2006/05/08

【Flick】ミリオンダラー・ベイビー


ミリオンダラー・ベイビー
(2004、アメリカ)
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド
    ヒラリー・スワンク
    モーガン・フリーマン



 「許されざる者」「ミスティック・リバー」のクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた衝撃のヒューマン・ドラマ。厳しいボクシングの世界を題材に、そこに生きる名もなき男女の悲愴な人生模様を綴る。アカデミー賞で作品賞をはじめ主演女優、助演男優、監督賞の計4部門を受賞。共演は、ともに本作でオスカーを獲得した「ボーイズ・ドント・クライ」のヒラリー・スワンクと「ショーシャンクの空に」のモーガン・フリーマン。 ロサンジェルスのダウンタウンにある小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。その指導力に疑いのない彼だったが、選手を大切に育てるあまり、成功を急ぐ優秀なボクサーは彼のもとを去ってしまう。そんなある日、31歳になる女性マギーがジムの門を叩き、フランキーに弟子入りを志願する。13歳の時からウェイトレスで生計を立てるなど不遇の人生を送ってきた彼女は、唯一誇れるボクシングの才能に最後の望みを託したのだった。ところが、そんなマギーの必死な思いにも、頑固なフランキーは、“女性ボクサーは取らない”のひと言ですげなく追い返してしまう。それでも諦めずジムに通い、ひとり黙々と練習を続けるマギー。フランキーの唯一の親友スクラップはそんなマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。やがてマギーの執念が勝ち、フランキーはついにトレーナーを引き受けるのだが…。 (allcinemaより)




名伯楽の経営するボクシングジムに訪れた一人の貧しい女。 その素直さとしぶとさがドラマを紡いでいくのだが、ロッキーのようなサクセスストーリーでは無い。
今作のフランキー、スクラップもそうだが、イーストウッドの描く人物はどこか影があり暗い過去を思わせる者が多い。 これはミスティック・リバーのときにも感じたことだが、イーストウッドという人は、どこかで人を、もしくは人生を信じていないのではないだろうか?
最近、日本の若者の中には自傷を繰り返す人が増えているという。彼らの言葉によると、自分を傷つけることで「落ち着く」のだそうだ。生きた心地というものが痛みや恐怖でしか確認できないのだろう。 個人的見解だが、これは完全にバランスを失した状態であり、世界を自己中心に矮小化してしまっているのではないかと思う。イーストウッドの描く世界にも同じ種類の視野狭窄を感じる、と言ったらあまりにおこがましいだろうか。

僕は物語にハッピーエンドよりもメッセージを求めるし、ファンタジーよりもリアリティを好む。(気分にもよるけど) そしてこの映画はそういった部類の作品として優秀なのは疑うべくもない。イーストウッド、モーガン・フリーマン、ヒラリー・スワンクの演技もそれぞれ素晴らしく、特にヒラリースワンクの体のキレは凄いの一言だ。こないだの亀田兄弟の対戦相手よりは強そうに見えた。 しかし、それでもなお観終えた後には満足感以外の感情が残った。伝えようとしている世界観がどうもしっくりこないのだ。

映画は映画らしく素晴らしい。しかし、しっくりこないということはきっと僕とイーストウッドは合わない、ということなのかもしれない。


総評 74点  役者は揃ってます。イマイチに感じるのは俺のせいでしょう。
( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・; ←俺

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