2007/07/31

thunderbird2 返信フォーム変更

メーラーをthunderbird2にした。
つっても元々サンダーバードだったし大した機能もアドオンも使っていなかったので、変更点が分からないくらい違和感が無い。

目立つ変更と言えば、

1)メッセージ一覧のとこが一つ置きの網掛けになった。
2)迷惑メールのアイコンがゴミ箱から炎になった。
3)タグ機能が付いた。


くらいかな。

1,2はインターフェイスの問題だからまぁ置いといて、機能的に注目に値するのはタグくらい。

Gmailのタグが結構便利だから、こいつも活用できるかと思ったけどいまいち上手くない。
まず仕事だとメールが多いからタグ付けそのものがめんどくさい。(←これはどうしようもない)

また、タグごとに色分けされるんだけど、複数のタグをつけても最初に付けたタグの色しか反映されないので、2つ目以降のタグは存在すら識別できない。これだとフォルダ分けじゃなくタグである意味が半減してしまうように思えるなぁ。仕事の種類ごと、プロジェクトごと、緊急性ごとにタグ付けして、しかも一目で分かるようにしたかったのになぁ。残念。


あと、地味な変更点として、メールを返信したときに今までは相手の引用に前に、「(送信者名)wrote:」っていう頭書きがついてたんだけど、これが「(送信者名)さんは書きました」ってなっちゃってる。

これだと日本語読めない人は嫌だろうし、読める人でも違和感ありまくりの文章だ。

「keigochkasanさんは書きました」なんて書いてあっても、書いたけど何だよ。文句あっか。って思うだろうし、場合によっては「さん付け」そのものが望ましくないケースもある。


つーことで直したんだけどコレが意外と分かり辛かったので、以下に手順を記しときます。

1.[ツール]→[オプション]→[詳細]→[設定エディタ]とクリック
2. mailnews.reply_header_autherworte を探してダブルクリック
3. 出てきたダイアログに %s (好きな文字列)を打ち込み、OKをクリック


以上でバッチリ直りました。

(好きな文字列)のとこに打った言葉が先述の「は書きました」に置き換わります。

僕は[wrote]にしたので、返信すると、
(送信者名) wrote: 

となって、
その下に相手の文章の引用が続きます。

これなら前ほどは気にならない(b´∀`)ネッ!


僕は今までと同じ[wrote]にしましたが、

「写了」(中国語)

とか

「НАПИСАЛИ」(ロシア語)

とかにして知性をアピールするとか、

「様は超カッコイイ」とかにして死ぬほど媚びるとか、
(返信すると、「(送信者名)様は超カッコイイ」という一文が挿入されることになる。)

「さん、好きです」としてさりげなく唐突に告白するとかもアリかもしれませんね。


ではではー。


keigochkasan wrote:

2007/07/30

友人代表スピーチ

先週、小学校時代からの友人の結婚式にお呼ばれしてきた。

親族に混じって神前式の結婚式にも出席させてもらい、背中にへんてこな羽をつけた巫女が珍妙な踊りを披露して俺を笑わせようとするのを何とか堪え、何かの意味があると思われる日本酒を盃で頂き式典は無事終了、披露宴へと移った。

そこで人生初となる友人代表スピーチを頼まれていた俺だが、数週間前から草案を練るも碌なネタも浮かばないまま本番当日となってしまった。
いやー、ホントに付き合いの長い友人でも、これといったエピソードって無いもんだよねー。

結局、会場に向かう電車内、妙な踊りの結婚式の最中、「梅」と掲げられたテーブルでの歓談中に錆びついた脳みそをフル回転させ、新郎新婦のお色直しの後の一発目のスピーチャーとして名を呼ばれる頃には何とか大筋のアイデアを組み立てることに成功した。

大体の話が決まれば後は出たとこ勝負。
大丈夫。
俺はやれば出来る子。
大事なのは心、ただそれのみだ!と一息ついて高砂脇に歩み出てき気付いたのだが、
俺、
全く緊張してない。
その場で屁をこけるくらいリラックスしていた。

いざ話し始めてからもそれほど言葉に詰るということもなく、余裕を持って話が出来る。
ちょっと笑わせてやろうかな、とジョークをかませば会場爆笑。
軽く泣かせてやろうかな、と間を空けてゆっくりと話し始めれば水を打ったように静かになる。
いんやー。

気持ちいいっ!

スピーチがこんなに面白いものだとは知らなかったよ。
そういや政治家どもも演説になると生き生きしてるもんなぁ。
てっきりパワフルな印象を持たせるための選挙戦術かと思ってたけど、違うな。
あれ、本当に気持ちいいんだ。
あいつら~。いい思いばかりしておってからにぃぃぃぃぃ



スピーチを頼まれてお悩みの皆さん。臆することはありません。
自分のやりたいようにやれば脳内麻薬物質がぶしゅぶしゅ噴き出てきて、きっとあなたは自分の言葉に酔いしれる自分自身を発見することができます。
やたらと人の話が長い理由は一回喋ってみれば分かります。気持ちいいからです。止めたくないんです。サルのオナニーです。
不慣れな初スピーチですらこれなんだから、慣れてきたらどうなるかは推して知るべしです。
話したがる奴にスピーチを任せてはいけません。

もしあなたがスピーチを頼む側になったら、ぐるりと周囲を見渡して、目を逸らしたやつ、出来るだけやりたくなさそうにしている奴に頼みましょう。
そして、二度と頼んではいけません。

皆の平和のために覚えておきましょう。

本日はありがとうございました。

2007/07/13

私が彼を殺した


読者による謎解きシリーズ第2弾。

ラストシーンは、容疑者を一同に集めその中の誰かを指差した探偵役が、

『犯人はあなたです』

と言ったところで終わるという、超カッコイイものになっている。

この一言を最後に言わせるために積み上げてきた積み木の数を思うと頭が下がる。本当によく作ったなぁ、と思います。

これ以上の感想はネタバレ無しでは為し得ないし、一度しかない推理のチャンスを楽しむためにも未読の方はこの先は読まないことをオススメします。


<<ネタバレ有りの俺的推理編>>

さて、早速推理を始めよう。

まずカプセルの状況を確認すると、殺害に使われたのと同じ毒入りカプセルのうち、所在不明なのは2つ。
一つは穂高がゴミ箱に捨てた内の一つ。これは神林が持っている(いた)様だ。
もう一つは浪岡準子の部屋から最後に盗み出された一つ。これは現場を知る駿河か雪笹が持ち出したと考えるのが自然だろう。

ということで、3者とも毒カプセルを所有している可能性があるので、この線から犯人を特定するのは難しいと思われるので、とりあえず保留しておく。

次に、加賀が示した最後のピース、美和子のバッグ、薬瓶、ピルケース。
これらの品の内ひとつに身元不明の、だが残っていて当然の指紋が残っていたというところから当ってみよう。

読み返してみると、先の3種のアイテムの内、ピルケースについては興味深い記述がある。

駿河直之の章
実は彼愛用のピルケースだった。当時の奥さんとペアで買ったものだということを、俺は穂高から聞いていた。(P.57 )

そしてその行方については、

駿河直之の章
俺の部屋は一応2LDKということになっているが、穂高企画の事務所も兼ねている。おまけに、最近なって穂高が妙なダンボール箱を持ち込むものだから(中略)ダンボールの中には、その前妻から彼宛に宅配便として送られてきたものあった。(中略)前に結婚していた頃の思い出の品は邪魔になったので、彼のところへ突然送りつけてきたとのことだった。(P.181-182)

との記述から、ピルケースもここに入っていたのではないかと推測される。

加賀の言う「残っていた身元不明の指紋」は、穂高の前妻のもので、それは駿河が持っている可能性が高いというわけだ。


そして、結婚式当日、ピルケース受け渡しの場面を改めて見ると、

駿河直之の章
「だけど、俺もすぐに教会に行かなきゃいけないしな」蓋を閉め、ポケットに入れてから周囲を見回した。すぐそばをボーイが通りかかった。(P.148)

とある。すぐ渡すピルケースをポケットに入れる必然性もないことから、この時に予めポケットに仕込んでいた毒カプセル入りピルケースとすり替えた。と見るのが正解・・・・なのかなぁ?


ここで袋とじも読んでみたけど、同じ内容を示唆するものだったし、これが作者の意図する正解だと思う。思うんだけど、いくつか疑問がある。



最大の疑問は、加賀と同じく指紋の件。
ただし、逆。「付いていて当然の指紋がついていた」のでは無く、

『ついていて当然の指紋が付いていない。』

上の「犯人は駿河、ポケットでピルケース入れ替えた」説だと、こうなってしまうのです。


ピルケースは、美和子→雪笹→西口→駿河→ボーイ→穂高の控え室、と移動している。
駿河がピルケースを入れ替えたなら、その前に触ったはずの美和子・笹・西口の指紋は付いていないことになってしまう。これでは速攻で警察にバレてしまうだろう。

予め全員の指紋を付けておく、といったことも全員と面識のある駿河であれば不可能ではないかもしれないが、作品内ではそれを示唆する記述は一切無い(と思う)。

根拠の無い想像の展開はキリがないので、この線は無かったことにしていいと思う。
ならばどう整合性を取ればいいのか。

こういうのはどうだろう。


駿河はポケットの中で、毒カプセルを抜いたのだ。そして空ケースをボーイに渡したのだ。

こうすれば全員の指紋がついたケースが穂高の控え室に残ることになる。
別にマジシャンじゃなくてもポケットの中でちょっとケースを開けてカプセルを落とすくらいのことは出来るだろう。

一方、結婚式当日の朝のミーティングで美和子は

神林貴弘の章
「ピルケースと薬、部屋に忘れてきちゃったから後で誰かに届けてもらうわね」 P.130

と言っている。これを聞いた駿河はの後、ミーティング後挨拶回りの途中にでも新郎控え室に行き毒カプセル入りピルケースを穂高の一着目の衣装のポケットに入れておく、もしくは直接か間接かで渡す。

で、穂高には「祝いの品や届け物などは俺が後で全部処理するからまとめて控え室に置いておいてくれ。あ、それと1着目の衣装のポケットに美和子ちゃんから預かったピルケース入れとたから忘れずに飲んどけよ」などと言っておく若しくは伝言する。

そんでもって、バージンロードで死んだ穂高を抱き抱えるとき介抱するフリでもしながらピルケースを抜き出したわけです。
とりあえず上着を脱がせてしまえば、回収はそれほど難しくは無いでしょう。

これで、

1)皆の前でピルケースはをいじらずに渡し (実際は中を抜いた)

2)その後控え室に近づくこともなかった (皆の指紋が付いた証拠のピルケースは控え室に置いたまま)

というアリバイ充実な状況が出来上がります。

・・・え?これだと穂高の前妻の指紋がついたピルケースは駿河が持っていることになるんじゃないかって?
そ、そうだよ。駿河が持ち帰って処分したんだ。

・・・・え?そうすると加賀の言葉が嘘になるって?
な、ならないよ!加賀が示した写真に写っていたのは、駿河が捨てたピルケースを回収したものなんだ。
加賀は最初から駿河を疑っていた。

なぜなら、初対面で、準子が帰宅が遅かった理由について問われた駿河は

駿河直之の章
「すでに彼女は死んでいたのかもしれない」P.191

と言ったろう?帰宅していない理由を問われて、寄り道していた以外の理由が挙がるのは何%の確率だろう。
加賀は、この男は、彼女がすでに死んでいたことを知っている、とみて身辺を洗い、準子への恋心を掴み、駿河のゴミを回収したのだ。

これで所在不明の毒入りカプセルのうち一つは判明した。では残り一つはどうしたか。最後の一つはどうしたのか。神林貴弘が捨てたか使ったんだろう。
使ったとするなら結婚式前夜、日本料理屋で瓶の中のカプセルと入れ替えたのだ。
そして、瓶に残ったカプセルに毒入りは無かった事実から、そのカプセルは美和子がピルケースに入れたもの=駿河が回収したものであるという結論が導かれる。これが偶然か、美和子が翻意したのかどうかは分からない。キスを許して泣いたあたり、案外翻意もあるかもね。

かなり想像で補うところが多くなってしまったが、指紋の不条理を解こうと思ったらこんな解しか浮かばない。駿河がピルケースを仕込むタイミングがいかにも苦しいのが難点だなぁ・・。 やっぱ妄想かな。



・・・駿河直之。


「犯人はあなたです」




と思うけどどうなんだろうね実際・・・。



<余談>
この小説、心理描写に嘘があるけどミステリ的にこれはいいのかね?

神林貴弘の章
それが穂高真の常備薬の外観と同じだということを、僕は知っている。昨夜、美和子が持っているのを見たからだ。P.132

って実はその前に準子が仕込んで穂高がゴミ箱に捨てたの見たんでしょ?しかも回収してんでしょ?
こういう嘘が許されるなら推理なんて無理だと思うんだが・・・。
ミステリの常識はなのか単なるミスなのか。どうなんでしょ?


<後日談>

自分の推理がまとまったので、ネット上の他者の推理も見てみたけど、やっぱり意図する正解は駿河、ってのでいいみたいね。でもやっぱり「指紋がついてない」ところが気になる人も多かったみたいで、結構色々な推理があって面白い。みんな頭えーなぁ。

しかし俺と同じ推理をした人が見当たらなかったんだが、何か俺間違ってるかな?やっぱ駿河の仕込みに無理があるのだろうか・・・。

今更だけど誰か意見くれー。すっきりしねーよぉぉぉお。


2007/07/10

25時


25TH HOUR
(2002、アメリカ)
監督:スパイク・リー
出演:エドワード・ノートン モンティ
    フィリップ・シーモア・ホフマン ジェイコブ
    バリー・ペッパー フランク
    ロザリオ・ドーソン ナチュレル

 新人作家デイヴィッド・ベニオフの感動ミステリーを「ドゥ・ザ・ライト・シング」のスパイク・リー監督が映像化したヒューマン・サスペンス。ベニオフ自ら脚本を担当。25時間後に懲役7年の刑で収監されることが決まっているひとりの男が、後悔と絶望感を抱え過ごす24時間の心の旅を情感を込め繊細に綴る。主演は「アメリカン・ヒストリーX」「ファイト・クラブ」のエドワード・ノートン。 ニューヨーク。かつて瀕死の状態から助けた犬と共に公園のベンチに佇む男モンティ・ブローガン。ドラッグ・ディーラーだった彼は、何者かの密告で麻薬捜査局に逮捕され、保釈中の身だった。そして、25時間後には7年の服役のために収監される。その中で彼のような“イイ男”が受ける仕打ちは火を見るより明らかだった。彼は、馴染みの店で最後の夜を明かそうと2人の親友、高校教師のジェイコブと株式ブローカーのフランクに声を掛ける。また、アパートでは恋人ナチュレルが待っていたが、モンティは彼女が密告者ではないかと疑っていた。やりきれない思いを抱えたまま、モンティのシャバでの最後の夜が始まろうとしていた。(alicinemaより)


「もし今日が人生最後の1日だったら何をしますか?」

おそらく殆どの人が一度は投げかけられた、或いは自問したことがある問いじゃないかな?

自分もされたし時にしたけど、答えは人の生きてきた数だけあるのだろうし、正解がある訳でもないよね。また、期待する答えがあるわけではない。じゃあ何故するかと言えば、話題探しに詰まったから、という切実な場面を除けば、答えに「共感」や「発見」を期待しているからではないかと思う。「共感」は相手に向くもので、「発見」が自分に向くものとすれば、それは同じものかもしれないけれど、何にせよそれは、人間関係を築くうえで目指す主目的の一つでもある。


この映画の主人公・モンティは死ぬわけでもないし捕まっただけで健康なので若干条件は違うが、劇中に「ムショは最悪だ」とか「これであいつと会うのもお終いだ」とか、収監を実質的な死のような捉えているようなセリフが散見されることから、少なくともこの作品上では「収監で人生が終わる」ものとして鑑賞して差し支えないかと思われる。

で、そういう風に捉えようとしたのだがあえなく失敗し、主人公・モンティに全く共感出来なかった。
彼と彼の周囲の人間達の人生感になんの「共感」も「発見」も無かった。
皆、鈍感で無自覚に過ぎる。
特に基本的に利他的な人生を選んできたモンティとフランクは、もっと自分の功罪について俯瞰的であって然るべきに思える。お互いを観察する鋭い目が自分に向けられていないのは単に間抜けというか、人間が薄いようにしか思えない。
そしてそんな人間の告白や悔恨が胸を打つはずもない。


アメリカの社会を肌で知らないことが主因となって映画から感じるべき生々しさが、自分には汲み取れなかったということなんだろうな。一度カマでも掘られてみれば泣けるほど身に染みる映画になるかもな。違う意味で「二度と帰れなく」なったするかもしれないが・・・(*´∀`)ウフフ

我が人生の残りも、頑張って500,000時間くらい。
友達2億人くらい出来ないかな。


満足度 19点  エドワード・ノートンはいいねー

2007/07/05

尿酸値

健康診断があった。

オールA、健康だった。


めでたしめでたし。



オールAなんだからこれでいいとこなのだが、実は気になるトコが2つがある。



1つは視力。


ここ5年間の変遷を見ると、
<右> <左>
2003 0.4 0.9
2004 0.6 1.0
2005 0.6 1.2
2006 1.2 1.5
2007 1.5 0.9


どうした右目!
元気すぎるぞw
感覚的にも確かにずっと右の方が見えなかったのに、何故かぐんぐん見えるようになっていき、今はハッキリと右の方が良く見える。なんじゃこりゃ。
理由は分からんが、まぁこれはいい。よく見えるってのは気持ちがいいし、また変動するだろうから深くは追求しないことにする。

んで、次。


尿酸値。



これは検査結果の解説によると、「7.0mg/dl以下なら良好」ということらしいんだけど、

(ここ3年の結果)
2005 0.5mg/dl
2006 0.6
2007 0.5


低すぎるw



尿酸値は、高いと痛風の発作が起きたりしてそりゃーもー大変みたいだけど、低いのはどうなんだろう?
先述の検査結果の解説によると、尿酸値の下限は設定されていない。
しかし、周りの人の話を聞くと低くてもせいぜい2-3くらいで、どうも俺は特別に低いようだ。
今回は医師の問診の時にも「君は随分と尿酸値がひっくいねぇー!」と言われたしw


んでいい機会だったのでお医者さんに尋ねてみた。


俺「低いと何か問題あるんですか?」


医「うぁ?んん。ぃ、ぁ?む、まぁ」  


(俺の心の声:「まぁ」だと・・・!?問題あるのか?(;゚Д゚))


俺「・・・・。」

医「・・・・。」

俺「・・・・高いと痛風になるんですよね?低いのはいいんですか?」


「ん、まぁ」






どうも「まぁ」が口癖なだけだったようだ。




結局、回答があいまいすぎて確かなところは分からなかったんだけど、特に注意も警告もなく、
また、検査基準に下限がないくらいなんだから問題ないんだろうと思う。

問題ないと思うんだけど、それで終わりじゃ面白くないのでちょっと調べてみた。

すると、インターネット医科大学に投稿された、同じような値と思われる人の相談が引っ掛かった。





痛風科 回答

相談: (21歳 女性)
先日、会社の健康診断の結果、尿酸低値要観察という報告を受けました。UAは0.5でした。高尿酸血症の事は調べると解るのですが、尿酸値が低いとどんな弊害が起きるのでしょうか、又改善するにはどの様にしたらよろしいのでしょうか。


回答:痛風科 教授 大山 博司
尿酸値0.5というのはかなりの低尿酸血症です。尿酸値が低いこと自体は特別な病気を引き起こすわけではありませんし、あまり心配する必要は無いと思いますが、極めて稀に何らかの代謝異常(多くは先天的な)が存在する可能性もあります。一度尿中の尿酸排泄量を測定していただき、代謝異常が疑われるようでしたら、専門医の診察をお受けになるようお勧め致します。




なるほど。
いくつか分かった。

まず、世の中には「痛風科」なるものが存在すること。
それだけ患者が多いってことなんだろうねー。

そしてφ(゚Д゚ )フムフム…
・尿酸値が低い症状を低尿酸血症と呼ぶこと。(「なんで血」が入るんだろう?)
・低尿酸血症の原因には代謝異常の可能性があること。

3つ賢くなった。
調べてよかった。


でも分からないこともある。

まず、「代謝異常が疑われる場合は検査して専門医の診察を」、って言われても、どこで尿酸の排泄量を測るのかもしらんし(泌尿器科とかか?)、代謝異常の専門医がどこにいるのかも知らん。
大きな病院には代謝異常科ってのもあるのか?

また、上の回答だけでは疑われる代謝異常とはどういったもので、それだと何が悪いのか分からない。
分からないんだけど、健康診断の医師の態度といい、上記の回答の全体の印象といい、医学界では大した問題ではない、と思われているフシがある。
別に大丈夫だけど気になるなら検査してやってもいいよ、的な姿勢が見える。


せっかく低尿酸血症という立派な病名をもらったのに軽んじられているのはなんとなく気に食わない。
実はもっとすごい病気の予兆ですよ!という証拠でも見つけてやろうと、更に調査すること数時間。
尿酸値が低くなる原因の記載(こんなの)を見つけた。




尿酸の値が低くなる原因*抜粋*



1.尿酸の原料となるプリン体の摂取不足 
 
2.全身の消耗性疾患(←ガンとかのことらしい)のため尿酸の産生が低下したとき
 
3.大変珍しい代謝疾患で尿酸の産生が低下しているとき

4.尿酸を低くする薬を飲んでいるとき

5.腎臓から尿中にたくさん尿酸が出過ぎるときなどの場合 







φ(゚Д゚ )フムフム…


主に5つの原因か。


して俺の場合は、と考えてみると・・・。


1.生ビール大好き!プリン体の補給には余念が無い。
2.ガンとか?(ヾノ・∀・`)ナイナイ
3.分かりません。通風科の大山先生のときにも書いたけど、調べ方も分かりませんw
4・合法も非合法も、薬は常用していません。
5.これも大山先生のとこで書いたな。やはり調べ方も分かりません。


ということで1,2,4は否定されたので、


3.大変珍しい代謝疾患


または


5.腎臓から尿酸出すぎ


なんだろうと考えられる。




さらに読み進めると解説も書いてあったので、3と5だけ以下に抜粋する。







3.大変珍しい代謝疾患の場合の解説



3.には「キサンチンオキシダーゼ欠損症」、「プリンヌクレオシドホスホリラーゼ欠損症」、「PRPP合成酵素欠損症」などがあります。





φ(゚Д゚ )フムフム…
主に3種類の代謝疾患が疑われる、と。

続いてキサンチンオキシダーゼ欠損症について書いてあるな・・・




「キサンチンオキシダーゼ欠損症」の場合殆ど無症状のタイプがありますが普通は尿酸値は1mg/dl以下に下がります
普通の人より尿酸結石が尿路(腎臓、尿管、膀胱など)に出来やすいと言われています。
これ以外は幼少時から痙攣発作があったり、風邪を引きやすかったりだれが見てもかなりはっきりとした症状がある病気ですので健康に生活されておられる方が罹られている可能性は極めて低いです。





φ(゚Д゚ )フムフム…

1mg/dl以下という数値はあっているが、俺には結石も痙攣もないのでこれは関係なさそうだ。






では次、「プリンヌクレオシドホスホリラーゼ欠損症」




プリンヌクレオシドホスホリラーゼ欠損症:
 常染色体劣性のまれな欠損症であり,重度のT細胞機能不全を伴う免疫不全としばしばみられる神経症状を特徴とする。
症状はリンパ球減少,胸腺欠損,反復感染,低尿酸血症である。
多くの場合,発達遅滞,運動失調,または痙縮を来す。
診断は赤血球酵素活性の低値による。
治療は骨髄または幹細胞移植による。


http://merckmanual.jp/mmpej/sec19/ch296/ch296i.html#sec19-ch296-ch296i-3077より







φ(゚Д゚ )フムフム…


分からない言葉がいくつかあったので調べてコピペ。






<以下、wikipediaより>


T細胞(ティーさいぼう、T cell、T lymphocyte)とは、リンパ球の一種で~(後略)
よく分からんが免疫系の働きをするモノらしい(;・∀・)


胸腺(きょうせん:Thymus)は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する臓器。胸小葉とよばれる二葉からなっており胸骨の後ろ、心臓の前に位置し、心臓に乗るように存在する


反復感染は、wikipediaでも見つからなかったけど、文字通り同じ疾患に反復して罹ることみたいね。


痙縮(けいしゅく、英:spasticity)は、相動性伸張反射の増強を主体とする筋緊張が亢進した状態のこと。痙性痙攣攣縮痙直などとも呼ぶ。








φ(`д´)メモメモ...


基本、免疫系に症状が出るみたいね。
治療法が骨髄または幹細胞移植か・・・。後者は知らんけど大変そうだ。



俺の場合は、とりあえず発達遅延、運動障害はたぶん無いし、痙縮もないからこれも違いそうだな。




続いてPRPP合成酵素欠損症






・・・・・・。








平易な解説をしているサイトが見つからず、分かりませんでした(´Д⊂ヽ
ただ、PRPP合成酵素”亢進”症というのになるとプリン体がどーたらこーたらで通風になるかもー、みたいなことが書いてあるサイトがあったので、逆に欠損だとプリン体がこーたらどーたらで痛風にならないのでしょう。(適当だw)

とりあえずこれは保留します⊂(^ω^)⊃ 




さて、最後の欠損症はわからなかったが、とりあえず3は終わった。



んじゃ最後、NO.5、「腎臓から尿酸が出すぎる」、いってみよー。



3.腎臓から尿酸出すぎ、の場合の解説




5.については世界で100例以上報告されていますがなぜか日本人に多いので注目されています。
詳しくは分かっていませんので断定的なことは言えませんが「研究は進めるべきではあるがご本人は気にすることはない」というのが私の意見です。
他の病気を合併されておれば別ですがそうでなければご心配はいりません。
健康に生活され天寿を全うされます






( ̄□ ̄)エー


なんか投げやりじゃなーい?
何故腎臓から尿酸が出過ぎるのか、という点に全く触れてないし。
よく分かってないけど、だいたい天寿を全うするから気にすんな、と言われても・・・。


いや、まぁ、そう思ってましたけどねw


しかし世界で100例以上、って・・・・・。
めちゃくちゃ少ないない?人口60億以上もいるんだよ?


この確率で特別な症状もないんじゃ、そら医学者も動かないか・・・┐(´д`)┌





さて、調査累計10時間(*この記事は見てくれる人が多いので時々更新しています)


今回の更新でPRPP合成酵素欠損症以外はのことは大体解説載せられたし、よかったよかった。
これでもうこの記事を書き直すこともないかな( ´ー`)フゥー...

と思ったら、最後にヒットしたサイトにこんな記載が。





尿酸値が低くなりすぎる低尿酸血症の場合には、アルコール性肝炎、ウィルソン病、ホジキン病、キサンチン血症、PRPP合成酵素欠損症、ヘモクロマトーシスなどの恐れがあります。






゚(∀) ゚ エッ?

は、初登場の病名がたくさんあるんですけどw


・・・・。
・・・・・。
・・・・・・。


きょ、今日はもう眠いし・・・
ほ、ほら、明日も仕事だし・・・

・・・・また今度気が向いたら調べとくので勘弁してください!┏(;o'ェ')))ペコ ペコ




ま、最後に大雑把に結論づけると、
尿酸値が低いことによる問題は、

いま感じてないなら無い!

と言ってよさそうです。


「尿酸値 低い」の検索ワードで辿りついたお仲間の皆様




気にしないでいきましょう~!(・3・)ノ




2007/07/02

「量子論」を楽しむ本


PHP文庫
佐藤勝彦 監修
2000年初版

「タイムマシンってやっぱり出来ないらしいよ」と聞けば、「えー。どーしてどーして」となるものだし、「光速近くまで加速すると本当にワープするらしいぜ」と聞けば、「それはどういうことですたい?」と思わず身を乗り出してしまう。理解する頭脳もないわりに好奇心は人並み以上に強いのだ。
そして世の中には、同類の人間が相当数いるらしく、本屋に行くと雑学系コーナーは「図解!」とか「分かる!」と「カンタン!」とかやたら「!」を多用した解説本で賑わっている。表紙には昭和の香りがする古臭い男女の子供が描かれてたりして、いかにも「馬鹿でも分かる」雰囲気を醸し出している。

で、実際買ってみると、これが大体分かる。正確には分かったような気にはなる。
どうせ分かりそうもないところは大きく端折って、「これはこれとして覚えておいてくださいね」という、実は何の説明にもなっていない説明が用いられつつも強引に結論へ邁進していくので、とりあえず最後まで読めるようになっているからだ。最初から最後まで順を追って読めばとりあえず分かったような気になるものなのだ。

ところが、この本は最後まで読んでも全然分からんかった。

最初から分からところの見当がついていて、そこを頑張って解説してくれているのに分からん。
類似の多くの本の様に説明を放棄しているのならともかく、「難しいですが頑張ってみます」と、真摯に説明を試みてくれているのに分からん。こちらも折角買ったんだし、せめてイメージだけでも掴みたいのだが全く分からん。全然ダメ。
こうなると自分が馬鹿である物証を金出して買ったようなもんだ。これは辛い。
(以下グチ)
この間の「光とはなにか?」のエントリでも書いたけど、粒子が波ってのはなんのなのよ?
意味分かんないっす。
この本にも書いてあったけど、なんかサッカーボールみたいな構造をした分子でも波動性が発見されたとか。で、おそらくは全ての物質と言うものは波動性を持っていると推測される、とか。

で、波動性ってなんなのよ?

物質波ってなんなのさ?

一体俺やあなたが何で出来ているっていうのさ?

その後、粒子が波であるから粒子の位置が観測されるまで確率的にしか存在しない、とかトンデモ理論に発展するので、便宜上波と捉えれば説明できる現象があるからそうとされているんだろう、と納得できる解釈で逃げようと思ったら、丁寧に否定された。

(以下引用)

ただし、電子の位置が確率的に決まるとは「電子の位置はどこか1ヶ所に決まっているが、私たちはその場所を確率的にしか推定できない」という意味ではありません。電子の位置は、まるでサイコロを振ってその目に応じて電子の発見場所が決まるように、確率的に(いわば偶然の要素で)決定されるのだとボーアたちは考えたのです。<br>

(゚⊿゚)?

偶然の要素で決定される。のであれば、何故、「決定前」の状態というのがあるはずが、その状態での電子の振る舞いは分かっていません。ということにならないのか?
(゚⊿゚)?

波動の収縮という理論が打ち出されているが、それは観測できないことを前提にした理論であって、それは理論ではなく解釈ではないのか?
この辺が最初から分からなくて、読み終わってもやっぱり分からなかった。
あぁ、完全に勉強不足だ。。orz


収穫といえば、粒子がとびとびの値を取る動きをする、という初めて聞いたけどイメージできるような気がしないでもない理論も知れたことくらいか。
もう理系雑学には能力がついていけないなぁ。
数式でモノを考えられる頭脳が欲しいぜ・・。

堕天使のパスポート


DIRTY PRETTY THINGS
(2002、イギリス)
監督:スティーブン・フリアーズ
出演:オドレイ・トトゥ  シェナイ
    キュエテル・イジョフォー  オクウェ

ロンドンにおける移民たちの置かれたシビアな現実を背景に、絶望からの脱出を願い危険な選択に望みを懸ける一人のトルコ移民女性と彼女を見守るアフリカ人男性の運命をスリリングに描いたヒューマン・サスペンス。監督は「ハイ・フィデリティ」「グリフターズ/詐欺師たち」のスティーヴン・フリアーズ。主演は「アメリ」のオドレイ・トトゥと「アミスタッド」のキウェテル・イジョフォー。 イギリス、ロンドン。移民も多いこの街に暮らすシェナイも、トルコからパスポートを持たずに渡って来た不法滞在者。ホテルのメイドの仕事に就いて何とか生計を立てていた。そんな彼女の夢は従姉妹のいるニューヨークへ行き自由を手に入れること。一方シェナイの同居人、オクウェもまた不法滞在者のアフリカ人。夜はシェナイと同じホテルの夜勤係、昼間はミニキャブの運転手として働いていた。ある日、ホテルの一室で人の内臓を発見したオクウェは、ここで違法な取引が行なわれていると感づきホテルの支配人に警察へ連絡するよう進言するのだったが…。(allcinemaより)


ヒロインはどっかで見たことあると思ってたら『アメリ』の人なんだね。
それで多分人気があるのでしょう、扱いは一番大きいですが、主役は男性です。

劇中にのセリフ、「高潔さは身を滅ぼす」を様々な形で何度も突きつけられながらも決して折れない信念の男の物語です。

ナイジェリア人の設定ですが、誇り高き文人の心を胸に戦う姿は日本で言えば正に武士のそれです。

粗にして野だが卑ではない。

眠気覚ましに怪しげな葉っぱを噛み、毎日ソファで寝ながら仕事に打ち込む姿は紳士とはとても言えないものだが、清潔感に満ちている。

気品とはなんだろう。


貧しくも真っ直ぐな人間を何人か知っている。
彼らは一様に皆なにかを信じているようでもある。
何を信じているのか。それは訊けなかった。
きっと、もしかしたら理解できないかもしれないという恐れがそれを止めさせたのだと思う。


組み立てられた毎日の中で、考えなくて済むものを拾い上げて目の前に晒された。
そんな気分です。


満足度 71点  分かる、とは言えません