合としては一番面白かったかな。攻守の切り替えが早い試合はやはり見ていて楽しいものです。

個人的にはブランコの動きが良かったと思います。視野の広さ、判断の早さ、確かなテクニック、紛れも無く世界レベルですな。


あと、熱燗でも売ってくれれば完璧だったな。寒かった・・・。

2006/12/11

【Trash】Vow's Bar 中野店3周年記念プレイベント


夜のとばりに、南無阿弥陀仏。
東京・中野に現役のお坊さんがシェーカーを振るう異色バーがある。
店の名前はそのままズバリ「坊主バー」。それではカッコつかないと思ったのか、一応「Vow's Bar」をいう字が当てられている。"Vow"という単語は”誓い”とか”誓約”という意味。宗教的理由などから独身生活を誓うことを”vow celibacy
”といい、その辺にも引っ掛けたのかもしれない。


そのVow's Bar中野店が3周年ということで、12/9に記念プレイベントが行われましたー。






「こんなん」というのはどんなんなんだろう?
繁華街で酒を売るブッディストに今の世の中はどう映っているだろう?

興味をそそられ参加してきました。

会場は東中野駅近く、東京工科専門学校内のテラハウス 地下ホール。
収容人数300人ほどと思われるホールで、当日の参加者は150人くらいかな。
会場や出演者の写真は撮ったんだけど、ネットへの公開は禁止ということで画像無しのレポになります。


イベントは3部構成。


1部は世の中の諸問題をピックアップし、その専門家たちに解説をお願いするというもの。
・憲法9条改正問題
・自殺問題
・ホームレス問題
・いじめ問題
がピックアップされました。
ホームレス問題を取り上げた団体は実際にホームレスの方を連れてきたり、活動に対する仏教界の協力の不充分さを訴えたりしていて中々面白かったですが、他の問題は通り一遍の解説で終わってちゃってたな。


2部は、各宗教界の関係者が一同に会し、1部で取り上げた問題を中心にディスカッションするというもの。
坊主マスターのマスターいわく『ミニ・宗教サミット』だ、ということで、飛び交う罵声、入り混じる各言語、演壇の中央で坊主が念仏を唱えればそれに向かって神主がお払いをして、それを見たキリシタンは十字を切りつつ哀れな子羊のために祈り、イスラムの方は時間が来たのでメッカに向けて伏せ祈る。触発された観衆は立ち上がり発言のためのマイクを奪いあうといった熱くシュールな大激論を期待していましたが、実際には一部の問題にありきたりな問題提起をしただけで終わりました。 なんかしょんぼりです。

原因の一つは準備不足でしょう。
当日は各宗教宗派が集うとのことだったのですが、当日になってイスラム教代表が欠席、キリスト教の代表の方が交代、偶然会場に来ていたタイ仏教の方が引っ張り出せれたりドタバタあり、これで満足な論議を要求するほうが酷というものです。
最終的に、キリスト教、古神道、タイ仏教(テーラヴァーダ仏教)、日本の仏教(浄土真宗、禅宗、時宗、曹洞宗、日本山妙法寺)の方々がパネラーとなりましたが、多数派の仏教徒からは積極的な発言もなく、急遽駆り出されたキリスト教、タイ仏教の2者にも劣る存在感でした。「我々は人を救いません」と早々に宣言した神主などもいて、一体何をしたくて参加してきたのかと思います。

他にテーマの散逸も原因に挙げられると思います。
一部でピックアップした問題を端緒に通底する構造をあぶり出し、問題提起と解決法について各界の見解を示していく、というのが理想なのではないかと思いますが、実際には各パネラーに諸問題に対する印象を尋ねただけで掘り下げることも無く終わってしまい、これで議論が盛り上がるわけもありません。パネラーや聴衆の力量も不足していたのかもしれませんが、運営の技量も問題でしょう。ぶっちゃけこれで金を取ろうとは世の中舐めてます。


3部は、歌や詩の朗読という見世物系。
Kobaryuという平井堅の替え歌を歌う歌手が出てきて、彼はクオリティ高すw 面白かったです。



イベント後には希望者による忘年会が催されましたが、用事があったため失礼しました。
来年4月に本イベントがあるらしいですが、次もサミット的なことをするならば是非具体論を提示して欲しいと思います。それが無い限り対立軸もボケたままで、今回のような腰の引けた「宗教懇親会」に終わるのではないでしょうか。

宗教色のあるイベントに参加したのは初めてなので非常に期待していたのですが、終わってみて「宗教家は世の中の事なんか考えてないんじゃないか?」という疑問を抱いてしまいました。

”草の根宗教サミット”という着想はすごく魅力的なので、なんとか実のあるものになっていって欲しいと思います。
今後に期待、かな?

そういえば当日はフジテレビのスーパーニュースが取材に来ていたようです。
マスコミはあれをどのように報道する(した)のかちょっと興味がありますね。まぁまず観ないと思うけど。


チャオ!

2006/12/07

【Trash】オープンカフェの社会実験@新宿



新宿で「オープンカフェの社会実験」をやっていた。
歌舞伎町の方から新宿駅方面へ向かう途中、MOA4番街で見つけました。

赤い看板掲げて頑張ってます。


全景はこんな感じ。
ちょっと暗いけど雰囲気は分かると思います。

路地の反対端にも同じようにテーブルとイスが並べられていて、昼はテーブルの上に赤いパラソルが差されるようです。

ちなみにこの実験は8/2-12/30までの期間限定のようです。


奥の「MOA 4 CAFE」でコーヒーやらビールやら売ってます。俺はカフェオレを(確か350円)買いましたが、紙コップに入った取り立てて特徴の無いものでした。ちょっと高いような気がしますが、それよりも店員のやる気の無さが気になりました。ろくに挨拶もしません。
まぁ新宿らしいっちゃらしいんですが、そういうイメージを崩したくて実験してるんじゃないのかな?


MOA4番外にはバーニーズニューヨークがあり、今はこんなお洒落なディスプレイで彩られていました。恋人達にはぴったりです。
クリスマスシーズンのイメージカラーはやっぱり赤、温もりの色です。赤には体温や血圧を上昇させて積極的な行動を促すという効果があるので、これによって購買を促しているという説もあるようです。
僕?独り者には色なんて関係ありません。購買の主な基準は価格です。




ヨーロッパの町並みなどをみると、ちょっとした広場があることが多いですよね。丸い広場の縁に沿ってベンチが置かれていて、疲れたら一息入れられるようになっている。あれ、とてもいいと思います。
日本でも池袋西口などに似たようなのはありますが、もっともっと増えて欲しいと思っていたのでこの実験は成功してほしいですね。ちょい飲み物が高い気もしますが別に自販機で買ってきても怒られることはなさそうなんで良しとしましょう。
給料は上がらんしボーナスは減るし、景気回復はどこで行われてるんだ!と思うときもありますが、こういった試みを見ると日本も「豊か」になっているんだな。と思います。


【蛇足】この写真はpicasaPosted by Picasa でアップしてみましたが、何枚かは失敗したようでアップされていません。
Bloggerのアップ機能は失敗ばかりだし、嫌になってきました。また乗り換えようかな・・。
bogger使ってる人、写真ちゃんとアップ出来てますか??

【Books】東野圭吾を引き続き読む

むかし僕が死んだ家が面白かったのでそのまま他の作品を読んでいます。
今までに読んだのは、

むかし僕が死んだ家
変身
手紙
分身
超・殺人事件
白夜行
放課後
宿命
鳥人計画
探偵倶楽部
11文字の殺人

の11冊。ちなみに上から面白かった順。
超・殺人事件は短編集で、超理系殺人事件と超高齢化社会殺人事件が面白い。ただ、くだらないので低俗なのが嫌いな人は読まないほうがいいでしょう。

全体として僕は初期の本格ミステリよりプロットに捻りを効かせたもののほうが好みのようです。
彼の文体は平易で読みやすい反面情感に欠けるので、人間を描くにしても独白や心情の描写でダイレクトに描くより、その天才的な構成力を発揮して他者からの印象や風景としての存在の中から浮かび上がらせる、といった手法の方が合っている気がします。
この人は小説家としてはともかく、ストーリーテラーとしては本当に一流ですね。映画化、ドラマ化が多いのも納得です。
かまいたちの夜みたいなゲーム作ったら凄く面白そうなんだけどやる気ないのかな?期待。

2006/12/06

【Trash】City Marathon

12/3、某県某市主催の市民マラソンに参加してきた。

2km、3km、5km、ハーフマラソンのうち、ハーフマラソンに参加してきた。
結果1500名程の出場者の200位くらい。タイムとしては1時間半くらい。
「そこそこ速い」という賞賛するほどでもなくネタにもならない中途半端なポジションに落ち着いた。

当日は12月にしては暖かった。それが大会史上初めて5,000人を突破したという出場者たちにとって良かったのかどうかは分からないが、応援の人たちにとってはよかっただろう。冬空の下ただ立っているだけというのも辛い。
マラソンの中継をみていると沿道いっぱいに旗を持った群集が立ち並び声援を送っているが、正直よくやるな、と思う。寒空の下、身をちぢこませてお手当ての選手を待っていても、やっとやって来た彼らは一瞬で通過してしまうのだ。何人かの選手を見送った後、彼らはどういう顔で帰るのだろうか?「いつだって去り行く者は美しい」と歌ったのは中島みゆきだったと思うが、残されるということには惨めさが付きまとうと思うのは俺だけなのだろうか?


実は昨年もこの大会の5kmに出場した。その後違う大会の10kmも走ったので、今回はハーフ、そして2月に東京マラソンでマラソンデビュー&引退レースという華々しいランナー人生を描いていたのだがあえなく東京マラソンに落選したため、それもついえた。意味の無い大会だった。
それでも収穫はあった。今まで5km,10km,21km(ハーフ)と走ってきた結果、15km以下と以上では全然別物だということに気付いたのだ。

5kmくらいなら勢いでいけた。ヨーイドンで行けるとこまで行けばいいだけだ。
10kmは5kmの勢いに根性を足して乗り切れた。過度に息切れしない程度に飛ばしていけばそのままゴールに着いた。どちらも走り終わった後はゼエゼエと息が切れ、体は火照っていた。 体力と使った、という実感があった。
今回は違った。

今回のコースは10km過ぎから苦しくなるとの情報を得ていたので前半抑えていったこともあり、10km過ぎまで楽勝だった。
11km地点くらいだと思うがタイム表示があり、そこで51分くらいだった。走りながら考えた。
細かい計算は置いといて、今はおおよそ半分地点。
で、現在のタイムを単純に倍にすると102分。1時間と42分。1時間半と少し。
今後1km1分のペースアップをすると、92分。1時間32分。もうちょっと頑張れば90分。1時間半。
イケル。
1時間半を目標にしようと思い、ペースアップを試みた。すると。

脚が痛い。
足裏が痛いのは靴を忘れた罰だと思うが、それ以外に脚の後ろ側が痛くなってくるのだ。
始めはふくらはぎが、そのうちに腿裏が。
つってしまうと大変なので出来るだけ負荷を掛けないように関節を使わないで走るのだが、そのカクカクしたフォームはいかにもエネルギーのロスが大きく、また見た目もヤバイのでドクターストップがかかった場合、鉄格子付きの方の病院に収容されてしまいそうだ。出来るだけ平静を装って走りきった。

筋肉痛み当日が一番酷くてその後は日ごとによくなり、3日目の今日では殆ど問題ないが、最初はホントに痛かった。
歩行時、足を真っ直ぐに振り出すと裏側の筋肉が痛いので、バレリーナがお辞儀するときみたいにつま先を開いたままで歩く。
つま先が外を向いているので足もやや横方向に振られることになり、バランスをとるために腕も横方向に振られる。
手足を横に振りながら前進していく様は陽気なゴリラのようで、とても悲しい。


勢いで走れるのは10kmまで。15kmを超えるランには多少でもトレーニングしたほうがよさそうです。

2006/11/25

【Actualite】Ijime

日本の「Ijime」、ドイツで強い関心 連日報道

いじめによる自殺や自殺予告が日本で相次いでいる問題について、ドイツの主要メディアが強い関心を寄せ、連日報道を続けている。日本語の「Ijime」という用語もそのまま引用され、「イジメ」と発音されている。ドイツでは移民問題や貧富差などに基づく子どもの暴力や差別が増えており、学校教育のあり方に関する論議を日本と重ね合わせているようだ。
(中略)
ドイツでは子ども同士のいやがらせや暴力が問題となっているが、日本ではより陰湿な「仲間はずれ」という形で現れる、などと伝えた。
*asahi.com2006年11月25日08時00分記事より抜粋
 












以前にMottainai(モッタイナイ)を世界語に!という記事を書いたが、それ以外にも日本発の国際語は結構ある。Sushi,Tsunami,Mangaなどだが、どうやら次の有力候補はIJIMEのようだ。
もっともこれに対しては疑問もある。
日本語が国際語になるためには、その事象や概念自体にオリジナリティが必要だ。
寿司がSUSHIとして世界に広がり、ロシアのスパイがロンドンのスシバーで死ぬほどスシを食うようになったのも寿司がロシアにもロンドンにも無かったからだ。(未確認情報) もし同じようなものがあったなら「ジャパニーズなんたら」とか「インポンスキーかんたら」と呼ばれていたであろう。もしそうであったなら元スパイもサビとポロニウムを間違えることも無かったかもしれないと思うと心が痛む。 (未確認情報)

で、IJIME。
これって日本にしかないの?そんなことないだろー。 アングロサクソンだってネグロイドだっていびって叩いて仲間外れにしてんだろー。
と思って『仲間外れ』で和英ひいてみました。
すると・・・・・ありました!
『muggle』とか『wallflower 』なんてのがあったんだけど、もうちょっと正確な意味を掴むために『wallflower 』を今度は英和でひいてみたよ。そしたら

wallflower
【名-1】 壁の花◆ダンスパーティーで誰にも相手にされずに独りぼっちで壁際{かべぎわ}にいる人


つ、つらいよお。゚・(ノД`)ウワーン

でもまぁ、これはイジメというか単にモテないだけなので仕方無い気もする。いや待てよ。モテないヤツを「花」となどという隠語で呼ぶのは酷く陰湿な気も・・・。しないか。もちろんケースバイケースだけどジョークの範囲といえるだろう。ついでに『muggle』と『wallflower 』をドイツ語とフランス語に訳してみようと思ったがオンライン翻訳機では反応しなかった。

考えてみると日本には「村八分」なんて大規模かつ伝統的な仲間外れがあるくらいだから、そこらのひょっと出の外人なんかには真似できない「シカトの技術」を持っている人が多いのかもしれない。
そういえば確かZOOっていう短編集の中に不仲になった両親が息子の前でお互いが見えないフリをして暮らす、っていう話があった。父と話していると母から「何独り言言ってるの?」と問われ、母を見つめていると「ぼっー、と壁ばかり見てどうした?」と父に尋ねられる生活を続けた哀れな少年の心が壊れしまう話だ。 そんな異常な状況にも少年は適応していくのだが、その強引な手法がその小さな心を壊してしまうのだ。

こんな陰険なイジメを思いつく作者、乙一の年齢を調べてみたら1978年生まれとなっていた。俺より少し若いくらいだ。こんな年の作家がこんな陰気くさい設定を思いつくくらい強力に、僕らの中にはシカトの遺伝子が組み込まれているのかもしれない。
ちなみに『シカト』の語源は、花札に描かれている鹿がそっぽを向いていることから来たらしい。花札で鹿の札は十月の札でもあるので、鹿(しか)+十(とお)=しかとお→シカト!(・∀・) となったらしい。日本では鹿や札さえ無視するのである。

まぁそんな世知辛い世の中だけどぽんぽん死ぬこたーないのにな。とは思う。 集団自殺なんてどっかのネズミに任せときゃいいんだよ。放っておいたってどうせ死ぬんだから急ぐことはないやな。イジメ?んなもん無視すりゃいいいんだよ。いじめっ子だろうがいじめられっ子だろうが好きな奴には話し掛けて、嫌いな奴にはそれこそシカトしてらゃいいんだよ。そうすりゃいずれ仲間が出来て大往生できそうな気がするけどなぁ。まぁその前に死んじゃうかもしれないけど、運が悪い奴ってのはいつでもどこでもいるもんで、それは仕方ないよな。 命なんてそんなもんだよな。うん。


・・・まとまらないのでこの辺で。じゃ!

2006/11/23

【Trash】益子焼

栃木県は益子市、益子焼の産地(っていうのか?)に行ってきました。
ちょっとした知り合い関係の窯元なので倉庫にも入れてもらえ、多くの作品を見ることができました。
静かな小屋の中に鈍い光を湛えた陶器が並ぶ様を眺めていると、その光に時間が吸収されていくような感覚におちいります。ハッと我に返ると時間が過ぎている。目の前には変わらぬ光を放つ陶器が並んでいる。そんなことを繰り返して時間が過ぎてゆくのです。陶器達は、そうして鑑賞者の時間を奪うことによって、ここの主は自分達なのだ、と声も無く主張しているようです。

と、そんな静かな妄想に耽らせてくれる素晴らしい益子焼ですが、最近は大変厳しい状況にあり火を落としてしまった窯も少なくないようです。
益子の町は、益子焼窯元共販センターという建物を中心に電線の埋め込まれた綺麗な坂道をメインストリートとしてお土産屋、蕎麦屋、喫茶店が立ち並び、当日は雨模様にも関わらず行きかう人も多く、共販センターの駐車場は満車で数台の車が待っている状況も珍しくありませんでした。ナンバーを見る限りでは、東京や千葉など遠方からの来訪も多いようです。
町はだいぶ賑わっているようでしたが?と訊くと、それ以上に窯が増えすぎて供給過剰を起こしてしまっているとのことでした。だぶついた商品がお互いの値を下げ、安価な商品群が高価な品の買い控えを引き起こし、売れるのは安物(=薄利)だけ、売っても売っても生活は楽にならないという負のスパイラルに巻き込まれているようです。一見ブランド化に成功したかに見える焼き物の里がこうした事態に陥ったのは、製作者と消費者の意識の違いにあるのかもしれません。
製作者が自信を持って高値を付けた傑作の価値は消費者には伝わらず、隣に並ぶ廉価品に手を伸ばす。長引く不況により消費者の購買力が減っているという見方も出来そうですが、遠路はるばる耐久消費財を求めてやってきたお客さんは購買力・購入意欲は強いと見ていいのではないでしょうか。では何故彼らが廉価品をばかりを求めるかと考えると、それで充分だから、と考えていると思え、更に一歩進めて考えると、彼らは「益子焼」を買いに来たのであり、「いい焼き物」を求めてきたのではないのではないか、という推論が導き出せます。つまり今、益子を襲う不況の波は「益子焼」がブランド化に成功したことの証左でもあるという皮肉な結論を導き出すことも出来るのです。悲劇。
道を覆う飲食・雑貨店も、焼き物の販売だけでは食べて行けなくなった窯元が副業として始めたもののようです。正に本末転倒。ブランドと商品の乖離、そして逆転はいつから始まったのでしょうか。
昨今流行のコラボ品、ダブルネームの商品など、ブランド主体の販売戦略というのが個人的に好きではなかったのですが、これは思ったより大きな潮流となって各方面に影響を及ぼしているようです。


ところで、僕が訪ねた窯元は庭に烏骨鶏を飼っていました。これは副業というより自分達が美味い卵を食べたいからのようですが、茶色い烏骨鶏の群れの中に何故か一羽だけ白いのがいました。あれは?と尋ねると、「どこからか飛んできた野良だ」とのこと。いやー、犬や猫ならともかく「野良鶏」とは。しかもそれを平然と飼い続けるとは。
懐の深い町、益子でした。

【Books】東野 圭吾


先日読んだ「むかし僕が死んだ家」が非常に面白かったので、近所のブックオフに行って東野圭吾をあるだけ買ってきました。っていっても4冊しかなかったけどね。ハードカバーはあったかも知らんけど好きじゃないので。
この作家は多筆家なばかりでなく、本格ミステリから涙そうそうのしっとり物語まで手掛ける多才家でもあるらしいので同じ作家を連続で読むことによる飽きや慣れは気にしないでもよさそうです。

吹き付ける風が冷たくなってきた今日この頃。本と酒でぬくぬくと過ごす我が家も悪くないものです。

2006/11/13

【Books】むかし僕が死んだ家


むかし僕が死んだ家
東野 圭吾


簡単な漢字で構成された名前からか、多作家だからか、なんとなく軽い作家のイメージを持って読んでいなかった東野 圭吾。

”かまいたちの夜”で俺の微弱なミステリ魂が刺激されたので読んでみました。

結論から言うと、

スゲー面白い。

物語の舞台は山の中に立つ「灰色の家」。登場人物は「私」と私の昔の恋人の二人。

打ち捨てられた洋館の中で二人が探すものは「過去の記憶」。

ひんやりととした空気。二人の距離感。静けさ。既視感。

時の止まった洋館の中に包ませてくれる描写に加え、張り巡らされた伏線の数々。ミステリを読むこと自体が久しぶりだという個人的事情を差し引いても、これほど数多く精緻に張られた伏線には大きな驚きがある。

ぐいぐい引き込まれ、ページを捲ることが楽しくて同時に終わりが近付いていくことにも寂しさを覚えつつ、読むことが止められない。本当に久しぶりに夢中で読んだ。

読書から離れている人、元々読まない人にもオススメできる傑作です。

2006/11/09

【Game】かまいたちの夜x3 攻略日記7 おしまい

金のしおりゲット!!



遂にかまいたちの夜x3、終了です。


まぁ、全く不満が無いわけではないけれど、初代かまいたちの夜に興奮して、2に失望した俺みたいな人はやっておいて損はないですよ。

というかそういう人のために作られているような・・・。


一番悪かったところは、ピンクのしおりの物語のグラフィックがとてつもなくオタクくさいこと。
一番良かったところは、真のエンディングで、これで完結でいいと納得できたことです。あえて言えば透が最後が良かったけどね。



おつかれさんしたッ!(`д´)ヾ

2006/11/08

【Books】僕のなかの壊れていない部分

僕のなかの壊れていない部分
白石一文
光文社


週末に久方ぶりに会った友人は本好きな人間だった。
読者家というよりは本好きといった方がしっくりくるタイプで、フルタイムの人材派遣業に従事しながら、今でも年間150冊は読むという。それも同じ本を3回くらいは当たり前、気に入ったものにいたっては、「さぁ・・・?50回くらいは読んだんじゃない?」という ”本の虫” だ。 学生時代は本屋でバイトしていたのだが、さぞかし幸せだったことだろう。
今は?何を読んでいるの?と焼き鳥をくわえながら訊くと、2冊平行して読んでいるといいカバンから文庫を取り出した。京極夏彦の分厚いのと、掲題作「僕の中の壊れていない部分」だった。

翌日、久しぶりの再会を記念して1冊読もうと本屋に出向き、夏彦さんは厚苦しいので「僕のなかの壊れていない部分」を購入した。


タイトルからしてどっぷり内向的な作品であろう。息苦しいほどの心理描写が楽しめるに違いない。
友人が言うには、この白石一文という作家は一般での知名度に比して書店での扱いが大きいのがとか。いわく、「やっぱり『本屋に好かれる本』っていうのはあって、たとえ無名の作家のデビュー作でもあちこちの本屋で平積みされている、ってのはよくあることなんだよね。本屋ってのは当然たくさんの本を読むわけで、そういう人たちはやっぱり批評眼が似てくるのか選ぶ本も同じなんだよね。面白いよね。」ってことで、この白石一文ってひとは『本屋に好かれる作家』であったためそ大きく扱われているそうな。

『本屋に好かれる本』といえば、『天国の本屋』が思い出される。
なんでもどっかの本屋さんが「とにかくいい本だから読んでみて!」と知人に熱烈に薦めてたのを皮切りに口コミでベストセラーになったとかで、その作品性だけでなく既存出版社の告知・広告のあり方についての論議を呼んだことも話題になっていた。俺もいそいそを本屋に向かい、しげしげと読んでみたわけだが、ぬるい童話といった印象しか受けなかった。ヒロインのユイの瞳だけは見てみたいと思える描写だったが、それは単に俺が外人好きだからかもしれない。

・・・・話が危ういほうに逸れてしまったが、言いたかったことは、本屋の評判≠俺の好みである場合もあるということで、「僕のなかの~」に対しても期待しないほうがいいかも、という懐疑的な気持ちが沸いてしまい、その気持ちを胸に置いたまま読んだということを前提として書いておきたい、ということです。



で、レビュー。というほどちゃんと書かないな。感想。


幼少期の体験により抜群の記憶力と人間に対する不信を抱えて生きる主人公、直人。

経済的・教育的に恵まれた環境で育ってきて。誰もが振り向く美貌を持つ「マトモな」女、枝里子。

この二人のお互いに対する理解・感情を軸に、変態人妻や家出少女、厭世的美少年が揺れ動きながら生きていく様子を描いたドラマ。

主人公の人間不信には幼少期の原体験という理由が与えられているが、確保した社会的地位や獲得した信頼からすると人間像としてのバランスがいかにも悪い。内部に破綻を抱えて生きる人間を描いたというよりは、作者がトラウマを逃げ口上に心理の深淵に迫ることをさぼったのではないかという印象を受けた。
これが決定的な違和感を生み、こんな主人公を慕ってくる人々は阿呆ではないかということになり、愛に包まれた人間の筈のヒロインが浅薄な幸せのカタチを求める思考停止の阿呆女に見え、家出少女は絵本の読みすぎで茫然自失の甘ちゃんに見え、美少年は自意識過剰で努力と能力の足りない革命家志望に見えるであった。
ヒロインを除く全員が、自分の闇の原因を外に求めるヘタレどもで、その毒波にまみれた頭で遠近感の狂った思考を続けるのだ。もっとも、俺にヒロインが理解できないのはオンナゴコロが分かっていないからかもしれないが・・・。


ま、要するにイラつく小説であった訳で、なんでこんなレビューをわざわざ書いたかというと、色々な人に読んでもらいたかったからである。
この小説が出版され、平積みされたいたという現実は、自分には理解できない心の琴線というものが確かに存在するということの証左でもあり、理解できないものは理解したいのが心情であり、求ム解説。という訳だ。


長々読んでくれてありがとうm(__)m

本読んで面白かった人がいれば是非コメントください。

2006/10/26

【Trash】イーホームズ 藤田東吾社長の告発

耐震偽装で世を賑わせたイーホームズの藤田東吾社長がネット上でビデオ会見を行っていました。
結構前のことなのに全然知らなかった。
何故?
何故、知らなかったんだろう?

自分がこの件に注意を払ってこなかったのが第一の理由。
次にテレビが無い生活をしているので世の情勢にうとくなりがちなことがあげられ、
最後にマスコミの偏向報道を指摘する。

俺自身がメディアから離れていても、重要な情報は人づてにすぐ伝わってくる。重要な情報が重要である理由として、多くの人に影響を与える、という要件があるので伝播が早いのは当然だ。
かくして、アンチマスコミな俺のような変人でもある程度アンテナを広げていれば大切な情報は得られるのであーる。
しかし、この件は知らなかった。社内の噂にもならなかった。友人の話題にものぼらなかった。

何故?


折角ですから会見を見たほうがいいでしょう。
藤田東吾1 http://www.youtube.com/watch?v=U1Jn1TNZG8s
藤田東吾2 http://www.youtube.com/watch?v=rZbeS5CiU3U
藤田東吾3 http://www.youtube.com/watch?v=_eaWJgy2Z3E
藤田東吾4 http://www.youtube.com/watch?v=1QGE4JWWDbA

(本人も言っているが)話は下手です。
文字の方が頭に入りやすいので藤田社長が信頼しているらしい、「きっこのブログ」を見た方がいいかもしれません。
ヒロイズムに満ちた言葉遣い、感情的な行動。
彼はプレッシャーと喪失感の中で狂ってしまったのでしょうか?


秋の夜長。
世の中を考えるのにもいい季節です。

【Game】かまいたちの夜x3 攻略日記6

ピンクのしおりゲット!!



しっかし、まさか本編であんな展開をみせるとはっ・・・・!


くぅ~・・・・・




やられたっ!!




悔しくてうれしくてネタバレする気も起きません。



とりあえず、








「かまいたちの夜x3 」








あとは金のしおりまでコツコツやります。
「かまいたち」はどこででてくるのかな・・?

2006/10/25

【Game】かまいたちの夜x3 攻略日記5

<<ネタバレ注意>>


真犯人、動機ともに判明した。
が、未だ「完」になっていない・・・。

昨日は犯人に透が殺されたとこでやめちゃったけど、真犯人の自白まで確認出来ているので今日はサクッとクリア出来るでしょう。



しかし・・・


犯人が名指しの瞬間まで露出がほとんどなく、特定できる重要なヒントもほぼ無いのはどうかと思う。今日子でなく村上であったことは「湖畔の小屋が残っていたこと」「タグを付け替えるにはパワーがいること」から推測せよってか?作品の核心をなす部分なのに正直言ってイマイチです。

他にも、今日子さんがわざわざ「ヒシダ キヨ」は架空の人物だ。って言った理由が無いし、香山さん殺害も共犯者が「殺すとは思わなかった」っていうのもなぁ・・。春子と村上が共犯であることを類推できる描写も無かったように思うし、メモを出すためだったのかもしれないけど、各人の行動に一貫性がなく非合理的なので論理的に推理する題材としては完成度が低いと思う。

特に動機面においては村上も春子さんも、そもそもの発端である香山さんの供養提案も、現実感に乏しく、心理面からのアプローチが出来るようになっていないのが残念だ。

この辺がしっかりしていれば俺も選択肢消去法に頼ることなく1発で「む・ら・か・み」と入力できたのに・・(←負け惜しみ)



とはいえ、密室のトリック、序盤の軽妙な語り口は相変わらず冴え渡り、プレイヤーを誤った方向に導く間違った推理の提案や意味ありげな演出などには時にまんまと引っかかり、充分に「かまいたち」らしい雰囲気を楽しめました。(^^
動機面が適当なのは考えてみれば初代「かまいたちの夜」もそうだったし、伝統ってことにしとこう。

これでシリーズは完結するのか分からないけど、香山さんも死んじゃったし、ゲーム上必要とはいえ俊夫と啓子ちゃんが嫌なヤツになってしまい魅力無いキャラになってしまったので、これ以上世界観を壊さないためにもこのシリーズはここで完結がいいような気がします。2,3と前作からの整合性の関係でだいぶ無理をしている感じだしね。

なんとか1、2をうまく絡めてまとめあげた力量はさすが我孫子はん!って感じです。一時ホラーに傾倒してたみたいだけど、こういう軽やかなのが合ってるんじゃなかな。







多分最後のまとめ。

分かっていることは・・・
香山さん、美樹本さん、春子さんは殺された。可奈子ちゃん、啓子ちゃんは首を吊った。 →春子さんが何で死んだのはまだ謎。村上と仲違いしたのだろうけど・・。
・香山さんがこの島にいることを知っているのは登場人物の他に、船長とケマルーア彦田(占い師)。→船長は湖畔の小屋の地下に閉じ込められた。ケマルーアは本編ではもう関係ないだろう。
犯人は香山さん殺害後、部屋の鍵を閉めた。 →単なる時間稼ぎだって。なんだかなぁ・・
殺害前後でメモを変えた。 →2通目は皆への警告。1通目は?よく分からん。
電話線を切った→皆殺しのため? 時間稼ぎ?よく分からん。
コートと鎌が捨てられていた。単に春子の部屋で脱いだだけでしょう。
館に着いたのは、香山>春子>啓子>透・真理>美樹本>俊夫の順。コートの人物(男とは限らないよな)は俊夫より前にいた。春子・コートの男(村上)ってことでしょう
コートの人物は俊夫・美樹本・透の地下探索の時、地下にいた。ん?何時入って何時出たんだ?てゆうか何故いた?水出すため?館が水没したらあの水どうやって抜くんだ?脱出できんのか?
2階物置と食堂は繋がっている。
トリックにはすぐ気づいたけど、登場人物に指摘させるのに手こずった人も多そうだ。

現時点で気になるポイントは・・・
・なぜシュプールに三日月館地下室の鍵が落ちていたのか?
・なぜ香山さんは殺されたのか?→→鍵を奪おうとしてうっかり。ってオイ!
・「ネノコクマデニ ココヲ タチサレ」と書いてあるのに何故すぐに香山さんを殺したのか?
なぜ殺害後にメモが変わっていたのか? →2枚目のメモは1枚目の改竄?考えすぎらしい(;--
・啓子ちゃんが失くした鍵は何処にあるのか?2階廊下に落ちていた。
・啓子の行動に不自然さが?
・階物置前で線香の匂いがした理由は? 食堂と2階物置は繋がっている?確定
・2階物置前で透が感じた違和感の正体は?部屋を入れ替えている? →確定
・ケマルーア彦田は岸猿家について知っている風だったが? →ネタキャラだからいい加減?→たぶん確定

・春子さんが「どうしてももう一人必要」と呼ばれた理由は?→魔方陣とかの関係?結局偶然ってこと?
地下2階で死んでいた女は誰?いつ、何故殺された? →菱田喜代。一年前の事件の時、監禁され死亡した。
確定
流されて来た死体は誰?どこから来た??→村上ってことだろうな。どこから・・・?

真理は俊夫さんの離婚問題を誰から聞いた???→これは明らかに残っている謎。エンディングで明らかになるか、サブストーリーへの伏線かな。


美樹本さんは何故殺された? →真相に迫ったから?村上と鉢あわせたくさい。
何故水が張られていた?いつ、誰がその操作を行った???→村上が皆殺しのために例の地下でやったのだろう









ひっさびさにゲームやったけど、楽しかった。
イヤー、ゲームって本当にいいですね。 サイナラサイナラサイナラ。


















No.99 クリアしてないくせに・・
























・・もし次があるなら主人公二人で海外旅行に行って事件に巻き込まれるとかはいうのはどうすかね?>>タケちゃん

2006/10/24

【Game】かまいたちの夜x3 攻略日記4

<<ネタバレ注意!!>>

俊夫編、啓子編を終えた。


あらすじは大体同じだけど、新たに2階物置小屋と食堂が繋がっていることが判明した後、春子さん逮捕のエンディングが見れました。
応接室での透の推理と、食堂での啓子の推理、どちらでも似たような展開になってしまい、いまだ「完」に辿り着けない・・・orz
モタモタしてたら細部を忘れつつあるので再確認。


分かっていることは・・・
香山さん、美樹本さん、春子さんは殺された。可奈子ちゃん、啓子ちゃんは首を吊った。
・香山さんがこの島にいることを知っているのは登場人物の他に、船長とケマルーア彦田(占い師)。
犯人は香山さん殺害後、部屋の鍵を閉めた。
殺害前後でメモを変えた。
電話線を切った→皆殺しのため?
コートと鎌が捨てられていた。
館に着いたのは、香山>春子>啓子>透・真理>美樹本>俊夫の順。コートの人物(男とは限らないよな)は俊夫より前にいた。
コートの人物は俊夫・美樹本・透の地下探索の時、地下にいた。
2階物置と食堂は繋がっている。


現時点で気になるポイントは・・・
・なぜシュプールに三日月館地下室の鍵が落ちていたのか?
・なぜ香山さんは殺されたのか?
・「ネノコクマデニ ココヲ タチサレ」と書いてあるのに何故すぐに香山さんを殺したのか?
なぜ殺害後にメモが変わっていたのか? →2枚目のメモは1枚目の改竄?
・啓子ちゃんが失くした鍵は何処にあるのか?2階廊下に落ちていた
・啓子の行動に不自然さが?
・階物置前で線香の匂いがした理由は? 食堂と2階物置は繋がっている?確定
・2階物置前で透が感じた違和感の正体は?部屋を入れ替えている? →確定
・ケマルーア彦田は岸猿家について知っている風だったが? →ネタキャラだからいい加減?
・春子さんが「どうしてももう一人必要」と呼ばれた理由は?→魔方陣とかの関係?
地下2階で死んでいた女は誰?いつ、何故殺された? →菱田喜代?
流されて来た死体は誰?どこから来た?
真理は俊夫さんの離婚問題を誰から聞いた?
美樹本さんは何故殺された? →真相に迫ったから?
何故水が張られていた?いつ、誰がその操作を行った?


密室の謎は解けた。

2階物置と食堂が繋がっているという仮説に基づくと、部屋の配置からも犯人は絞られる。また、啓子の隣室を開ける時に春子以外の人にやらせる選択肢がないのはクサイ、とか啓子はプレイ出来るのだから犯人のはずが無い、とかそういうインチキくさい推理も含めれば分かることなのだが、未だに真相が分かっていないというのはかなり恥ずかしいような気もする・・・。



ゲーム中にコートの人物が登場するのは3回。湖のほとり、1階に西廊下に逃げる前、地下探索後に地下の小部屋に潜んでいるところ、だ。1,2回目はともかく、3回目は春子ではありえない。
またもインチキ推理だけど、バッドエンドで春子が殺されている以上、他に犯人がいるのは確定だ。

春子が共犯だとして、主犯=コートの人物、なのだろうか?

分からないのは真犯人と、何より動機だ。
春子が共犯である理由も、主犯をかばう理由も分からない。
もちろん主犯の動機も判然としない。
現時点でまるで未解決の問題、シュプールに落ちていた鍵の問題、地下2階の死体の問題、流れ去った死体の問題を統合すると、岸猿家に関係のある人物が絡んでいるとみるのが妥当だけど、生き残りはいないはず。あの船長は実は岸猿家の縁のものだったとかは考えられるけど・・。


ハッ!(゜Д゜)!!

縁のもの・・・・
岸猿家・・・・
今日子さん・・・・
シュプールの鍵・・・・
俊夫さんの離婚を知った訳・・・・

そのとき、僕の頭の中でバラバラだったパズルのピースが組み合わせっていくのを感じた。
後は「ヒシダキヨ」の問題を解決できれば犯行の動機と目的が判明し、おのずと犯人も分かってくる。ような気がする。



こりゃ、今夜も三日月館で雨宿りだな・・・。( ̄ー ̄)ニヤリ

2006/10/23

【Camera】Kiss Digital ロシアンファーム



カメラを買った。

EOS Kiss Digital


前からぼんやり欲しいと思っていたデジタル一眼レフだ。高くて手が出ないはずのものだったが、取引先の人から安く譲ってもらうことが出来た。
最新のKiss Digital Xからすると2世代前、画素数は630万と最新のコンパクトにも劣る。が、そこは腐っても一眼レフ、明るいレンズと広いダイナミックレンジで描画力は一段も2段も上をいく。(らしい)

で、早速パシャパシャやってたんだけど、ちょっと不便な点が発覚した。
ラックに並んだAV機器類を斜めから撮影しようとしたときのことだ。ピントは奥に積んであるCDに合わせて手前のアンプをぼかすことに決めて、シャッター半押しのまま構図を決めようとするとAF(オートフォーカス)がしゅいんしゅいん勝手に動いてCDのぼけを消してしまうのだ。
コイツはいかん。ご主人様に逆らうとは生意気だ。


調べたところ、これはオートフォーカスのモード設定の問題で、AIサーボという動く被写体を追尾してピントを合わせる機能が余計なことをしているのだと分かった。じゃ、そんな機能切っとけばいいじゃん。ということになり更に調べたらKiss Digitalにはその機能のみをOFFにする設定はないことが判明した。

ひ、ひどい・・・・。

シャッターボタン半押しでフォーカス固定なんて昔のバカチョンでも出来たじゃないか!
それをちょっと古いとはいえ一眼レフで出来ないようにするなんて・・・


あんまりや!ヽ(`д´) ノ


ということでもっと調べてみたら、やはりそういう不満を持つ人は多く、その人たちの救世主としてロシアンファームというものが存在することを知った。

要するに規格外のファームウェアなんだけど、これを導入することによってAFのモードを任意に選択できるようになったり、ISO3200相当まで感度を上げることが可能になったり、フラッシュの強さを設定できるようになったり、記録画像サイズをワンプッシュで変えられるようになったり、ミラーなんとかとかいって最初にミラーを開けた後撮影するのでシャッターが落ちるときの振動を抑えられたり(←よく分かってない)する夢のようなファームなのである。あるサイトでは"Kiss Digitalの価値を45,000円上げる"ファームだと書かれていたなんで45,000円なのか分からんが、きっと一つ上位の機種に近づくといった感じなんだろう。

目の前に落ちている45,000円を拾わないほど馬鹿でもリッチでもない僕は躊躇なくこのファームを導入した。


早速試してみたが、ばっちり!(*^ー゚)b  ХОРОШО!!


ロシア人のWasia(Васиа、かな?)さんが作ったので通称ロシアンファームと呼ばれているらしいが、こげないいものをタダで(←重要)配ってくれるなんて、ほんなこつспосивоです。もう北方2島あげてもいいです。


しかし、これはWasiaさんが頑張って一からプログラミングしてくれたわけではなく、元々あった機能をキャノンがわざわざ抑えていたのを解放してくれるものらしい。

・・・・・・意地悪すんじゃねーよ。>キャノン





リンク
ロシアンファーム作者サイト(英語)
まとめサイト
キャノンのサイト(ファーム導入方法解説)

2006/10/19

【Game】かまいたちの夜x3 攻略日記3

<<ネタバレ注意!!>>

透編 続き

結局犯人が分からないまま透編が終わった。
物語がかなり大きく展開し、大量殺人バッドエンドも見てしまったため、だいぶ犯人が絞れてきた。

今までのあらすじ

推理がまとまらない透であったが、とりあえず啓子ちゃんの持つ鍵がどこのものなのか調べることにする。
皆で2号室に向かい、春子さんが2号室、その隣の部屋の2部屋のドアを開けたことでやはりこれはマスターキーだとする結論を出す。

そこで俊夫さんと美樹本さんの諍いが起こり、パンチを喰らってうずくまる俊夫さんを置いて美樹本さん、可奈子ちゃんは部屋に戻ってしまう。

俊夫さんはそっとしておこうと、春子さんと啓子ちゃんと透に真理は応接室に向かう。応接室で一息つこうと思ったが、やはり啓子ちゃんは「部屋の方が安全だ」と言い、帰ってしまう。

やがて俊夫さんも降りてきて一緒に一息つくが、もう少し館内を調べてみる、と言い探索に出る。と、間もなく息を切らせて戻ってきて「美樹本が死んでいる」と言う。

急いで俊夫さんに着いていくと、美樹本さんは食堂で胸を風切り鎌で一突きされて死んでいた。部屋に篭る可奈子ちゃん、啓子ちゃんも呼び寄せるも二人は結局部屋に帰ってしまう。

何故2階にいたはずの美樹本さんが1階の食堂で殺されているのか?
ヒントを求め美樹本さんの部屋に行くと、ベッドサイドテーブルに三日月館の見取り図の写真が置いてあった。これで何かを思いつき、真相に近づきすぎたため犯人から消されたのだろうか?

やがて写真を見ていた真理が、2階ロビーに面した不審な小部屋があるのを発見する。階段の横にひっそりとあったその部屋のドアにもお札が貼られていたがよく見ると完全にはついておらず、上部の壁にのみくっついている状態だったので扉を開け中に入ることが出来た。
中には何かの仕掛けと天井から下がるチェーンがあった。地下室で似たような仕掛けを見ていた俊夫さんが躊躇せずそれを引くと、何かが動いた音がした。


「これで玄関が開いたに違いない」

透たちは玄関に走るが、扉は閉ざされたままだった。

何故?と思う間に時を告げる鐘がなった。

12時―「ネノコク」だ。

犯人の予告を振り切り生き延びたのか?

と、その時玄関扉が軋みだし、隙間から水か流れてきた。

―中庭が水で満たされている。溢れる――!

瞬間、扉は弾け飛び押し寄せる大量の水に3人は流されてしまった。


一足早く階段を駆け上がることに成功した俊夫は透の手を、透は真理の手を掴んだが、押し寄せる水流に引き剥がされ真理は廊下の奥に消えてしまう。

何とか俊夫に助けてもらった透だが、「何故僕より真理を助けなかった!」と理不尽に罵倒する。異常な状況に興奮しての諍いはやがて収まるが、その最中に俊夫さんは真理に離婚の話を伝えていないことを知る。では何故真理は知ってたのか―?

と、そこに1対の死体が流れてきた。うつ伏せで顔は確認できないが男性のようだ。あれは誰だ?呆然としていると死体はそのまま流れ過ぎた。

とにかく今の状況では真理を助ける術はないので、とりあえず可奈子ちゃん、啓子ちゃん、春子さんを呼びに行く。

可奈子ちゃんの部屋の扉は開いていた。そっと押し開けライトで照らすと、可奈子ちゃんは部屋の中央で首を吊っていた。

嘆く間もなく、啓子ちゃんの部屋に駆けつけるとやはりドアは開いていて、全く同じように首を吊っている啓子ちゃんを発見することになった。

まさかと思い春子さんの部屋に向かうも、部屋はもぬけの空だった。一体どこへ―。

その時、廊下の奥から歩いてくる人物がいた。真理だ。
ずぶ濡れの真理を抱きとめると崩れ落ちるように意識を失ってしまったが、最後に「物置、春子さん」とかすかな声で呟いた。


透はナイフを握り締め物置に入った。そこには喉を切り裂かれた春子さんの死体が転がっていた。一体誰が?見渡すと地溜りの中に犯人のものと思われる足跡がある。それは点々と春子さんの部屋へ続いていく。

慎重に部屋に入り歩を進めると、片隅に脱ぎ捨てられた血の付いたコートと鎌が捨てられているのを発見した。と、その時ふいに扉が閉まる。
外から閉められてしまったのだ。
閉めたのは誰か。


当然犯人であろう。

このドアの向こうに犯人がいる―!


逡巡の末、鎌を拾い上げて勢いよくドアを開け放つと、ナイフを握り締めた俊夫さんが立っていた。

透が鎌を振り下ろすのと、俊夫さんのナイフが顔を貫くのは殆ど同時だった―。

(バッドエンド)


情報が多いぞ。
もう一度整理。

分かっていることは・・・
香山さん、美樹本さん、春子さんは殺された。可奈子ちゃん、啓子ちゃんは首を吊った。
・香山さんがこの島にいることを知っているのは登場人物の他に、船長とケマルーア彦田(占い師)。
犯人は香山さん殺害後、部屋の鍵を閉めた。
殺害前後でメモを変えた。
電話線を切った→皆殺しのため?
コートと鎌が捨てられていた。


現時点で気になるポイントは・・・
・なぜシュプールに三日月館地下室の鍵が落ちていたのか?
・なぜ香山さんは殺されたのか?
・「ネノコクマデニ ココヲ タチサレ」と書いてあるのに何故すぐに香山さんを殺したのか?
なぜ殺害後にメモが変わっていたのか? →2枚目のメモは1枚目の改竄?
・啓子ちゃんが失くした鍵は何処にあるのか?
・啓子の行動に不自然さが?
2階物置前で線香の匂いがした理由は? →食堂と2階物置は繋がっている?
2階物置前で透が感じた違和感の正体は? →部屋を入れ替えている?
・ケマルーア彦田は岸猿家について知っている風だったが? →ネタキャラだからいい加減?
・春子さんが「どうしてももう一人必要」と呼ばれた理由は?→魔方陣とかの関係?
地下2階で死んでいた女は誰?いつ、何故殺された?
流されて来た死体は誰?どこから来た?
真理は俊夫さんの離婚問題を誰から聞いた?
美樹本さんは何故殺された?
何故水が張られていた?いつ、誰がその操作を行った?


美樹本さんはほぼ確実に殺されたわけだし犯人から除外してよさそうだ。春子、可奈子、啓子は犯行後の自殺と線も無くはないか・・。可奈子、啓子に関しては偽装自殺の線も捨てきれない。

食堂―2階物置接続説は、真理の生還からもほぼ確定的だろう。

美樹本さんもそのルートを発見し、殺されたものと考えられる。正面から殺されているとこをみると、犯人と鉢合わせたのか待ち伏せされたのか隙を突かれたのかだろうが、それぞれ偶然の鉢合わせなら、何故犯人は鎌を持っていたのか?という疑問があるし、正面に対峙して隙を突かれたなら親しい人間の犯行でないと難しい気がする。物置に入る美樹本さんを見て待ち伏せってのも、先に犯人が下に手段が無いと難しい。鎌は2階にあるものだし、物置で殺されて階下に運ばれたのだろうか?物置に放置しなかったのは、物置から1階へのルートは一目瞭然なので部屋に入られたくないから?1階で殺したように見せるために凶器の鎌も置いてあったのでは?

流されて来た死体は誰だろう?香山さん、じゃ無さそうだし、村上が生きていた?財宝目当てに進入した船長が溺れ死んだ?なにより大事なのは、コートの男=死体なのかってとこだよなぁ。犯人は死んじまったのか??

水を張るには相当な時間が掛かるだろうし、仕掛けを作動させたのは皆が揃ってすぐだろうな。スイッチが2階の小部屋のものだとすると、啓子ちゃんが2階に居座る前=食事後以前に2階で自由だった人物が怪しい。春子さんは真理と食事の準備をしていたはず。可奈子ちゃんはずっと2階だった。他の人はみんな応接室だったっけな・・?

真理が離婚問題を誰から聞いたかについては、そもそもその問題と誰が知っていたかということが明らかにならないとどうにもならない。
ゲーム中では俊夫、みどり以外のものが知るようなシーンはないと思うのだが・・・?



ふむー。

2006/10/16

【Game】かまいたちの夜x3 攻略日記 2

<<ネタバレ注意!!>>

透編

透編を進めてみた。
推理シーンに入ったので、ここで俺も推理タイムを取ってみることにする。


ここまでのあらすじ

真理と共に島にやってきた透だが、食後の洗い物を済ませ真理の下に飛んでいくと真理が俊夫をシュプールで働かないかを誘っているのを偶然耳にしてしまい、動揺を隠せない。真理は僕じゃなく俊夫さんが好きなのだろうか?
地下探索から戻ると、俊夫さんが香山さんを探していると言うので管理人室に戻った旨を伝えると、鍵がかかっていて呼びかけても返答がないという。不吉な予感に見舞われた俊夫と徹は、ずっと2階ロビーに座っていた啓子ちゃんと2階廊下で透と会った春子さんを連れ管理人室へ。啓子ちゃんの持つマスターキーでもドアが開かなかったため、倉庫にあったツルハシでドアを破り室内に入ると、凶器とみられる灰皿を傍らに香山さんが倒れていた。
警察に連絡しようと管理人室の電話を取るも、電話線が切られていて不通。この館内では携帯の電波も届かないため外部との通信手段が断たれたことになる。外で通話しようとしたが、何故か玄関が開かずに閉じ込められてしまう。
皆を呼ぼうと2階に上がるとロビーに美樹本さんがいて、さっき透たちが下に下りるのを見かけてからずっとそこにいて、今まで誰も2階には上がってきていないと言う。
美樹本さんの話からすると、香山さんを殺した犯人はまだ1階にいるはずなので地下を含めくまなく探索することにする。
可奈子ちゃんは「もういや!」と部屋に帰ってしまう。
ここで俊夫さんが「香山さんの部屋に向かう途中、『かまいたちの夜』の田中のような人影が1階の西側に走り去るのを見た」という重要な証言をしたので、西側からしらみつぶしに探索するも端部屋の食堂に至っても何も発見できなかった。
ここで女性の悲鳴を聞いて慌てて玄関ホールに戻るも、それは啓子がヤモリを見て出した叫び声であった。
脱力しながらも東側の探索へと出掛けた男性軍は地下室の行き止まりの扉がチェーンを引くことで開くようになること発見し奥に進む。発見したのは俊夫さん。
奥のスペースは湖と海と中庭の噴水を繋ぐ水路の中継点のようであった。中庭にいくと思われる水路を歩こうとしたが鉄格子が嵌め込まれていて先には進めなかった。その鉄格子に白骨化した女性の遺体が引っかかっているのを発見するも、明らかに古い遺体で今回の事件には関係なさそうなので放置して引き返す。帰り際の管理人室再探索で、美樹本さんが管理人室の鍵が管理人室内に残されているのを発見する。もしこの鍵が唯一のこの部屋のドアを開ける鍵で、それがずっとここにあったならこの部屋は「密室」であったことになる。
「密室」でない可能性を探るため、男どもは部屋の隠し扉を探すが見つからず、代わりに犯人が残したと思われるメモを見つける。
「ネノコクマデニ ミナシヌ  ココカラ タチサルコトハ デキヌ」



さてさて、情報が増えてきたぞ。犯人はどいつだ~?トリックはなんだ~?

とりあえず改めて現況チェックをしよう。


分かっていることは・・・
・香山さんがこの島にいることを知っているのは登場人物の他に、船長とケマルーア彦田(占い師)。
犯人は香山さん殺害後、部屋の鍵を閉めた。
殺害前後でメモを変えた。
電話線を切った→皆殺しのため?


現時点で気になるポイントは・・・
・なぜシュプールに三日月館地下室の鍵が落ちていたのか?
・なぜ香山さんは殺されたのか?
・「ネノコクマデニ ココヲ タチサレ」と書いてあるのに何故すぐに香山さんを殺したのか?
なぜ殺害後にメモが変わっていたのか?
・啓子ちゃんが失くした鍵は何処にあるのか?
・啓子の行動に不自然さが?
2階物置前で線香の匂いがした理由は?
2階物置前で透が感じた違和感の正体は?
・ケマルーア彦田は岸猿家について知っている風だったが? →ネタキャラだからいい加減?
・春子さんが「どうしてももう一人必要」と呼ばれた理由は?→魔方陣とかの関係?
地下2階で死んでいた女は誰?いつ、何故殺された?


気になるの点の中で複数に渡って出てきているのは、
「メモの問題」
「鍵の問題」
「2階物置前の問題」
の3点だ。今はこれを考えてみよう。


1.「メモの問題」

まず最初のメモ、「ネノコクマデニ ココヲ タチサレ」についての疑問。

・なぜ「ネノコク」などという言い方をするのか?また、なぜカタカナなのか?

要するに暗号じゃないかな?ってことなんだけど、この線は薄そうだなぁ。帰って欲しいなら暗号にする意味がないもんな。管理人室においてあったんだから香山さんに向けたメッセージであるはずだけど、当の香山さんに伝わらず放り投げられているし・・。
思い付くのは筆跡を隠すため、くらいかな。この理由では香山さんに筆跡を知られている人が書いたことになるから、容疑者は春子さんか?

・なぜメモも変えたのか?

これについては気になるところがある。
まず2つのメモを並べよう。
「ネノコクマデニ ココヲ タチサレ」
「ネノコクマデニ ミナシヌ ココヲ タチサルコトハ デキヌ」

似てるんだよね。
文節でいうと、先のメモの文言は後のメモに全て含まれていて、変更点はタチサレ→タチサルコトハだけなんだけど、「レ」の横に一本棒を引けは「「ル」になるんだよね。
後の文言は書き加えればいいだけだし、ズバリ!
後のメモは最初のメモの加筆版ではないのかーっ!m9(・∀・)

え・・・?何のためにだって?誰がやったって?
犯人だろ。え?それが誰か訊いてる?

・・・・そんなもん知らねーよ!


2.「鍵の問題」

こっちの方が犯人へのアプローチとしては難度が高そう。

・啓子ちゃんの持っていた鍵はマスターキーなのか?

本当に鍵を失くしたのか?って言い換えてもいいんだけど、これ、否定すると啓子ちゃんは犯人側になっちゃうんだよな。
マスターキーじゃないとするなら、部屋に出入りしている以上2号室の鍵じゃなきゃおかしいんだけど、ならマスターはどこだ?って話になるよな。
マスターキーも啓子ちゃんが持ってます!ってなら当然啓子ちゃんは犯人側の人間ということになるし、犯人が啓子ちゃんを利用してマスターキーを持ち出した(最初に2号室の鍵を隠し、啓子ちゃんがマスターを借りた後もう一度摩り替える)ってのも考えられるけど、最初に啓子ちゃんの鍵を隠したのが犯人だとしても、一度鍵を失くした肩身の狭い思いをしている啓子ちゃんが大事なマスターキーを肌身から離してしまって、知らないうちにまた犯人に摩り替えられてしまったとは考えづらい。

ただし、本当にマスターキーがとすると、今度は密室の問題が出てくる。
なんか知らんが管理人室のドアはマスターキーでも開かないってことになるからだ。

ただ、ずばり、美樹本が唱えた密室の原理は間違ってるね。
彼は管理人室の鍵をフックに戻すことは不可能だった、と結論付けたけど、死体発見後に部屋に入った透、美樹本、俊夫、春子さんには可能だったはずだ。犯人だけは死体に目を奪われることはないのだから。同様に応接室にいたはずの女の子にも可能だけど、誰かが席を立ったとの証言はないから多分みんなで部屋にいたのだろう。あれ?あそこに可奈子ちゃんはいたんだっけ・・・?忘れた。いなきゃ可奈子ちゃんも加えた5人にはチャンスがあったってことだ。

ふむー。


・2階物置前の問題

ずばり、食堂と物置は繋がってるね。
元々そうっだったのか香山さんが改造したのかは分からんけど、窓もない建物の中で匂いがするなんてありえん。服や春子さんの移り香ならすぐ気づくだろうし。
透が感じた違和感については、すばり、どっかの部屋のお札が剥がれてるね。
部屋番号を隠すようにお札が貼られている以上、部屋を取り替えるトリックを使わない手はないからだ。(どんな推理だorz)



うーん、現状では犯人は絞れないなぁ・・・。
なんつっても動機が分からん。






2006/10/15

【Game】かまいたちの夜x3 攻略日記 1

<<ネタバレ注意!!>>

ドラクエ8以来のゲームだ。プロジェクターでの初ゲームでもある。

「かまいたちの夜x3」は前作から続き物なので、初めてこのゲームをやる人のために前2作のメインストーリーが収録されている。初代はやりこんだので大体覚えているが、2作目はつまらんなぁ、と思いながら惰性でクリアしたのでどういうラストだったのすら思い出せない。^^;)
これではゲーム進行上支障がありそうなのでサクッと前2作の復習をしてから新作に入った。やはり初代は面白く、2は退屈であった。


とりあえず香山編が終わったけど、やっぱり我孫子の文体のほうがかまいたちっぽくていいなぁ。祈祷やら魔方陣やらが出てくるのが気になるけど、大阪商人の香山さんをしてオカルトに走ることはないと信じましょう!オカルトものではないとして、香山さん殺人事件の真相を推理してみようと思う。


現在までのあらすじ




一同はバラバラと三日月館に集まった。

香山さんと春子さんが先に来ていて皆を出迎える。啓子ちゃんは透と真理より先に来ていた。

全員が揃ったところで気分が悪く部屋で休んでいる可奈子ちゃん以外の面々で夕食を共にする。食事中に透がシュプールでこの屋敷のものと思われる鍵を拾ったことを明かし、食後香山さんと地下室の探索に出掛ける。途中で祈祷の時間になってしまったため、探索を中止し引き上げるが、管理人室に戻った香山さんは何者かに撲殺されてしまう―。

分かっていることと、分からなくて気になるポイントを整理しよう。


分かっていることは・・・
・登場人物は前のエントリの通り。
・香山さんがこの島にいることを知っているのは登場人物の他に、船長とケマルーア彦田(占い師)。
・香山さん殺害時に明確なアリバイがあるものはいない。


現時点で気になるポイントは・・・
・なぜシュプールに三日月館地下室の鍵が落ちていたのか?
・なぜ香山さんは殺されたのか?
・「ネノコクマデニ ココヲ タチサレ」と書いてあるのに何故すぐに香山さんを殺したのか?
・啓子ちゃんが失くした鍵は何処にあるのか?
・啓子の行動に不自然さが?
・ケマルーア彦田は岸猿家について知っている風だったが? →ネタキャラだからいい加減?
・春子さんが「どうしてももう一人必要」と呼ばれた理由は?→魔方陣とかの関係?
・香山さんは本当にセイちゃんと呼ばれていたのか?→どうでもいい



今んとこでは、メモと啓子ちゃんの鍵がポイントくさい。

メモはなんで管理人室に置いてあったのか?
地下探検に行くときに鍵を掛けていなかったとしたら誰でも入れるだから、メモがあったことや犯人が潜んでいたことはいいとして、なぜ「ネノコクマデニ」としながらもすぐに香山さんを殺害したのだろうか?香山さんが帰る気配を見せなかったから?だとしても殺すのは短絡的すぎはしないだろうか。わざわざメモを残すくらいなら、最初にその気を見せなかったとしても、帰るように何とかそむける努力をしてもいいはずだ。 ネノコクまでは時間があるのだから。

そこから犯人像を絞っていくと・・・

状況的に香山さんと接触できない人物=館にはいないはずの人物、が犯人だと考えられる。もちろん頑固な香山さんの説得は無理と判断して殺した、というのでいいのだが・・・。また、あのメモは他の誰かに見せたかった、ということも考えられる。でもそれだと管理人室に置いてあった説明がつかないんだよなぁ・・・。
啓子ちゃんの鍵の紛失は、到着から大した時間が経っていないこと、その間に特にどこかに行ったわけではないことを考えると不自然な気がする。不自然と言えば、マスターキーを取りに来たときに、香山さんの方をじっと見ていたのも不自然だ。何を伺っていたのだろう?スキを見て何かをしていたのだろうか?

今の状況では啓子ちゃんとケマルーア彦田or船長共犯説になってしまいそうだ。これは物語的になさそうなので(何て判断基準だ・・)、もう少し先に進まないと分からないのだろう。


香山編を終えたら、透を選べるようになったので明日はこちらを進めてみることにする。

2006/10/14

【Game】かまいたちの夜x3

先日キャバクラでゲーム談義になり、「かまいたちの夜」の続編がいつの間にか発売されているのを知った。
「かまいたちの夜」は俺の一番好きなゲームだ。2発売時にはプレステごと買ったっけ・・。クソつまんなかったけど。


早速ヤフオクにて購入した「かまいたちの夜x3(トリプル) 三日月島事件の真相」はただ今プレイ中。
メモ代わりに進捗状況を記していこうと思う。



その前に、今までの作品のあらすじと登場人物を再チェック!


1作目 「かまいたちの夜」

「こんや 12じ だれかが しぬ」
吹雪に閉じ込められたスキー場近くのペンション内で殺人予告発生。
長い夜が始まる・・・。


2作目 「かまいたちの夜2 -監獄島のわらべ唄-」

1作目の惨劇は、実は実在するペンションとそのスタッフと宿泊客という状況だけを借りたフィクションであった。その作品がヒットしたため、作者である「我孫子武丸」がモデルとして使わせてもらった宿泊者たちを謎の孤島に招待する。
そこに待つのが罠と惨劇であるとは、まだ誰も知らなかった・・・。


(以下ネタバレ有り!)

3の登場人物と関係する前作までの登場人物は以下の通り。
青字は死亡を意味する。

矢島 透   主人公。真理にべたぼれ。

小林 真理  ヒロイン。透が好き?ツンデレの気配。

小林 二郎 真理の叔父。ペンション「シュプール」のオーナー。2のラストで妻の今日子と共に津波の襲う海岸に残る。おそらく死亡。

小林 今日子 二郎の妻。夫婦でペンションを営む。地方の旧家・岸猿家に生まれ、地元の漁師と結婚し娘を授かるが離婚。生き別れた娘「河村亜樹」がペンション「シュプール」を訪れることになり心待ちにするが、亜樹は道中にみどりに轢かれて死亡。逆恨みし、みどり殺害を企てる。2の真犯人。1のゲームの原作も、亜樹殺害(警察は事故として処理)犯人のリアクションを引き出そうと今日子が書いたもの。そのため実際にはいなかった架空のOL「河村亜樹」が登場している。最後は夫と一緒に津波に呑まれ、おそらく死亡。

久保田 俊夫 ペンション「シュプール」の元スタッフ。同じくスタッフであったみどりと結婚。

久保田 みどり ペンション「シュプール」の元スタッフ。俊夫と結婚。「シュプール」勤務時代に河村亜樹をひき逃げし、それを知った今日子に狙われるが(前作)生き延びる。現在服役中。俊夫には獄中から離婚を申し出ている。

渡瀬 可奈子 北野啓子の元同僚。2の事件の後、美樹本の助手になる。それ以上の関係か?

北野 啓子 可奈子の元同僚。最近二人は疎遠らしい。美樹本に惚れている?

美樹本 洋介 フリーカメラマン。可奈子をアシスタントとして雇う。

香山 誠一 大阪の社長さん。2昨目で後妻である夏美を殺される。その後、事件の舞台である三日月館を買取って修復する。1年後に事件に関わった皆で供養しようと、服役中であるみどりを除く当時の関係者全員を集める。

香山 夏美 誠一の後妻。前作で偶然事件の真相に迫ったため、今日子に殺される。若く派手なキャラであった。

香山 春子 誠一の前妻。日本的な美人、良妻賢母タイプで年齢不詳だが若く見える。透も時々でれでれして真理につねあげられている。今作では誠一から料理の腕を当てにされ?供養の会に呼ばれている。

村上 つとむ 前作登場の作曲家。実は今日子の弟で、みどり殺害計画に加担していた。島を津波が襲うときに一人丘に残り、おそらく死亡。

正岡 慎太郎 前作で殺された脇役。女たらしのゲームプロデューサー。

☆その他の人物☆

菱田 キヨ 前作で今日子が変装していた老婆。徹に正体を見抜かれる。

我孫子 武丸 今日子のペンネーム。前作ではこの名前で関係者を三日月館に招いた 。



3に必要な情報はこんなとこかな。


じゃあ早速、レッツプレイ!

  

2006/10/06

【Flick】バタフライ・エフェクト


バタフライ・エフェクト

(2004、アメリカ)

監督:エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー

出演:アシュトン・カッチャー

    エイミー・スマート 



 初期のごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を効果的に取り入れた異色サスペンス。“バタフライ・エフェクト”とは、カオス理論を“一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起きる”という喩えで表した有名な言葉。主演は「ジャスト・マリッジ」のアシュトン・カッチャー。愛する者を救うため、過去を書き換えようとした男が体験する想像を超えた出来事をスリリングに描く。
 少年時代、エヴァンは記憶を喪失する“ブラックアウト”を起こすことがしばしばあった。そこで、精神科の医師の勧めに従い日記をつけるようになるエヴァン。そんなある日、エヴァンが13歳の時、ひとつの出来事が原因で幼なじみケイリーとの仲が引き裂かれてしまう。しかしその時にも彼にはブラックアウトが起きていた。やがて大学生となり、ブラックアウトもなくなり平穏な日々を送っていたエヴァンは、ふと幼い頃の日記を手にとる。すると突然13歳のあの時の記憶が鮮明に蘇った。やがてケイリーのその後の運命を知ったエヴァンは、彼女への想いのあまり、ある行動に出るのだが…。(allcinemaより)





(軽くネタバレ有り)



バタフライ・エフェクトバタフライ効果



カオス理論の思考実験として有名で、「北京の蝶の羽ばたきによって、ニューヨークにハリケーンが起こる」ってヤツ。聞いたことある人も多いんじゃないかな。



ちなみにカオス理論では「完全なる未来の予測は不可能」との結論が出ており、その意味ではこの映画の結末は「理論的に正しい」と言える。(DVDに収録されている別エンディングの「ハッピー編」は正しくない。これが採用されなくてよかった;^^)






さて、この映画の基本設定は、”特殊な力で過去に行った主人公が歴史をいじって現在を変える”っていうありがちなやつで、新鮮味はない。


細部にしても、刑務所でのタイムスリップでは過去を変更したにも関わらず、未来は殆ど変わっていない点、父との面会時の二人の時間のねじれの点、結局ブラックアウトの原因や記憶の封印との因果関係が解明されていない点など『6年掛けて製作した』脚本の割にはスキがあり、完成度も高いとはいえない。プロットがいいだけに惜しい。


また、「バタフライ・エフェクト」ってんだから、もっともっとささやかなことが大きな違いを生み出す様に捻って欲しかった。


爆弾で人を吹っ飛ばしたり、ヒロインの父親が小児性愛者だったりするのは最初から問題がデカ過ぎる。過去の変更も、友達に武器を渡したり、死ぬはずの親子を助けたりするのはやりすぎだ。


そんなことしたら結果が大きく変わって当たり前だ。




分かりやすくするためなんだろうが、肝心の「歴史をいじる」ところがデフォルメされすぎていて、昔なつかしのゲームブックをやっているのと同じような感覚になってしまっている。しつこいようだけど、6年もかける価値のある脚本ではない。








でも、そんなの関係無く面白かった。




テンポがいい。


演出がいい。


映像がいい。

主役の男は演技ド下手糞だが、そこがいい。


女もそこまで魅力的には見えないが、そこがいい。ちなみにこの女優さんは誰かに似ているなぁ、と思って日記をめくって(←嘘)思い出してみたら友達の昔の彼女に似ていたのでした。エリさん、元気かなぁ?

ま、元気だとしても、もう会わないほうがいい。




人生そんなもんだが、それがいい。






総評 69点


人生にリセットボタンは無い!!ド―m9(・∀・)―ン!

2006/10/05

【Trash】東京マラソン 抽選結果



落ちた・・・(゜д゜)

・・・・週2,3回走ってたのに・・・・。



少しでも体を動かそうと、チャリンコ通勤に変えたのに・・・・。






落ちた・・・・・・(゜д゜)

大学も全部落ちたのに、また落ちた・・・・(゜д゜)





ちくちょー!!


もう走んねぇ!

もう走んねぇ!

あったまきた!!


やってられっか!!!














・・・・・・そういやマラソンっていえば、あっちもあったな・・・。


でも確かあっちの方が早いし、もうダメに決まってんな。





・・・一応調べてみるか。










アレ?



アレ?



コッチはまだ申し込めるみたいだぞ・・・



アレ?

アレレ?




HONOLULU MARATHON 2006
で~ん!(゜Д゜)

申し込み期日:11月10日!












しかし・・・・






ハワイ。
ハワイか・・・。

遠いな。






でも海も綺麗そうだな。

綺麗な海、見たいな。







でもこんなときに行ったら旅費とかホテル代とか高そうだな。

そういえばハワイには親戚が住んでたな。
遊びに来たら泊めてくれるって言ってたな。






でも一人で行ってもな。

こんなときだから一人のやつも多そうだな。
友達になれそうだな。




ハワイ。
ハワイか・・・・





ど、どうしようかな・・・(-ω-;)






【Flick】モンスター


モンスター
(2003、アメリカ/ドイツ)
監督:パティ・ジェンキンス
出演:シャーリーズ・セロン 
    クリスティーナ・リッチ


アメリカ犯罪史上初の女性連続殺人犯として人々を震撼させたアイリーン・ウォーノスの真実の姿に迫る衝撃の実録サスペンス・ドラマ。ハリウッドを代表する美人女優シャーリーズ・セロンが13キロもの体重増加を敢行するなど体当たりでアイリーンを熱演、みごとアカデミー主演女優賞に輝いた。共演は「スリーピー・ホロウ」のクリスティナ・リッチ。監督は本作が長編デビューとなる女性監督パティ・ジェンキンス。
 1986年、フロリダ。ヒッチハイクをしながら男に身体を売る生活に疲れ果て、自殺する覚悟を固めたアイリーン・ウォーノス。有り金の5ドルを使い果たそうと飛び込んだバーで、彼女は一人の女性セルビーと運命的な出会いを果たす。同性愛の治療を強制されフロリダにやってきたセルビーもまた自分と同じように社会からの疎外感を抱いて生きていた。初めて自分を偏見なく受け入れてくれる人物と出会ったと感じたアイリーンは、“一緒に暮らそう”と提案する。しかしそのためにお金が必要になった彼女は、再び客を取るため道路脇に立つのだったが…。(allcinemaより)



アイリーン・ウォーノス

この映画のモデルになった実在の連続殺人犯。7人を殺した。

女性の連続殺人犯はアメリカ初であり、大きな話題になった。

映画をより深く理解するためにも彼女の人生について調べてみた―

1956年2月29日 アメリカ合衆国ミシガン州ロチェスターに生まれる。

           父はレオ・デイル・ピットマン、母はダイアン・ウォーノス。兄キースとの二人兄妹。

           両親は、母代案が15歳のときに結婚したがアイリーンが生まれる前に離婚。

           父レオは精神病を患っており、少女にわいせつ行為をするなどの事件をおこし入退院を繰り返す。1969年、服役中の刑務所で首吊り自殺。娘アイリーンと会うことはなかった。

           母ダイアンはアル中で、アイリーンが4歳のときに子供を捨てて家を出る。以降、兄妹は祖父母に引き取られて育てられる。

           祖父はアイリーンを虐待した。ライターのオイルをかけて火をつけたり、性的虐待も行った。祖母はアルコール依存症であった。

           彼女の生活は乱れ、複数の男と性交渉を結ぶようになった。その中には兄であるキースも含まれた。

1971年       14歳で妊娠した彼女は家族と縁を切られ、森に捨てられた廃車の中で生活するようになる。

           無事に男児を出産。赤子はすぐに養護施設に引き取られ、彼女は施設に送られる。

            祖母他界。高校を退学し、娼婦として生計を立てるようになる。

1974年       酩酊状態で車から銃を乱射し、逮捕。

1976年       バーで暴行事件を起こし逮捕。

           20歳。

           ヒッチハイク中にルイス・フェルに出会う。彼は69歳、ヨットクラブなどを経営する富豪であった。2人は結婚するが、アイリーンはフェルに厳しく当たり、また、バーで暴行事件に巻き込まれるなどしたため4週間後には結婚無効の申し立てを受ける。

1977年       兄キースが喉頭がんで死去。保険金1万ドルを受け取る。

1981年       酒に酔い、下着姿のままコンビニ強盗を行い逮捕。

1984年       偽造小切手使用で逮捕。

1986年       重窃盗罪で逮捕。押収された盗難車からはリボルバーは弾薬が発見された。

            ゲイ・バーにてティリア・ムーアという24歳の女性と出会い、同性愛関係になる。

            2人の信頼関係は厚く、パートナーとして人生を歩む。

            おそらく生涯を通じて、アイリーンは彼女に絶対の信頼を寄せ続けた。

            生計はアイリーンの売春で立てていたが30歳を過ぎた彼女の仕事は難しくなり、2人で窃盗や強盗を繰り返す。

            自動車窃盗、公務執行妨害、偽証、武器の不法所持で逮捕された。

1988年      アパート破壊行為で訴えられる。

1989年      売春も客がつかず、生活必需品さえ事欠くようになる。このころからアイリーンは精神状態に異変を生じさせていったという。

           好戦的になり、銃を携帯して歩くようになる。

           この時期の警察の記録によれば、「自分が法を凌ぐ存在であるという誇大妄想が見られる」とされており、反社会性人格障害(APD)が相当進行していたと見られている。

1989年12月   リチャード・マロリー(51)殺害。

          カーペットに包まれた腐乱死体が発見された。

1991年6月    デイヴィッド・スピアーズ(43)殺害。

          傍らに使用済みコンドームが落ちていた。

1991年6月6日 チャールズ・キャルズカドゥーン(40)殺害。

          全裸で発見された。

1991年7月4日 ピーター・シームズ(65)殺害?

          アイリーンとティリアはピーター・シームズ名義の盗難車で事故を起こす。

          車を捨てて逃走するが多数の人に目撃される。

          車内には血痕が残され、ガラスが割られ、ナンバープレートが外された状態であった。

          なお、結局死体は見つからずこの件に関しては不起訴となっている。

          シームズはキリスト教系新興宗教団体の伝導師であった。

1991年7月30日 トロイ・バーレス(50)殺害。

          5日後に腐乱死体で発見される。

1991年9月12日 ディック・ハンフリーズ(56)殺害。

          元警察署長。

1991年11月19日 ウォルター・ジーノ・アントニー(60)殺害。

            警察は7月の盗難車事故の犯人を容疑者として似顔絵を公開。

            マロリーの貴金属を質入した質屋から検出された指紋と車内の指紋が一致する。

1992年       死刑判決。

            警察に協力していたティリアは、公判中アイリーンと目を合わせなかったという。

            逮捕後のアイリーンの言葉

             「私は連続殺人犯で、機会があればまた殺す。私の中には憎しみがうごめいている」

            「これ以上、私を生かし、税金を使って裁判を長引かせるのは無意味」とし、

             州最高裁に上訴する予定の弁護人を解任するよう裁判所に求めた。

             死刑執行の期日が早まると判事に言われると、

            「怖くない。自分が何をやってるのか、十分承知している」

           と答えた。

2002年10月9日 午前9:47 死刑執行(薬物注射)

―ざっと調べたところこんな感じでした。間違いがありましたらご指摘願います。

一体彼女はどこでどうすれば良かったのか。何が彼女の過ちで、何が社会の罪なのか。

”モンスター”は何故生まれたのか。

最後に映画の中の彼女のセリフを一つ引用します。







「私は違う。あんたの知らないことを全部やってきた。あんたにとって人間は善良で親切な存在でしょ」

「あんたにとって人間は善良で親切な存在でしょ」









何も言えません。











総評 87点  シャーリーズ・セロンとクリスティーナ・リッチ。どちらも素晴らしいですよ

           

2006/10/03

【Flick】ターミナル


ターミナル
(2004、アメリカ)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス
    キャサリン・ゼタ=ジョーンズ




 スティーヴン・スピルバーグとトム・ハンクスが三たび顔を合わせたヒューマン・ドラマ。突然の祖国消滅により出入国を禁じられ空港内で生活する羽目になった男が、ある約束を果たす機会を待ちわびながら周囲の人々とほのぼのとした交流を深めていく姿をユーモアを織り交ぜ綴る。共演は「シカゴ」のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
 ニューヨーク、JFK国際空港。この日、ビクター・ナボルスキーは、はるばる東ヨーロッパのクラコウジアという小国からある大事な約束を果たすためにやって来た。だが、いざ入国しようとした矢先、彼の国でクーデターが発生し、事実上国家が消滅してしまう。これによってパスポートが無効となった彼は、アメリカへの入国を拒否される。しかも情勢が安定するまでは帰国することもできず、空港内に完全に足止めされてしまう。英語も分からず通貨も持っていない彼は、やむを得ずこのターミナルの中で寝起きしながら事態が改善するのを待つのだったが…。(allcinemaより)

ハートフルコメディ、って感じの映画でした。
もっとリアルなものを期待していた僕にとっては、「おいおい!そりゃないやろ!」の連発で、とても楽しめませんでしたが、これは読み手の問題で、そういうのが好きな人ならありえないご都合主義な展開も「安心して観られる」ということになり、むしろプラス要素になると思います。
トム・ハンクスの演技は英語を喋られないという設定をこなしきれていないとは思いますが、それもコメディとすれば許容範囲かな。
個人的には作品よりむしろ、この映画のモデルとなった「空港に住む人」が実在する、というエピソードの方が気になる。パリのドゴール空港に16年間住んでいたアレフレッド・メーラン(本名:マーハン・カリミ・ナゼリ)という人らしいが、この人はナボルスキーとはタイプが違い孤独を愛する哲学者タイプの人間らしい。この映画「ターミナル」製作にあたってドリームワークスから30万ドルの報酬が支払われているらしいが、それにも手をつけずに空港の片隅で新聞を読み、コーヒーをすすり毎日を過ごしていたらしい。有名になり押し寄せるマスコミに嫌気がさしたのか既に空港を離れているらしいが、彼のリアルな日常を聞いてみたいものだ。きっと恐ろしく退屈だと思うが。
総評 62点 あんまコメディって好かんのです・・・ ε-(;-ω-`A)ふぅ

【Flick】ドッグ・ヴィル


ドッグヴィル
(2003、デンマーク)
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ニコール・キッドマン
    ポール・ベタニー




床に家や道などを表わす白線を引き、必要最小限の家具などを置いただけの殺風景なセットを村に見立てて3時間弱に及ぶ全編を撮り上げ、初公開となったカンヌ国際映画祭で話題騒然となった衝撃の問題作。ギャングに追われる一人の女性をかくまうことにした小さな村を舞台に、女性と村人の関係の移り変わりをプロローグと9つのエピソードに分け、緊張感溢れるタッチで綴ってゆく。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督による“アメリカ三部作”の第1弾。主演は「めぐりあう時間たち」「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマン。あまりにも独創的なスタイルゆえに、撮影期間を通して戸惑い、追い詰められていく出演者たちの姿を捉えたドキュメンタリー「メイキング・オブ・ドッグヴィル ~告白~」も製作され、別途劇場公開される。
 ロッキー山脈の麓に孤立する村ドッグヴィル。ある日この村の近く、ジョージタウンの方向から銃声が響いた。その直後、村人の青年トムは助けを請う美しい女性グレースと出会う。間もなく追っ手のギャングたちが現われるも、すでに彼女を隠し、その場を切り抜けるトム。彼は翌日、村人たちにグレースをかくまうことを提案した。そして、“2週間で彼女が村人全員に気に入られること”を条件に提案が受け入れられる。そうしてグレースは、トムの計画に従って肉体労働を始めることになるのだが…。
(allcinemaより)






すごい映画だ。


何が凄いって、まず壁がない。
物語はロケではなく、全てスタジオのセットの中で行われ、7,8軒ある家屋の全てには壁がない。境界は床にひかれた白線で表されているだけで、家の中にある家具も丸見えだ。もちろんドアもなく、家に出入りするときはドアを開閉する一人芝居をする必要がある。映画というより演劇だ。
監督はダンサー・イン・ザ・ダークのラース・フォン・トリアー。きっとこういうのが好きなんだろう。


物語もダンサー・イン・ザ・ダーク同様、救いがない
詳述は避けるが、ある種の信念が持つ美しさというものは、この作品ではまるで捨てられている。好き嫌いが分かれそうなのもダンサー~似だ。

しかし、ニコール・キッドマンは美しく、セットの町の異様な雰囲気にもすぐに慣れ、作品そのものは楽しめた。
哲学や宗教、知的な遺産を残してきた人間という存在の矛盾を突くようなストーリーはダンサー・イン・ザ・ダークと通底するものもあり個人的には好きなんだけど、「愛を抱えた女がその真っ直ぐさゆえに虐げられる」という作品を2度にわたって作った監督の意図が気になるところでもある。過去に女関係のトラウマでもあるんじゃなかろーか。(邪推&大きなお世話)

無駄をそぎ落としたセット同様、演出にも派手なものはないのでハリウッド大好き!な人には眠いだけかもしれない。3時間弱と聞いてもひるまない人にはいいと思う。


総評 79点  トリアー、女いじめすぎ!⊂彡☆))Д´)パーン   

                   

2006/09/25

【Flick】エミリー・ローズ


エミリー・ローズ
(2005、アメリカ)
監督:スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー
    トム・ウィルキンソン
    ジェニファー・カーペンター












実話を基に、悪魔に取り憑かれてこの世を去った少女の数奇な運命を辿っていくオカルト・ホラー。悪魔祓いによって少女を死なせたとして法廷に立たされた神父と女性弁護士の真実を巡る緊迫の裁判劇を描く。監督は「ヘルレイザー/ゲート・オブ・インフェルノ」のスコット・デリクソン。出演は「愛についてのキンゼイ・レポート」のローラ・リニーと「エターナル・サンシャイン」のトム・ウィルキンソン。また、新進女優のジェニファー・カーペンターがタイトルロールを熱演。
 ある日、神父ムーアが悪魔に呪われたという19歳の女子大生エミリー・ローズに悪魔祓いを施した末、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された。彼の弁護には、野心的な女性弁護士エリンがあたることに。エミリーは精神病で、薬の服用をやめさせたことが原因だと主張する検事側に対し、エリンはムーアの真摯な主張をもとに悪魔の存在を証明していく――。ある深夜3時、大学寮で寝ていたエミリーは焦げ臭いにおいで目を覚ました途端、原因不明の痙攣や幻覚に見舞われる。以来、症状が悪化し、病院でも改善が見られない彼女は自宅で療養する。やがて、自分の中に何かが取り憑いていると確信したエミリーは、ムーアに全てを託す。だが、彼の懸命な悪魔祓いも空しく、エミリーは無惨な姿で命を落としてしまう…。(allcinemaより)













「実話が元になっているオカルトホラー」、「21世紀の『エクソシスト』」というコピーに惹かれて観てみたものの、どちらもあまり内容に即しているとは言えないだろう。
合理的理由が無く本当に実話なのか疑わしい部分もあるし、この作品はオカルトやホラーとしてではなく、むしろ「法廷モノ」として完成度が高いと思うからだ。


―初期設定はこんな感じ

売り出し中の弁護士であるエレンのもとに舞い込んだ仕事は、「『悪魔祓い』をするために化学療法を中止させた行為を過失致死として訴追された神父」の弁護であった。被害者は拒食による栄養失調と自傷による外傷により既に死亡している。また被害者自身敬虔なクリスチャンであり、「悪魔祓い」は本人の希望でもある。
神父本人は刑の軽重には関心が無く、ただ「法廷で証言すること」を望んでいる。しかし、神父の弁護依頼人である「カトリック教会」は、ことを荒立てたてることを嫌い、被告人を証言に立たせないことを希望している。

悪魔祓いについて証言を望む神父。
それを封じ込めたい教会。
科学的見地から被告の過失致死を立証させたい検察側。

自ら「不可知論者」を名乗り、「出世のために」この仕事を引き受けたと言い切るエレンが展開する弁論とは?そして裁判の行方は―。



どうすか?法廷モノとして観たほうが面白そうじゃないすか?


(軽いネタバレ有り)
結局エレンは「被害者は悪魔に憑かれていた。よって悪魔祓いは正当な解決策であり、化学的な投薬治療はむしろ被害者の悪魔祓いを阻害した意味で有害であった」という衝撃的な主張を行うことにを選択するのだが、法廷において「主張」するということは立証する義務を負うということだ。

自らを「不可知論者だ」とするエレンが、「悪魔払いの有用性(≒悪魔の存在)を立証する」という立場をとったことが面白い。 作中では、自らが怪奇現象にあったり、神父の「謙虚さ」に好感を抱いたりするうちに、被疑者の主張を前面に出すことを決意したように思わせるシークエンスがあるが、これはどうも後付けくさい。 個人的には、勝ち目の薄い裁判で陪審員の信仰心に一発勝負を賭けた、と考える方がしっくりくる。弁護士に対する偏見があるかもしれんけど、エリンって根底では無神論者っぽいんだよな。

エリンは、無いものを無いと証明しなければならない、いわゆる「悪魔の証明」を突きつけている様にも思えるんだけど、あれってアリなんかな?
ま、論理の限界なんて案外低いところにあるもんですよね。


総評 72点 1976年、ドイツで実際に行われた裁判がモデルみたいです。(´・∀・`)ヘー

2006/09/21

【Flick】セルラー


セルラー〈CELLULAR〉
(2004、アメリカ)
監督:デヴィッド・R・エリス
出演:キム・ベイシンガー
    クリス・エヴァンス
    ウィリアム・H・メイシー






見知らぬ男性の携帯へ繋がったSOSの電話を唯一の命綱に繰り広げられるサスペンス・スリラー。監禁された女性に迫り来る危機と、彼女からの電話を受けた青年が救出へ向け奔走する姿を緊迫感溢れるタッチで描く。監督は「デッドコースター」のデヴィッド・R・エリス。主演は「L.A.コンフィデンシャル」「8 Mile」のキム・ベイシンガー。
 夫と息子の3人で幸せな毎日を送っていた高校の生物教師ジェシカ。だがそんなある日、いつものように息子を学校へ送り届け帰宅した彼女を、突然侵入してきた数人の男たちが乱暴に連れ去ってゆく。そのまま、どこかの家の屋根裏に監禁されるジェシカ。リーダー格の男イーサンは部屋にあった電話をハンマーで叩き壊すと、彼女を残し立ち去るのだった。男たちの正体も誘拐の目的も分からないジェシカだったが、いずれ確実に殺されると悟った彼女は理系の知識を活かして壊された電話のコードを接触させ、外への連絡を試みる。やがてそれは、ライアンという青年のケータイに繋がるのだが…。







近所のビデオ屋の店員オススメコーナーでの一押し作品。
「絶対に面白い!」とのPOPに惹かれて借りたのだが、イマイチ・・。
一口で言えば作り込みが甘い。リアリティが無さ過ぎる。

(ネタバレ有り!)
1.一回の主婦がなんの前フリも壊れた電話を直して通話することなど出来るのか?
2.見も知らぬ奴からの着信で「誘拐されてるの!」で信じるなんて有り得んぞ。
3.信じたなら、銃ぶっ放したり車盗んだりする前にそこらで電話借りるなりして警察に連絡すりゃいいじゃん。
4.車の運転が上手すぎるんですけど・・・。
5.警官の悪事(しかも白昼堂々)をホームビデオで撮影って・・・。
6.しかも通報もせず、コピーも取らず、そのままって・・・。
7.自宅からビデオを盗み出すとかいう努力もせずに、いきなりメイド殺害→奥さん誘拐って・・・。
8.派手にドンパチやりすぎて、もはやビデオを回収しようが主人公の口を塞ごうがどうにもならないと思うんですが・・・。
9.ヒロインが可愛くないうえに、最後はフェードアウトですか。そうですか。

まぁ9番は逆にリアルだけど、他の設定が酷すぎる。
対象年齢6歳~9歳って感じの作品です。


総評 9点 素人作品ですε=( ̄。 ̄;)

2006/09/13

【Trash】Sports Betting Japan

ブックメーカーってありますよね?あのイギリスの賭け屋さんのことです。
先のワールドカップでも日本の優勝は何倍だとか、ブラジルに大差で勝つというのは投票外だとかでニュースで出てくるオッズは彼らが決めたものです。彼らは競馬などと違い最初から寺銭ととって客同士の人気で配当を決めるとうスタイルではなく、自らが決めた対象に自らが決めたオッズを提示して客を勝負に誘います。生活が懸かっているわけですからその配当には私情は一切ありません。単純にどちらが勝つのか?のみを追求した分析に基づく配当ですから、その数値は「強さの指針」として説得力を持っているわけです。

とまあ、ブックメーカーと客の勝負、面白そうですが、日本で違法行為です。そこで雰囲気だけでも味わってもらおうと考えたのか、将来の解禁への布石か(そんな話聞かないけど)、イギリスの公認ブックメーカーがSports Betting Japanというサイトを日本向けにオープンしました。
と言っても、先に書いたとおり現金を賭けるのは違法なので、登録者にポイントを付与して設定した対象試合に賭けてもらい、上位の者に景品を与える、という方法を取っています。
ちなみにワールドカップでプレオープンしていて、そのときの景品は大型プラズマテレビでした。
その時は全然ダメで外れましたが、公式オープン後のプレミアリーグ開幕記念ベットでは、千五百人を超える会員の中で僕は見事総合2位に輝きました。が、そのときの景品は1位のみにニンテンドーDSプレゼントだったので僕には回ってきませんでした。惜しかったー。
ただ、Wチャンス賞に当たり、チェルシーミニタオルとミニカーが送られてきました。タオルはともかくミニカーは処遇に困るのですが、これを機になんとなくチェルシーを応援してみようかと考えています。シェフチェンコも移籍したことだしね。


今後も欧州サッカー、FI、ゴルフなどを対象に随時イベントを興すようです。

スポーツの秋。やるでなく観るでなく、新しい楽しみ方はいかがですか?

2006/09/12

【SingleLife】チャリ購入


チャリンコを買った。
折りたたみのチャリは持っていたのだが小径に加えギヤ比も悪かったのだろう、遅すぎて使う気にならず、ちょっとした移動にはバイクを使っていたのだが問題点があった。
1.駐車場所
2.小回りの問題
3.飲酒の問題

1.は最近社会問題化しつつあるが、例の駐車禁止取締員のおかげで取締りが厳しくなり、最近はバイクでも駐禁を切られることが多いと聞く。かといって2輪駐車場なんてロクに無いし、心配しながら用事を済ますことになっていて、それが嫌だったのだ。
2.都内では一方通行が多く、市街地は走りづらい。結果大通り中心で走ることになるが、それだと距離的に大回りすることが多くなるし、路地の名店を発見する楽しみも無い。
3.猛暑の信号待ち。かたわらで生ビールの試飲会をやっている。・・・飲むしかないでしょー!まぁチャリも飲酒運転は禁止みたいだけど、置いて帰るのも押して帰るのも楽だからね。

チャリは上記の問題を一掃出来る上に、東京マラソンへのトレーニングにもなる。
近所のチャリ屋に相談し、購入したのはGIANTのCS2500。
一般にはマイナーだが、GIANTは台湾の自転車メーカーで業界では世界最大規模の会社らしい。
CS2500は、ロードレーサーとママチャリの中間に当たるクロスバイクというちょっと半端なジャンルの、さらに入門用のようなもので、値段も一番安い。

実はチャリ屋に行く前に自分なりに色々検討していて、その時の第一候補はLOUIS GARNEAU(通称「ルイガノ」)のTR-1という車種だった。何がいいかというとデザインがいい。メカ的なことはどうせ分からないし、カッコいい方がいいと思ったのだ。しかし、チャリ屋に言ってその旨を告げると、担当の兄ちゃんの反応は予想外のものだった。


ルイガノ?ここだけの話、あんなの女子供の乗るものですよ!


お客さんにはジャイアントでしょう~!ネーミングからして女子供なんて寄せ付けない!って雰囲気がいいですよね?ジャイアント。いいなあ。部品もいいものを使っていてコストパフォーマンスも最高ですよ。」


正直にいって僕は女子供(特に前者)を寄せつけたかった。寄せ付けて引き寄せて後ろに乗せてバスケットにサンドイッチを詰めて春の川辺に出掛けたかったのだが、チャリ屋のお兄さんはあなたには男らしく、経済的であるジャイアントがぴったりだ、と僕のプライドも気にせず言う。中でも一番安い品を勧め、泥除けやスタンドも付いているのでこのままで乗れる、とここでも経済的で実用的であることをアッピールしてくれる。その態度は誠実で、言葉に嘘もないのが見て取れる。彼は目の前に立つ、決して裕福でなく不器用なお客さんにベストの品を考慮し選択し推薦してくれている。
僕は頭の中のサンドイッチを掻き消すとお勧めの自転車を購入する旨を伝え、家路に着いた。2週間後の納車日に再び訪れると彼は「僕からのサービスです」とワイヤーが収納できるロックをくれた。

今もワイヤーロックを引き伸ばすたびに彼の控えめな笑顔を思い出すのであった。

2006/08/30

昨夜からアパートに入居したので初の晩飯を作ってみた。

~メニュー~
・肉じゃが
・ごはん
・明太子
以上。
総調理時間…1時間10分


品目別詳細

・肉じゃが
たまたま圧力釜の説明書を開いたらレシピが書いてあったので作ることにした。

ー材料ー
じゃがいも  3個
にんじん   1本
たまねぎ   2個
豚もも肉   305g(よくみたらレシピにはロースって書いてあったが無問題)
しらたき   1パック
醤油     大匙4
酒      大匙3
砂糖     大匙3
*匙がないので大匙○は勘。

ー作り方ー
鍋に油を引いて人参からじゃが、玉ねぎ、肉、しらたきと炒める。
カップ1と1/2(適当)の水を加え一煮立ちしたらアクを取る、と書いてあるが水が少なく水面が見えないので適当に水を足し浮いてきたアクを取る。
醤油、酒、砂糖を適当に入れる。味見をしたら恐ろしく甘かったので醤油を足して誤魔化す。
鍋に詰め込み過ぎて吹きこぼれるのでとろ火で20分煮込む。

ー感想ー
なんだろう。何か一味足りない感じ。
でも単に煮詰めればそれだけで美味くなりそうな予感。まぁ食える。

・ごはん
日本人ですから。

ー作り方ー
添付のレシピどおりに米3合を研ぎ、水につけ、強火で加熱し、重りが揺れ始めたら弱火にして5分加熱し火を止め、10分間蒸らし、蓋をあけたらお粥だった。orz
ムカついたので再度蓋を閉め、中火で焦げる臭いが少し漂うまで加熱することにする。結果、これが大失敗。orz

ー感想ー
圧力釜で炊いたら加減が分からずお粥に。
止むを得ず二度炊きを試みたら、外は焦げ焦げ中はべちゃべちゃというドツボに。
もし嫁がこんな飯を炊いたら離婚されても文句は言えないレベル。
鍋の焦げは取れないし、早まってはいけないということを学んだ。

・明太子
正直に言って保険です。
近所のスーパーのオリジナル。388円。買って来ただけ。ウマイ。


~総評~
時間かかりすぎ。

【Flick】ソルトン・シー

ソルトン・シー
(2002、アメリカ)
監督:D.J.カルーソー
出演:ヴァル・キルマー
    ヴィンセント・ドノフリオ
    ピーター・サースガード




強盗事件で妻を殺された男の復讐と執念を描いたクライム・サスペンス。覚醒剤中毒のダニーは、悪徳刑事モーガンとガーセッティのタレコミ屋として働いていた。だが、ダニーの本名はトムで、1年前にソルトン湖でドラッグ絡みの強盗事件に巻き込まれて妻リズを殺されていた。そしてその犯人がモーガンとガーセッティだと知った彼は名前を変え、復讐の機会を窺っていたのだった。やがて、ついに彼らを陥れるチャンスが巡ってくる…。(allcinemaより)




原題「THE SALTON SEA」。 劇場未公開作。

燃え盛る火の中、トランペットを吹く男の姿から物語りは語られる。
プロット、映像、演技も悪くないが、どこかアンバランスさを感じる。余りにフィクションくさい、というのかな。ご都合主義というよりは、単純に「狙いすぎ」というやつかもしれない。例えば主人公がトランペット吹きである理由は、単に冒頭のシーンを撮りたかったからだけではないか。他に合理的理由が無いのでそうとしか思えない。別にそうであってもいいし、劇中に説明が無くてはならないというものではないが、浮いた設定が観客を物語に引き込む邪魔をしているように思える。
ただ同じように現実離れした人間に思えるジミーだけは、「あぁ、こういう人間っているよなぁ」と思えてしまった。しみじみと。
何故なのか考えたけど、これは多分作品の力では無くて、俺がそれだけ人に恵まれてきたということなんだと思う。期せずして恵まれた自分の境遇を顧みることになった、驚きの作品でした。



総評 73点  劇場公開すればヒットしたんじゃないかな?

2006/08/22

【Trash】東京マラソン 締切

07東京マラソン申し込み、定員3倍の7万6千人に

 来年2月に初めて開かれる「東京マラソン2007」の参加申し込みが締め切られ、東京都の東京マラソン事務局は21日、海外の市民ランナーを含め定員(2万5000人)の約3倍に上る7万5668人(速報値)から申し込みがあったと発表した東京マラソンはアジア最大規模の市民参加型レースとして、来年2月18日に開催。フルマラソンは新宿・都庁前をスタート、銀座、浅草などを経由し、臨海副都心の東京ビッグサイト前にゴールするコースで競われる。

 事務局によると、マラソンとともに、10キロレースでも定員(5000人)の3倍を上回る1万6857人から申し込みがあり、参加者はいずれも抽選で決定される。抽選結果は10月上旬ごろに電子メールか郵送で通知する。

 事務局は「制限時間が7時間と長く、都心を走るコース設定に魅力があったことが人気につながったと思う。期待に応えられる運営をしたい」と話している。

2006年8月21日19時9分 読売新聞)

なんと定員の302.6723%!
予想はついていたとはいえ、大人気ですな!
トレーニング中にすれ違うアイツもあの娘もライバルなんだろうな。
勝負はもう始まっている、ってやつか!
うおおおお!燃えてきたァ!!w(゚ロ゚)w

【Flick】ボディスナッチ


ボディスナッチ
(2003、フランス)
監督:フランソワ・ハンス
出演:エマニュエル・セニエ
    フィリップ・トレトン
    クレマン・ブリマン






突然の大事故に遭いながらも夫の献身的な介護により奇跡的に回復し、幸せに暮らす元ストリッパー。しかし、夫には隠された恐ろしい過去があり…。エマニュエル・セニエ主演によるサスペンス・エロス。 (oriconデータベースより)






多分↑の解説を書いた担当者はこの映画を観ていないんじゃないだろうか? なんだかエロイパッケージとそこに書かれた謳い文句だけで適当なこと書いた気がする。
実際には「サスペンス・エロス」(ってそもそも何だ?)なんていう良く分からんものじゃなく、丁寧に作ってある作品です。
ストーリーの基盤となる事件、事実は正に猟奇的と言えるものだけれど、それを異端や病んだ精神の産み落としたハプニングとして片付けるようなことは無く、一つ一つ生きた人間としてイメージして描いているのが伝わってくる。

ラストはさすがフランス、というか、およそサスペンスモノのラストとは思えないしっとりとしたもので、良し悪しは別として好みです。


ハリウッドのサスペンスを見慣れた人には、一度味わって頂きたいフランス流サスペンスです。


総評 79点  おフランス流さすぺんす。Bon! (・∀・)b

2006/08/21

【Flick】nothing



nothing
(2003、カナダ/日本)
監督 : ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本 : ザ・ドリューズ
出演 : デビッド・ヒューレット
     アンドリュー・ミラー






「CUBE」「カンパニー・マン」の奇才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が、「ある日突然、世の中から全てのものが消去され、何もない世界が広がっていったら?」という奇想天外な設定を実際に映像化した、斬新かつ実験的な異色オフビート・コメディ。主演は、ともに「CUBE」にも出演していたデヴィッド・ヒューレットとアンドリュー・ミラー。
 カナダのトロント。デイブとアンドリューは幼い頃からの親友同士。デイブは協調性が全くない自己中心男、一方のアンドリューは極度の心配性で家から出られない引きこもり。ルームメイトの2人は、デイブが外で働き、アンドリューが家事を引き受けることで、なんとか互いに助け合いながら生きていた。しかしそんなある日、2人はたび重なる不幸に見舞われ、ついには住み慣れた家からも追い出されようとしていた。すっかり何もかもが嫌になった2人は、思わず“放っといてくれ!”と叫ぶ。するとその瞬間から、驚いたことに彼らの周りから“無の世界”が広がっていくのだった…。(allcinemaより)







「CUBE」の監督、ということだけで観てみたのですが、これは・・・・。
アイデアnothing!
ひねりnothing!
キャラの魅力nothing!

要するに観る価値nothing!


アイデアが「念じたらモノが消える」のみで、それをダラダラと90分も引っ張られても・・・。製作に日本も加わってるし、作中に日本刀や「トーフのような地面」などという表現が出てくるところからも日本市場を狙った作品であることは間違いないんだろうが、「CUBE」の名前で金儲けしようとしただけの作品にしか思えない。内容的には15秒CMで充分なアイデアを無理に映画化したような作品でした。



総評 22点  何もなーい。(゜д゜)

2006/08/08

【Trash】東京マラソン トレーニング

先のエントリの通り、東京マラソン出場(未定)に向けトレーニングを始めた。
といったって、心肺機能がどうとか、遅筋を鍛えるにはこうとか、そういったことは全然分からないのでただ走るだけです。

僕の住む西武新宿線野方駅周辺には大規模な公園も川沿いの土手も無いので、迷わずに一定の距離を走るには幹線道路を走るくらいしかないのですが、大きな道路沿いは空気も悪く、景色もまるでつまらない。おまけに信号にまで引っ掛かるので2,3回で止めて今は適当に住宅街の中を走っています。この方法だと、1.道に迷う 2.たまに同じところを走るハメになる 3.距離も時間も読めない というデメリットがありますが、それでも排気ガスを吸いながら走るよりは何ぼかマシってもんです。
住宅街を抜けて、A.高田馬場方面 B.池袋方面 C.練馬方面 D.荻窪方面 と気分によって目的地を変えていますが、A.B.は都会方面に行くことになるので住宅地も少なく道路事情もイマイチです。C.は逆に田舎過ぎて目印がないので迷うと収拾がつかなくなります。(この間2時間以上迷いました(´д`;)
ということでここ何回かはD.荻窪方面に行っています。
野方ー高円寺ー荻窪と回って帰ってくると13km程度になるようです。疲れたら阿佐ヶ谷で折り返すのもアリだな。そういえば今日辺りまで「阿佐ヶ谷七夕祭り」やってるんじゃ無かったかな?結構有名な祭りらしいけど・・・。ちょっと疲れた体にビールでも飲んでこようかな?(・∀・) 

2006/08/07

【Trash】東京マラソン




2007.2.18 東京マラソンに出走することにしました!

と、言っても抽選に受かればですが・・・。

8/4現在、定員25,000人に対して既に5万人以上の応募があるとのことなので、走らずして終わることになるかもしれません。世の中厳しいですね。っていうかみんな走るの好きですね(^^;

僕はといえば、特別走るのが好きというわけではありません。僕の過去最長走破距離は10kmだし、それも小学生の頃と去年の日高かわせみマラソンの2回だけ。(ちなみにタイムは同じくらいだったけど、ずっと同じ体力を保っているはずも無いので、知らないうちにどこかでピークを迎えて今下り坂なんでしょう(;-;)

しかし!

それでもなお!

42.195km!フルマラソン!!

アテネーマラトン間の伝説の距離!

人生で一度くらいは走っときたいですよね。

人間、人生で一度はやっとこう!ってこといくつかあるじゃないですか?

僕にもいくつかあって、フルマラソンはその一つです。去年やった富士登山、一昨年やったバンジージャンプなんかもそれに入ります。一度はやっとこう!というよりは一度くらいはやってみたい!って感じですけどね。他にもスカイダイビング、スキューバダイビング(特にケイブダイビング、流氷ダイブ)、パラグライダー、沢登り、政治家に立候補、オリジナルカクテル作り、銛で漁、ヘリから発砲(サバンナでインパラとか。誰もいない大地or海に機銃掃射とか)、狩猟、小説執筆、投資活動、でかい寄付、全財産賭けポーカーでブラフ、隠居生活、作曲、陶芸、山スキー、宇宙へ行って地球をバックに記念撮影、かめはめ波、湿原をカヌーで探検、etc.etc.・・・・世の中には面白そうなことがたくさんあります。

割と手軽に出来るものから、多分死ぬまで出来ないものまであるんですが、フルマラソンってのはちょうど中間くらいですかね?で、もし一回だけしかやらないなら、第一回 東京マラソン、舞台としては最高じゃないですか。

つーことで、抽選は受かるものと信じて最近走ってます。一回20km走ってみたら、足の裏が痛くなっちゃって1週間休養するはめになったので、5km程度ですけどね。しかもちんたらと。まぁ、へたれなんですけどやっぱり怪我は避けたいので。もちろん本番でも無理なら5分でリタイヤしますからね!

発表は10月上旬。受かれー!(ー人ー)

2006/08/02

【Alcohol】南極の氷

地元のバーから夏のイベントの案内メールが届いた。

タイトルは『南極大冒険』。

「結局」はどうした!「結局」は!!
と突っ込みたくなるが、あからさまに団塊ジュニアをダーゲットにした秀逸なタイトルだ。


『南極の氷で最高のウイスキーを飲んでいただこうというこの企画。ピキピキと音を奏でる「氷河のタイムカプセル」をぜひお楽しみください!』(メールより抜粋)


どうです?ちょっとそそるでしょ?

いい機会なので早速味わって来ました。



店に向かいながら合わせるウイスキーを考えていたが、今回は限定150杯のイベントということで、組み合わせるウイスキーも決められていました。

ウイスキーは「シーバス ロイヤルサルート 21年

英国の王室がうんたらかんたらという高級ウイスキー。ずいぶん前に飲んだことあるけど味は忘れちゃったなぁ。ま、飲めば分かるってことで早速注文。


イベント初日の11時頃だったので、俺が最初の一杯になったらしく、記念にどうぞ、ともらった『南極の氷証明書』のコピーの下に「1/150」とナンバリングしてある。1番なんて久しぶりだなぁ。3桁の中の一番なんて小学校のマラソン大会以来ではないだろうか?



「ロイヤルサルート入りましたー!」
「ハイ、ロイヤルサルートお願いしまーす!」

わざわざデカイ声で注文の確認をとる店員達。注文客へのサービスと同時に、店内客への宣伝もあるのだろうが、成金になったみたいでちと恥ずかしい。ホストクラブのドンペリコールを思い出した。
(ちなみにこの宣伝効果は抜群で、この後立て続けに3杯の注文が入っていた。)


お待たせしました、と差し出されたグラスは2つ。
一つはテイスティンググラスでロイヤルサルートが注がれている。
もう一つはロックグラスで、中には噂の南極の氷が既にぱちぱちと音を立てながら鎮座している。
そう、南極の氷は太古の雪が圧縮されて出来たものなので、溶けるときに押し込められた空気が弾ける音がするのだ。

店員曰く、「一万二千年前の氷」だそうで、それが本当ならこの空気も当然1万二千年前のもので、万一ウイルスや細菌が閉じ込められていたとすると、それも一万二千年前のものとなる。現在では未知のものである可能性も高いだろう。 そう考えると、こんなウイスキーで溶かして飲んでるヒマがあったら、学術的に研究した方が有用なのではないだろうか?という考えも浮かんだが、贅沢とは本質的にこういうものなのだろう。どうも俺は贅沢に向いていないようだ。 などと余計な事を考えながら飲んだ南極氷のウイスキー、所詮シングルなのでカパッとカラに。

お目当ての南極氷の味はといえば、音がする以外には取り立てて語るところもないものでした。普通のロックアイスの方が溶けにくいし、ウイスキーには向いてると思います。どうせならクラッシュしてマルガリータに注いだ方がいいかもしれない。
ま、そこそこのネタでした。

結局一杯だけで、次はラガヴーリンに切り替えたのでした。 おしまい。