2005/09/09

~富士登山'05 其の三~

・ルート選択編

友人知人で富士に登った経験のあるものは何人もいる。その話を聞くたびに納得のいかないというか、少し不満に思う点があった。
それは、「なぜ富士登山は5合目からなのか?」ということだった。

登山といったら麓から頂上までが基本ではないのか?
それに俺は富士山を倒しに行くのだ。その観点で見ても車で5合目までいって「勝負だ!」というのも何か違うような気がする。卑怯な感すらする。
男30一人旅。失うものは何一つ無し。
麓から登ることが決定した。
ちなみにこれが8/16 PM15:00頃の話。夏休みが8/17までなのであと一日。
「麓から日帰り登山」も自動的に決定したのであった。


振り返ると登山は本当に久し振りだ。中学3年の高尾山以来だろうか。
あの時は中学卒業記念ということで親父と二人、手ぶらでコンビニの袋を下げて登ったが今回はそうもいかないだろう。何せ相手は日本一だ。

何はともあれまず情報。
ネットで色々検索してみたが、麓から登る人は少数派らしくあまり情報が出てこない。
仕方ないので本屋に行って「るるぶ 富士山’05~’06」を買ってきた。’04でも’07でも富士山はあまり変わらん気もするが、そう思うのは俺が素人だからなのだろう。

まずは登山ルートを決めることにする。
富士山には主に次の4つルートがあるらしい。

1、吉田口・河口湖口(河口湖口)ルート
吉田口は富士最古の登山ルートであり、麓から登る唯一の道。
前半は深い自然に囲まれ情緒たっぷり。神社・史跡も点在する。六合目で河口湖口と合流する。
河口湖口は、新宿から五合目(2305m)まで直通バスが走るなど東京方面からのアクセスが良く、山小屋も一番多いため人気の登山道である。六合目で吉田口ルートと合流する。ちなみに七合目までは馬でも行けるらしい。

2、御殿場口ルート
五合目が最も低く(1440m)、山小屋も少ないため初心者向きではないらしい。が、その分空いているというメリットもある。
下山道に「大砂走り」と呼ばれる急斜面の砂利道があり、一歩踏み出せば1mくらい滑ってゆき、まるで飛ぶように下りられるらしい。かなり爽快らしく、下山道だけこのルートを選択する人も多いとか。

3、須走口ルート
五合目(2000m)が河口湖口より低く、山小屋も少なめのため比較的空いている。のんびり登るにはいいようだ。
下山道は「砂走り」と呼ばれる。なんだか御殿場口をソフトにしただけようなデータだが、果たしてどうなんだろう?

4、富士宮口ルート
西日本からならここが最もアクセスが良い。
五合目(2400m)も最も高所にあり、山小屋も河口湖・吉田口の次に多い。
独立した下山道がないため、登山者とすれ違いながら下る事になる。時間と体力が許せば下山は御殿場口を選んだほうがいいような気がする。


調べた限りでは麓から登山ルートは吉田口しかなかった。
選択の余地無し。こうしてルートは決定した。

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