2007/03/12

ブルーベルベット



ブルーベルベット
(1986、アメリカ)

監督:デヴィッド・リンチ
出演:カイル・マクラクラン
  イザベラ・ロッセリーニ
   デニス・ホッパー






ノース・キャロライナ州ランバートン。製材が主産業ののどかな町。よく晴れた日、大学生のジェフリーは、庭仕事をしていて突然異常な発作に襲われた父を見舞った病院からの帰り道、野原で異様な物を見つけた。手に取ってみると、それは何と切り落とされた人間の片耳だった……。ボビー・ビントンの歌う同名ヒット曲を背景に、赤い薔薇、白いフェンス、青い空といった絵葉書の様なアメリカの典型的な田舎町を映し出した、テクニカラーの明るい画面から一転して、カメラが草の間に入って行き、地面で虫たちが凄まじい生存競争を繰り広げるさまを描いた冒頭部、暴力、セックス、SMに絡む奇怪な登場人物など、デヴィッド・リンチ独特の世界が満喫できる作品。また、耳の持ち主はどうなったのかという謎からストーリーが進行していきながら、いわゆるハリウッド流の公式には従わず、ダークで異常なスリラーに展開してゆくのはいかにもリンチらしい。“耽美と頽廃の世紀末的世界”や“官能と倒錯の幻想的世界”といったリンチ特有の世界が堪能出来る本作は、これ以前に撮られたインディペンデント映画の傑作「イレイザーヘッド」から、この後に製作されリンチの名を世界的に広めた「ツイン・ピークス」への推移が見て取れるが、これらを含めた彼の数多い作品群には、その一つ一つの完成度の高さからいって、一言で“カルト”と言って片づけられない才能の幅の広さを感じてしまう。(allcinemaより)






鬼才、デヴィッド・リンチの代表作(だよな?)ということで、期待して観たのだが・・・。
上の解説では「一言で“カルト”と言って片づけられない」とあるが、そこはやっぱりカルト。狂気に整合性・必然性・蓋然性が認められないと、ただの悪趣味な映画になってしまう。

カルト的な作品には、作者の考えではあるが、理として、倫理として受け入られないものを映像や音楽を使って説明する、という製作的な動機があると思うが、この作品は結局俺には”分からなかった”。

残念ながら、俺にとってはB級映画に分類されます。


総評30点

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