2007/07/30

友人代表スピーチ

先週、小学校時代からの友人の結婚式にお呼ばれしてきた。

親族に混じって神前式の結婚式にも出席させてもらい、背中にへんてこな羽をつけた巫女が珍妙な踊りを披露して俺を笑わせようとするのを何とか堪え、何かの意味があると思われる日本酒を盃で頂き式典は無事終了、披露宴へと移った。

そこで人生初となる友人代表スピーチを頼まれていた俺だが、数週間前から草案を練るも碌なネタも浮かばないまま本番当日となってしまった。
いやー、ホントに付き合いの長い友人でも、これといったエピソードって無いもんだよねー。

結局、会場に向かう電車内、妙な踊りの結婚式の最中、「梅」と掲げられたテーブルでの歓談中に錆びついた脳みそをフル回転させ、新郎新婦のお色直しの後の一発目のスピーチャーとして名を呼ばれる頃には何とか大筋のアイデアを組み立てることに成功した。

大体の話が決まれば後は出たとこ勝負。
大丈夫。
俺はやれば出来る子。
大事なのは心、ただそれのみだ!と一息ついて高砂脇に歩み出てき気付いたのだが、
俺、
全く緊張してない。
その場で屁をこけるくらいリラックスしていた。

いざ話し始めてからもそれほど言葉に詰るということもなく、余裕を持って話が出来る。
ちょっと笑わせてやろうかな、とジョークをかませば会場爆笑。
軽く泣かせてやろうかな、と間を空けてゆっくりと話し始めれば水を打ったように静かになる。
いんやー。

気持ちいいっ!

スピーチがこんなに面白いものだとは知らなかったよ。
そういや政治家どもも演説になると生き生きしてるもんなぁ。
てっきりパワフルな印象を持たせるための選挙戦術かと思ってたけど、違うな。
あれ、本当に気持ちいいんだ。
あいつら~。いい思いばかりしておってからにぃぃぃぃぃ



スピーチを頼まれてお悩みの皆さん。臆することはありません。
自分のやりたいようにやれば脳内麻薬物質がぶしゅぶしゅ噴き出てきて、きっとあなたは自分の言葉に酔いしれる自分自身を発見することができます。
やたらと人の話が長い理由は一回喋ってみれば分かります。気持ちいいからです。止めたくないんです。サルのオナニーです。
不慣れな初スピーチですらこれなんだから、慣れてきたらどうなるかは推して知るべしです。
話したがる奴にスピーチを任せてはいけません。

もしあなたがスピーチを頼む側になったら、ぐるりと周囲を見渡して、目を逸らしたやつ、出来るだけやりたくなさそうにしている奴に頼みましょう。
そして、二度と頼んではいけません。

皆の平和のために覚えておきましょう。

本日はありがとうございました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

そんなに快感なんですか~!?
僕の式の時は、是非お願いします。
サルのように、延々と話してくれます!?

keigochkasan さんのコメント...

ちょっと大げさに書きましたけど、予想外に面白かったですよ。まぁ、ワリと受けが良かったのも大きいと思いますけど・・。
上にも書きましたけど、スピーチなんてやりたがらない奴にやらした方がいいですよ。短くて。aqiaoさんの式のときの僕の口はインプット専用でいきたいと思います!きっとテーブルに一升瓶が置いてあったりするんだろうなぁ・・。