色々調べた末に、首題のとおりIIJみおふぉんにしたのですが、現在のMVNO業界は異業種からの参入も相次ぎ雨後のタケノコの様相を呈してきており、果たしてどのサービスを選べばよいのか判断に迷うと思います。
備忘録およびどなたかの参考になればと、選択過程を軽くまとめておきます。
まず最初に、候補としてリストアップしたは下記8社です。
ニュースサイトや掲示板などから、なんとなく良さそうな、あるいは他にはない特長がありそうなところを適当に選びました。
【出場者一覧】
IIJ
Nifty
DMM
楽天モバイル
OCN
b-mobile
So-net
BIGLOBE
ここから絞っていくのですが、個人的に比較のポイントとしておいたのは下記の3項目です。
1) 通信品質
2) 通信サービスの安定性
3) 各種制限や付随サービス
下に行くほど優先順位が下がります。
「料金」という最重要項目がないじゃないか、との指摘が聞こえてきそうですが、そもそもボッタクリ3社からの受け皿としてスタートしたMVNOは、もともとの価格が十分に安く、差があっても月々数百円レベルです。
また、その参入障壁の低さからか先述の通りレッドオーシャン状態にあり、各社とも値上げが出来る状況ではありません。
こうした状況では価格そのものはあまり気にするべき要素ではなく、むしろその価格帯でどのようなサービスが提供できるのか、そして今後の展望はどうなのかというところに主眼を置くべきと思います。
まずは、通信品質。
いくら安くても繋がらなくては無意味ですからね~。
実際に各キャリアを契約して使ってみるのが一番ですがそれは無理なので、各種口コミや比較サイトを精査し、実測値やMVNE(日本通信系は速度が出ていないケースが多い。ただし、MVNEを公表していないところも多い)を重要視し、似たようなところは気分でふるい落とし、下記4社に絞りました。
【祝】一回戦突破【祝】
IIJ
Nifty
DMM
楽天モバイル
通信品質については、総じてプロバイダ系は評判がいいようです。
2015年2月段階で最速のMVNOはNfity (Nifmo) で間違いないようです。
輻輳により速度の落ちる朝夕の通勤時間、昼休みも安定した速度を出しているようで、速度原理主義者の方はNifmoで決めてしまっていいかもしれません。
次に、サービスの安定性。
信頼性と言い換えてもいいです。
具体的には突然事業を撤退されたり、サービス改編(改悪)されないかというリスクです。
いくら最初の条件がよくても、すぐに変わってしまうのではこれまた無意味ですからね。
楽天は過去に銀行やオークションなどで一方的に見える改悪と言える変更を繰り返してきた実績があるので、この時点で落選としました。
DMMは好業績と挑戦的な企業風土からして当面は大丈夫そうですが、新規参入なので一段階信頼性は低いとみなすべきでしょう。
【祝】二回戦突破【祝】
IIJ
Nifty
DMM
続いて、 各種制限や付随サービス
ここまで残った3社は安定した品質を安定して提供してくれそうだってことで、後はまぁ要するに総合的に考えるて決めるってことですね。
細かく見ていくと各社工夫を凝らしていて面白かったです。
MVNOをしてもウデの見せ所といったところなのでしょう。
特徴的なサービスを対応会社を以下に羅列していきます。
IIJmio と DMM にあって、Niftyの主な違いは下記の通りです。
・翌月繰越 IIJ / DMM
余った高速通信契約を翌月に持ち越せるサービスです。
月ごとの契約変更と合わせて賢く使えば中長期的には結構な違いになると思います。
ちなみに、各社ともプラン変更は翌月からの適用が基本ですが、DMMだけは25日までの申請があればプラン変更をキャンセルすることができるようです。まぁ翌月の見込み状況がコロコロ変わるケースもあまりないとと思いますが、予定していた海外出張がキャンセルになった場合などに助かるかもしれませんね。
・ターボ(バースト)機能 IIJ / DMM
ターボ機能(DMMではバーストと呼ぶ)は、低速状態でも最初の数秒だけ高速通信してくれるサービス)です。
基本的に高速サービスを使うと思うのですが、計算違いで枠を使いきっうケースも考えられます。高速通信枠を買い増すことは出来るのですが、月末近くの場合などは低速サービスで乗り切ってしまおうと思うこともあるでしょう。
ちょっとしたテキストの更新程度なら数秒で十分なので、これは保険として大変有用だと思います。
・追加チャージ IIJ / Nifty // DMM
上で少し触れましたが、各社とも高速枠追加購入が可能ですが、条件はNiftyだけ少し異なっています。
IIJ 追加クーポン 100M 200円 *1M当たり2円
DMM 追加チャージ 100M 200円 〃
Nifty おかわり 500M 900円 *1M当たり1.8円
Niftyが単価割安ではありますが、追加という性質を考えると小分けで買える方がユースフルと思います。
・3日日間通信料制限 IIJ / DMM / Nifty
月毎の2GBとか4GBとかとの契約とは別に、短期で大量に通信すると規制が掛かる条項があります。
3社ともあるのですが、Niftyだけ内容が大きく異なります。
IIJ / DMM
低速サービス時に、3日間で366MB使用が上限。
対象は低速サービス使用時で、高速サービスはいくら使っても対象外です。
上限に達すると、超低速サービスに落とされてしまうようです。
数値は公表されていないのですが、ざっと調べたところでは10~20kbpsくらいとか。
これは20年前のダイヤルアップ接続の速度で、今の時代ではとても使い物になりません(*_*)
Nifty
高速サービス時に、3日間の通信上限値あり。
2GBプラン;400MB
4GBプラン;700MB
7GBプラン;1GB
対してNIftyは高速サービスが対象です。
3日間の通信料が上記を超えると、規制発動し200kbpsの低速サービスしか使えなくなります。
さらにNiftyの場合、高速サービスの追加購入(おかわりというらしい)をしても制限解除とはならません。ユーザー側から解除する方法はなく、制限が終わるまで待つしかありません。
これは非常に大きなポイントだと思います。
・他サービスと連携した割引やサービス IIJ / DMM / Nifty
主に下記のものがあるようです。
IIJ
光回線とのセット割
Nifty
自社サービスや推奨サービスの利用額に応じて割引くサービスがあります。
*(参考) Nifmo バリュープログラム
DMM
利用料金の10%を自社サービスに使えるギフト券として還元するサービスを行っているようです。
*(参考) DMM DMMギフト券
これはかなり太っ腹なサービスと思います。もともとDMMのサービスを利用していた
が、元々この手の抱合せ商法が嫌でドコモ脱出した私としては、これらは全て無視します( ー`дー´)キッパリ
・携帯端末セット割
携帯端末を同時購入することで、24ヶ月の分割払いにできる制度です。
セット割と書きましたが、最終的に支払う額は端末の市場価格と同じくらいなので金利分がお得程度の話です。
IIJは設定がなく、会社によって選べる端末に違いがあります。
IIJ
サービス無し
Nifty
Asus Zenfone5
DMM
Asus Zenfone5,freetel XM等、6機種
自分は現在のドコモ端末(Xperia Z1)を引き続き使い、壊れたらその辺で買ってくるつもりなので関係ないのですが、DMMが品揃えが良いですね。
以上、様々なサービスが個人的に、Niftyの制限が頂けませんでした。
そもそも携帯機器の利便性というのは、いつでもどこでも繋がるところにあるわけです。
IIJやDMMではそもそも高速サービスは規制対象外ですが、仮に高速サービスを使いきって低速サービスも規制に掛かってしまったとしても、必要ならばいつでも追加チャージして高速サービスを利用できます。
ところがNiftyでは、必要なときに必要なサービスを受けられないという事態がありうるのです。
高速サービスそのものの品質は高くMVNO界のスピードキングと言っていいNiftyですが、いざというときに使えないリスクは看過できるものではなく、ここで落選となりました。
【祝】決勝進出【祝】
IIJ
DMM
ということで、決勝まで残った2社。
ここまで見てきて方はお気づきでしょうが、ターボ(バースト)機能や、低速のサービス制限、翌月繰越など両者のサービスは非常に似通っています。
違いを探すほうが難しいくらいです(笑
そして料金はDMMの方が安いです。
さらにDMMには10%のギフト券バックもあります。
冒頭に料金は重視しないと書きましたが、サービスが同じなら安いほうが良いに決まっています。
これはDMMで決まりかというところですが、ここでもう一度基本条件1) 2)、サービスの品質と安定性に立ち返って考えてみたいと思います。
IIJはインターネットプロバイダとして通信業界で積み重ねてきた実績があり、一般には知られていませんが、業界では知らぬものはいない企業らしいです。業界が違う自分は知りませんでしたがw
対してDMMは畑違いの新規参入の異業種組です。
上にも書きましたが、今は本業が好調ですし撤退もないと思いますが、通信業一本でやっているIIJとは自ずと差が出てくるでしょう。
また、そもそもMVNOとは、MNO(ドコモなどのいわゆる3大キャリア)から帯域を借りてサービスを提供している通信業者のことですが、異業種参入組などは通信技術や交渉力がないため、MVNEという一次卸を挟んでいるケースがあります。
そして、DMMのMVNEは実はIIJです。
IIJは、MVNOとして直接ユーザーと契約すると同時に、MVNEとしてMVNO各社に帯域を卸す商売もしているんですね。
図にするとこんなかんじです。
[ ドコモ ] MNO
↓ ↓
[ IIJ ] MNVO / MVNE
↓ ↓
ユーザー [ DMM ] MVNO
↓
ユーザー
一目瞭然ですが、MVNEを挟めばMNOからの距離が遠くなります。
素人考えですが、これは品質、特に安定性に直結するのではないかと思われます。
もちろんDMM始めMVNEと契約するMVNO各社も、安定したサービス供給を受けるため工夫を凝らした契約を結んでいると思いますが、大本の回線が同じものである以上、やはり川上に近い方が安定したサービスを供給しやすいのではないでしょうか?
最初に書いたとおり、MVNO選びにおいて重視すべきは値段より品質です。
ということで…、
【祝】優勝!【祝】
IIJ みおふぉん \(^o^)/
とまぁこんな感じでした。
今回色々調べてみて、既存の寡占3大キャリアはどれだけ顧客無視のサービス、料金を続けてきたのかと改めて呆れましたw
そして正当な環境での競争があれば料金は適正になり、工夫を凝らした魅力的なサービスが出てくるものなんだなぁと考えさせられました。
願わくは、自分の仕事も適正価格で魅力的なものでありたいものです。
追記:
実際に3月1日BIC SIMカウンターに言ってMNP手続きしてきました。
手続きそのものは1時間ほどで終了し、その後の設定も簡単そのもの、あっさりとしたものでした。
4日間色々試してみた感じでは、昼と朝夕の通勤時間に動画やゲームなど連続通信と必要とするアプリを起動すると、時々通信遅れが発生する感じです。ドコモでも同様の事情はありましたが、やはりドコモより若干遅いというか引っ掛かるときが多いように感じます。
ニュースサイトなど、一回通信すれば終わりのものは何ら問題ありません。
通話は楽天でんわを使っていますが、電波・音質ともに全く問題ありません。
必要十分です。
18年もドコモと契約していましたが、余程大きく状況が変わらない限りは二度と戻ることはないでしょう……。
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