2011/03/16

需要と供給と買占め

交通機関が混乱するなか、自転車通勤の俺は幸いだな、と思っていたらライトが点かなくなった。
どうやら電池切れの様だ。
コンビニに寄ったが売り切れだった。違うコンビニに行っても電気屋に行っても売り切れだった。
どうやら買い占められてしまった様だ。

東京23区では停電もないというのに・・・


ネットで調べてみると電池は高騰していた。


(中古の)単3電池4本パック 9,500円
安い方でも 5,000円




どうも単一のパックを15,000円で売っていた大阪の人間もいるらしい。
(確認してみたら5,000円に値下げしてた)
他にも現在3~4,000円で売っている業者?はゴロゴロいた。

「それが資本主義的市場経済においての正しい姿だ」という主張も散見するが、それは違うと思う。
需給バランスの価格調整力が働くには公平な競争が前提でなければならないはずだ。
生殺与奪を握りながら高値をつけるのは、脅し取るのと等しくはないか。


一方、こんな人もいた。


450円→1円







既に多くの報道が為されているとおり、都心のスーパーやコンビニの棚はガラガラだ。
電池ばかりでなく、納豆や豆腐、水やガスにパンやカップ麺の棚には見事に何も無い。

トイレットペーパーも全滅で、我が家も最後の1ロールなのだが、それが尽きたらバケツに水を汲んで洗おうと思ってる。
別にそれでいいのだ。
起床後と就寝前には毎日必ず牛乳を飲んでいたが、今はそれも出来ず水もないのでファンタオレンジを飲んでいる。
ちょっと甘いけど、別にそれでいいのだ。

ガソリンも売り切れている。
我先に押し寄せる人々が買い尽くしてしまった。
結果、物流が滞り物資はさらに不足し、不安に駆られた人々は僅かな在庫を買い占める。

今回はそんなことにはならないと思うが、社会が回らなくなれば、本当に必要なモノが必要な人に行き渡らなくなる。
社会が機能を失った状態で、飢えた人間が食料を買い占めた人間を見つけたらどうするだろうか?


人はひとりでは生きられない。
人の分を奪うという行為は結局、社会を通して自分のクビを締めているのではないだろうか。


ぬるいファンタオレンジを飲みながらそんなことを考えた。



2 件のコメント:

KSK@ばす さんのコメント...

電池がネットでそんなことになっているとは・・・orz

東北では略奪が起きていないというが、
東京で本気の震災が起きたらどうなるのだろうか。。

keigochkasan さんのコメント...

不安から買い占めるならまだ理解できますけどね~
人の困窮を「チャンス」と捉えるとは情けないですね・・・

東京で本気の震災が起きたら・・・
やはりリアル北斗の拳(ケンシロウ抜き)でしょうかw