株式会社ブーメランイット・ジャパン
アメリカのブーメランイット社とライセンス契約を結ぶ、紛失物回収代理サービス(HPより)会社だ。
具体的にどういうサービスを行うかというと、顧客はブーメラン社から受け取ったラベルを自分の持ち物に貼っておく。ラベルには「拾ってくれてありがとう!ここまで連絡してね!byブーメラン」といった趣旨の文言とブ社の連絡先が書かれている。
もし顧客が該当製品を紛失し、かつそれが善意の第3者にによって拾われ、ブ社に連絡がきた場合、ブ社はデータベースを照合し顧客に連絡、返却希望の確認後に回収を代行し発送する、というものである。
最初見たとき、「すげぇ発想だな」と思った。
俺も落し物を届けたことも、届けられたこともあるが、それを商売にしようという発想は生まれてこなかった。考えもしなかった。おそらくブ社の創業も落し物を届けたか届けられたときに着想を得たのだろうが、ここで利益を得ようとは相当に
<システム説明要約>*間違ってたら教えてね(はーと
顧客は年契約の正会員、年会費無しの準会員にがあり、正会員には登録時(登録料2,100円)と更新時(更新料1,260円)に6枚のラベルが渡される。足りない場合は追加で購入することもできる。
準会員は登録・更新が不要な代わりにラベルは最初から購入しなくてはならない。ラベルのみの販売価格は、サイト上に見当たらなかったため分からない。
紛失物回収手数料は、正会員が無料、準会員が5,250円/件+実費となっている。退会後に発見された場合は特別手数料10,500円/件+実費が掛かる。
準会員から正会員への移行は、準会員期間2年以内の場合は、1年に付き1,260円の手数料で出来るようだ。それ以降はサイト上に見当たらないため分からない。
このシステムなら個人客はほとんど準会員だろうな。と、いうより個人にはメリットが小さい。力がありそうなメリットはせいぜい海外対応くらいか?
ということでこの会社のターゲットは、顧客サービスを考える企業にあると思われる。
ただ俺は個人なので個人として考えた場合、コレ、どうなのかね?
なんかやらしくない?
メリットとして、「個人情報の保護」が謳われてるけど、ありもしないリスクを煽ってるだけに見えるし、このサービスが有用なものとなるには「紛失物の回収率」が重要になるのは自明なのに、実際に紛失物を発見して届けるのは他人の善意に丸投げなんだぜ?
発見者には、『BIJより1年間の無料サービス(登録料を無料)および特製グッズ(「マイブーメラン」マーク入りTシャツやマグカップ等)を進呈します。』(HPより。BIJ=ブーメランイット・ジャパン社)って馬鹿にしてない?
「警察に届けるよりウチラに電話したほうがお得だよー」っていうことだと思うけど、そんなもんいらんわ!
アメリカなんかでは警察とも協力してる、なんて書いてあるけど、本来拾得者が得るべき利益を掠めてるだけに見えるな。
つまり落し物が届けられた、ということは第一義に拾得者の良心によるものであって、賛美されるべきもそれであり、評価が上がるものがあるならば取得者の人格に対する信頼、拡大解釈しても社会に対する信頼であるべきところを、ただ連絡を受けただけのブ社が対価を支払うことによって、自社のサービスへの評価に摩り替えている、少なくともそんな錯覚を期待しているような気がする。
また、落とし物を届けたらTシャツがもらえますよー、ってのは拾得者からすれば善意の行動を小遣い稼ぎと取られたようで非常に不愉快な気がするのだが、皆さんいかがでしょうか?俺ならラベルは無視して警察に届けます。というか、たとえ拾ってもらった人でも身元を明かしたくない、なんて人の荷物は届けたくないな。パクルか?
このサービス、日本で成功するのでしょうか?
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