2006/05/26

【Flick】サーティーン あの頃欲しかった愛のこと


サーティーン あの頃欲しかった愛のこと
(2003、アメリカ/イギリス)
監督:キャサリン・ハードウィック 
出演:ホリー・ハンター 
    エヴァン・レイチェル・ウッド 
    ニッキー・リード 






不安定で傷つきやすい思春期の少女の心のうちと、そんな少女を娘に持つ母親の戸惑いと苦悩を赤裸々に描く母娘ドラマ。無邪気で可愛かった娘が、大人びた友人の出現で急激に非行の世界へと落ちていく。母親はなんとかして娘を更生させようと必死に手を尽くすが…。主演は「ピアノ・レッスン」のホリー・ハンターと「ウィズ・ユー」のエヴァン・レイチェル・ウッド。本作で女優デビューも果たしたニッキー・リードが自らの体験を基に手掛けた脚本を、これまで多くの映画で美術監督を務め、これが監督デビューとなるキャサリン・ハードウィックが映画化。 素直で真面目な13歳の少女トレイシー。両親の離婚後、母メラニーや兄と暮らしていた彼女は、学校の人気者でクールな少女イーヴィと友だちになる。彼女の影響で、トレイシーは派手なメイクやボディピアスなどそれまでは考えもしなかった過激なファッションをし、母親にも悪態をつくようになる。そんな娘の変貌ぶりに戸惑いを隠せないメラニー。恋人や元夫はまるで相談に乗ってくれず、彼女は一人苦悩を深くする。トレイシーの非行は留まるところを知らず、やがて酒を覚え、いつしかセックスやドラッグといった危険な快楽の世界に溺れていく…。






近所のビデオ屋でランキング上位に入っていたので借りてきてみた。面白かったです。
劇中のイーヴィ役は当時14歳で、13歳の時にこの作品の脚本を書いたそうで(共同脚本)、いやーさすがと言うか、リアルです。とてもリアルです。
自分自身が少女どころかおっさんなので共感出来るということこそ無かったものの、充分に理解出来ます。悩める少年だった時代を久々に肌で思い出しました。夜に憧れていたあの頃。

パッケージに「13歳で脚本、14歳で出演、15歳でなんたら(忘れた)」と書かれていたのをチラ見していたので、主人公のトレイシー役が14歳のかと思っていたらイーヴィの方だったのね。
正直、イーヴィの演技はイマイチだな、と思っていましたが、14歳のデビュー作と思えば上々でしょう。
トレイシーの母は「ピアノレッスン」のあの人だそうで、そうとは気が付かなかったけどさすがにいい演技で見ごたえ充分でした。

それぞれの家庭環境、その中での培われた嗜好・世界観、一人一人の立場に説得力があります。
きっと、この作品は描きたかったことを描ききれていると思います。
女流作家の処女作のような、力強い良作です。


総評 90点  ドラッグはダメですよ(・∀・)

0 件のコメント: