電話してみると
シャワーからお湯が出っぱなしになってしまって止まらないとのこと。
~~~~(中断)~~~~~~
同じ様な事態になった人へ
急ぎだと悪いので先にやることを書いておきます。
まずは止水栓を回して止めてください。
KF805の場合はカバーを外したところに2つ栓があります。マイナスドライバーで回ります。時計回りに最後まで回してください。左がお湯、右が水です。たぶんお湯から止めた方がいいです。
もしも固くて回らない場合は元栓を閉めましょう。
これで水は出ないので一安心です。後は落ち着いて行動しましょう。
もし元栓を止めても漏れている場合はもう仕方ない。急いで水道屋さんを呼びましょう。
無事に止めた後の直し方は以下でダラダラ書いていきますが、要点だけ先に書くと、
1) レバー横のキャップを外す(小型のドライバーとかで引っ掛けて外す)
2) ドライバーでネジを外してレバーを取り外す
3) プライヤーでネットを緩めて取り外す(金色の部品)
4) 切替ユニットを取り出して交換する(白と黒のプラスチックパーツ)
5) 1~4を逆の手順で取り付ける。
4) 切替ユニットを取り出して交換する(白と黒のプラスチックパーツ)
5) 1~4を逆の手順で取り付ける。
6) 止水栓を開ける。
~~~~(再開)~~~~~~
なんてこった。
急いで帰宅したところ、とりあえずシャワーヘッドに付いているボタンで止めているということでジャージャー漏れではなかったものの、ずっとそのままで使うわけにもいかない。
まずは状態を見てみる。
我が家の浴室水栓はKVKのKF805TNRL9というモデル。
シャワーとカランの一体型(サーモスタット水栓というらしい)で、右側のレバーを上に回すとシャワー、真ん中が「止」、下に回すとカランに切り替わる一般的な形状なのですが、レバーを回してもスカスカでシャワーからお湯が出続ける状態になってしまっていた。
水栓のレバーか切換弁か何か壊れたのかなと素人推測しつつググってみると、どうも「切替ユニット」が破損している可能性が高いと思われた。
同ユニットを交換して直ったという報告は沢山あったけど、レバーを交換した例は見つからなかったので、たぶん「切替ユニット」は壊れやすい部品なのだろう。
工事なんかズブの素人だけどAmazonのレビューやYoutubeに詳しい説明がたくさん上がっていたのでなんとかなるだろうと自分でやってみることにした。
まずは切替ユニットをネットで購入。
KF805シリーズに合うのはZ695Aという部品のようだった。楽天で2,950円。
[Z695A]《4》KVK サーモスタットシャワー切替弁ユニット 切替弁・止水弁カートリッジ
https://item.rakuten.co.jp/setubi/z695a/?s-id=ph_pc_itemname
適合シリーズ
http://ginseng-aizu.com/?pid=97044705
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適合シリーズ
http://ginseng-aizu.com/?pid=97044705
到着までに先人の動画や体験談をチェックしていると、口を揃えて指摘しているのが「ナットが固い」ということ。どうも古くなると固着してしまうらしい。
我が家は新築7年目。どんな状態か分からないが、部品到着後に時間を掛けたくないので先に外しとこうと思ったら、これがもう本当に固くて固くて大変だった。
プライヤーでがっしりと掴み全体重(80kg)を体重を掛けてもびくともせず、さらに押しこむと水栓本体がギシ、ギシ、とかしぎ、壁面も盛り上がってきた。
これは取れたーと思ったら壁ごと取れてて大惨事になるパターンでは?と怖くなったので再度動画をチェックして間違いがないか確認する。
どうやら手法や方向に間違いはないようで、単にめちゃくちゃ固いだけらしい。
にしても尋常じゃないが…と思いながら、どうにでもなれ!と覚悟を決めてフルパワーで押し込むとバキィ!!という何かが割れるような音が浴室に響いた。
やってしまった…
と思うほどの大きな音だったが、手元をみるとナットが少し緩んでいた。
外して見てみると接着剤みたいな白いものが大量についている。長年に渡って蓄積されたこの部分が固着していて、激しい音とともに割れたらしい。よかった。
さて、では次にと、切替ユニットを引き抜こうとするも、こちらも固着しているのか全く動かない。
しかし心配はしていない。
実は先程動画で再確認したときに、ユニットが固くて外れない場合はプライヤーでユニットを掴んで、そのプライヤーをハンマーでコンコン叩くと外れるよ!と動画のお兄さんが教えてくれていたのだ。
無知は恐怖を増幅するが、知識は未来を照らす。
落ち着いてユニットの先端部をがっちりと掴む。左手のハンマーで掴んだプライヤーを叩く。真横から引き抜き方向にコンコンと叩く。コンコン。叩く。コンコン。叩く。コンコン叩く。ぶちっ。
切れた。
ユニットの先端だけちぎれて取れた。
動揺で手ブレしている |
今度こそやってしまった…
なぜもっと慎重に進めなかった。素人のくせに調子乗りやがって。
ぐるぐるとネガティブな思念が駆け巡るが、とりあえずできるところまでやってみようと気を取り直し、ほんの僅かに残ったでっぱりをプライヤーで慎重につまんで、優しくに叩く。
コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツロツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ
ゲシュタルト崩壊が起きそうなほど慎重に叩く。
なお今一つだけロツを入れたのだが気づいただろうか。気づいた人がいたら素晴らしい集中力の持ち主です。是非他のことに使ってください。
さてそんなことをやっているうちに抜けた。
引き抜かれるユニットの残り部分 |
諦めないでよかった…!
翌日、届いた新品ユニットと交換して止水栓を緩めてみると…
無事にシャワー復活!
ネット情報では同様の事態の場合はクラシアンや水道業者では交換対応が基本になり、かつ業者は通常KVKの水栓も持っていないためTOTOなど高級品への交換となり、3~6万位かかるようだ。
今回10分の1~20分の1くらいで済んだことになる。
ご素人が故障箇所の当たりをつけて、交換パーツをさっと取り寄せて動画を見ながら作業できるなんてひと昔前には考えられない。
いやー、いい時代になったもんだ。