ソルトン・シー
(2002、アメリカ)
監督:D.J.カルーソー
出演:ヴァル・キルマー
ヴィンセント・ドノフリオ
ピーター・サースガード
強盗事件で妻を殺された男の復讐と執念を描いたクライム・サスペンス。覚醒剤中毒のダニーは、悪徳刑事モーガンとガーセッティのタレコミ屋として働いていた。だが、ダニーの本名はトムで、1年前にソルトン湖でドラッグ絡みの強盗事件に巻き込まれて妻リズを殺されていた。そしてその犯人がモーガンとガーセッティだと知った彼は名前を変え、復讐の機会を窺っていたのだった。やがて、ついに彼らを陥れるチャンスが巡ってくる…。(allcinemaより)
原題「THE SALTON SEA」。 劇場未公開作。
燃え盛る火の中、トランペットを吹く男の姿から物語りは語られる。
プロット、映像、演技も悪くないが、どこかアンバランスさを感じる。余りにフィクションくさい、というのかな。ご都合主義というよりは、単純に「狙いすぎ」というやつかもしれない。例えば主人公がトランペット吹きである理由は、単に冒頭のシーンを撮りたかったからだけではないか。他に合理的理由が無いのでそうとしか思えない。別にそうであってもいいし、劇中に説明が無くてはならないというものではないが、浮いた設定が観客を物語に引き込む邪魔をしているように思える。
ただ同じように現実離れした人間に思えるジミーだけは、「あぁ、こういう人間っているよなぁ」と思えてしまった。しみじみと。
何故なのか考えたけど、これは多分作品の力では無くて、俺がそれだけ人に恵まれてきたということなんだと思う。期せずして恵まれた自分の境遇を顧みることになった、驚きの作品でした。
総評 73点 劇場公開すればヒットしたんじゃないかな?
2006/08/30
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