2011/10/29

2011夏 タイ旅行 4 適当に〆


さわでぃーかっぷ!(。☉౪ ⊙。) ノ

 セブンイレブンの床にどっかと座って雑誌を並べている店員を見ただけで「タイだなぁ( ^ω^ )」と嬉しくなってしまうタイビギナーの3日目。

 本日はタイを代表する古都「アユタヤに行ってまいりました。

 バンコクから北に100km、距離的にはカンチャナブリとバンコクからの小旅行先として人気の古都・アユタヤ。
14世紀から18世紀頃までの長き繁栄誇り、ビルマ軍に相当な破壊行為を受けるも豊富な遺跡群をいまなお残すタイの心のふるさとである。(←推測)


 アユッタヤ朝時代に渡タイ(当時は「シャム」だった)し、国内第二の官位を授かるまでの大出世を遂げた山田長政を筆頭に1000人を超す日本人が生活していた日本にもゆかりのある土地である。 なお、当時の日本人村跡も現存する。
ちょっと脱線するけど、山田長政の立身出世は本人の素養もさることながら、外国人を巧みに取り込むタイ社会の気質も垣間見えてとても興味深い。
現首相であるインラックさんなんかも中華系なんだよね。完全に現地化していてひと目では分からない(見えない壁はあるらしいが)くらい溶け込んでいる。
周辺国が華僑に牛耳られているなか、中国系をより大胆に取り込み、列強による植民地政策も巧みにかわし、独立を保ち続けるタイの立ち回りは見習うべき点がありそうだ。

先に挙げた山田長政の半生を描いた小説「風雲児」は当時のアユタヤの空気も伝わる秀作なので、時間があればゼヒご一読を。


さて、話を戻してアユタヤ。
 昨日のカンチャナブリはポンチャイに出して紹介してもらったビーさんのおかげで完全送迎ゆっくりぬくぬくツアーでとても快適だったけれど、やはりなんだ。
安心だけが魅力じゃないというか、座っているだけでは体に悪いというか・・・。
 刺激が足らんのじゃよ刺激が! 



 ということで「素人が無謀だ」とか「言葉も話せないくせに」とか気遣ってくれるポンチャイを振り切り、ガイド無しで汽車で行ってみることにしました。

タイ国鉄のHPから調べてみると、フアランポーン駅から[NORTHAN LINE] か [NOTRHEASTERN LINE]に乗れば1時間半程度で到着するらしい。
乗り換えもないし楽勝な感じ。
帰りの電車は早く終わってしまうらしい、という話を聞いていたので、出発も早めに

7:00 フアランポーン発 - 8:37 アユタヤ着 急行111便をチョイスする。

目をこすりながら6:00にホテルを出発、MRTアソーク駅まで歩いてフアランポーンに到着すると時計は既に6:55。あと5分しかないやんけw

窓口にダッシュして「アユターヤ!アユータヤ?」と連呼するとすぐに発券してくれた。
3等車20バーツ。今なら50円くらいか。
安いw

9番ホームと聞いたがどこだか分からんので、とりあえず指差された方向へダッシュする。
それっぽい汽車が停まっていたが行き先は書いていない。
なぜかそこに立っていた警官にチケットを見せながら「コレか?コレでええんか?」と尋ねると面倒くさそうにそうだこれだ3等車に乗れ、と教えてくれる。
とりあえずホームを歩いてみたが、何の表示もないのでどれが3等車か分からない。

「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」
と乗り込む車両を選んでいると、通りすがりのおばちゃんと目が合い、チケットを見せろというそぶりをするので渡すと、これに乗れ、とやはりジェスチャーで教えてくれる。その間、終始無言。
なぜ我々がタイ語も英語もできないことを見破ったのか未だに分からないw

お礼をいい低いホームからよっこらしょっと乗り込むと、車内は6人掛けと4人掛けの向かい合わせのボックス椅子が左右に並ぶ構造になっていて、それぞれのボックスには番号が振ってある。

20バーツで指定席ってことは無いだろ、と思いながらチケットを見直すと、[Class 3, Coach type 76]と書いてある。(本当はその間にタイ語が書いてあるが読めないので無視)

(o -`ω´-) ンー?

クラス3は3等車として、コーチタイプってのが座席番号なのか?と思い、ボックス上の番号を見るが、この車両には20-50くらいしか無いようだ。
[76]は違う車両か・・?はたまた全然関係ない番号か・・・?と考えたところでまたも通りすがりのおじさんと目が合い、チケットを見せろとまたも表情で話しかけてくる。
またも無言でチケットを渡すと、おじさんは辺りの座席番号をささっ調べると、すぐ隣の座席を指して、ここに座れとしぐさで教えてくれる。
番号をみると46。
おじさん・・・。あんた面倒くさかっただけでしょw

けどまぁ、どうせ適当に座るつもりだったところにおじさんのお墨付きも得たので堂々と座ることにする。


-----ここまで書いてブログ放置、2014年になって思い出したので適当にまとめて終わることにするw---------


車両は空いていて、4人掛けの席を二人で使うことができたので、向かいの座席に足を投げ出しリラックス。
社内販売で目玉焼きライスみたいのを売っていたので買って食す。20B。
ウマイ。

ウトウトとして目が覚めると、まったくどこだか分からない。
ロクに車内アナウンスもないし、路線図も持ってなかったからどこがどこだかまるで分からないんだよね。
でもまあアユタヤならどうせ皆降りるだろうし、なんとなく分かるだろ。
うっかり乗り過ごしたらそれもまたいとおかし、と開き直ってまたウトウトしていたらちゃんとアユタヤ前に目覚めることができた。
アユタヤ前だけは車掌も回ってきてアユタヤ、アユタヤ言ってくれるし、車内も少し騒然とするのですぐ分かる。
心配することはなかった。


アユタヤ巡りはレンタル自転車!
駅から降りてすぐにレンタル屋はあるけど、もう少し先にいって渡し船に乗ってから借りた方がよいという情報は押さえていたのでそれに従い、船を降りてからすぐの店で借りる。
寺院を巡るから失礼のないようにってんで長袖長ズボンで行ったんだけどファラン(白人)は平気で短パンだし、それが問題になる風でもない。
俺も短パンTシャツにすればよかった(´△`)

アユタヤは緑美しい寺院跡があちこちにある昔の都市跡だが、割と密集しているので主要部を巡るには自転車で充分。
テュクテュクの観光サービスもあるが、セールスがウザイしゆったりとした時間を楽しむためにも自転車をおすすめする。
崩れかけた宮殿に若葉が映え、小鳥が囀る情景は正にあれですよ。あれ。
ラピュタ。

巨人兵が違和感なく溶けとめるだろう、心の原風景がそこにはありました。



その後の旅程としては、プーケットに飛んでムエタイを見たり、コーラル島という小島に渡って素潜りを楽しんだりしました。
プーケットのホテルはゴージャスで、繁華街には白人とゴーゴーバーが溢れる、ある意味とてもタイらしいものではあったけれど、ホテルとかリゾートとかに余り興味がタチなのでどうということはなかった。
コーラル島も白い砂浜に青い海、カラフルな熱帯魚と絵に描いた様なリゾートだったけど、遊泳区域はちょっとしかなくて、水深も2m程度。素潜りとしては物足りなすぎる。
熱帯魚は綺麗だったけど、とにかく狭いので水槽にいるよう気分になり割とすぐに飽きてしまった。
プーケットへの旅行は現地の友人がHISにて手配してくれていたので、この島の食事も含めて全部パッケージになっている。
楽といえば楽だけど、やっぱり物足りないね。
HIS手配だけあって他の観光客も日本人が多く、昼飯のときに隣のテーブルの社員旅行のおっさんどもが、昨夜持ち帰った女の話をデカい声で自慢げに話している。下品な関西弁と相まって気分を害すことこのうえない。

プーケットではなんだか退屈な日常に引き戻されたような気分でした。

バンコクに戻ってから少し時間があったので、市内のバスにチャレンジしました。
これは面白かった!

路線図が複雑で料金もエアコンあるなしで違ったり、難易度が高いけどまぁ為せばなるもんです。

料金は車内払い。
整理券とかはないのでとりあえず飛び乗って立ってる(座ってもいいけど僧侶が来たら譲るとか暗黙のルールがあるらしい)と、車掌?のおばちゃんがガチャガチャとコインケースを振りながら徴収にくるので、その人に払えばよい。エアコン付のバスの場合は行き先で料金が違ったりするが、地図を見せれば何とかなる。
基本的に皆親切で、あの路線に乗れとか、急いでいるなら渋滞しているからこっから歩けとか、車内で同じ停留所で降りる人がいないか聞いてくれて、「あの人と一緒に下りればOK」と丁寧に教えてくれたりする。
一度などおばちゃんが何故か俺の手を握ってきて、大丈夫だ、降りるときはちゃんと教えてやるから大丈夫だ、みたいなことを(たぶん)言っていて、戸惑う俺を見た車内の女子中学生がクスクスと笑っていて、おじさんが「大丈夫だ。俺も教えてやるから心配すんな」みたいなことを言ってくれてて、なんというか幸せな空間でした。


思い出して書いているだけで楽しかったな。

またそろそろ行きたいもんです^へ^

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