2011/01/31

輪違屋糸里



輪違屋糸里【上・下】
浅田次郎
2004



文久三年八月。「みぶろ」と呼ばれる壬生浪士組は、近藤勇ら試衛館派と、芹沢鴨の水戸派の対立を深めていた。土方歳三を慕う島原の芸妓・糸里は、姉のような存在である輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、浪士たちの内部抗争に巻き込まれていく。「壬生義士伝」に続き、新選組の“闇”=芹沢鴨暗殺事件の謎に迫る心理サスペンス。


「BOOKデータベース」より






京に上がった”壬生浪”達が京都守護職「新撰組」となるまでの内情を、島原の芸妓・糸里の人生と絡めて描いた物語。
今もなぞが残る「芹沢鴨暗殺事件」を中核に、京の市井のひとびとと壬生浪達の葛藤と触れ合い、また生い立ちや信条の異なる隊員同士の軋轢や共感、果ては謀略までを書き切った筆力あふれる良作。


中学時代からの友人から、
「ここに描かれている『芹沢鴨』がお前に良く似ているんだ。豪放磊落というか・・・。是非読んでみてくれ」
と手渡された本作。

さっそくページを繰ってみると、件の芹沢鴨はすぐ現れた。

現れるなり幼き糸里を育てた恩人・音羽太夫を、酔って街角で切り殺した
商家に押し入り金を無心し、返済を迫りにきた美人の女将を犯して愛人にした
金を貸してくれなかった生地問屋には大砲を撃ち込み、火を放ち、焼き討ちとした


なにこれスゴイ\(^o^)/


豪放磊落というより傲岸不遜。


俺こんななんだ\(^o^)/




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   `爪 
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  .ヽヽ_ノノ  |      :::::|    さて死ぬか・・・
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なにはともあれ、本書は壬生義士伝とはまた違う”生きた”新撰組が見られるので、新撰組ファンはもちろん、沖田?誰それ?斉藤?ハンカチ?という人も、というか、そういった人こそ楽しめる良書なのではないかと思います。

歴史小説って読みにくいから好きじゃないんだよね~(´・ω・`;) 
というそこのアナタ!m9(`Д´)ビシッ!

あなたのための本です。
ぜひ手に取ってみてください。



2 件のコメント:

チョビ さんのコメント...

。゚(゚^∀^゚)゚。ギャーハッハッハッハッハッハハッハッハッハッハッハ !!

私もここら辺の時代は多少は勉強してあるのでちゃんと分かりますよ。
芹沢鴨に似ているっとwww

まだまだ猫を被っているということが分かりましたw



芹沢が暗殺された八木邸は実際見に行ったこともあるよ。
刀痕も生々しく残ってました。
糸里はこの時難を逃れたんだったっけか??
一緒に殺されたんだったっけか?
忘れた。

keigochkasan さんのコメント...

ほー!刀痕なんか残ってるんだ。
沖田のかな?土方のかな?
なんだかワクワクするねー。

糸里はとりあえず生き延びたみたいですよ。
小説ではその後太夫に出世してますが、史実としては不明みたいです。



それと、なに?
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猫なんてかぶってないのに(照