2006/08/02

【Alcohol】南極の氷

地元のバーから夏のイベントの案内メールが届いた。

タイトルは『南極大冒険』。

「結局」はどうした!「結局」は!!
と突っ込みたくなるが、あからさまに団塊ジュニアをダーゲットにした秀逸なタイトルだ。


『南極の氷で最高のウイスキーを飲んでいただこうというこの企画。ピキピキと音を奏でる「氷河のタイムカプセル」をぜひお楽しみください!』(メールより抜粋)


どうです?ちょっとそそるでしょ?

いい機会なので早速味わって来ました。



店に向かいながら合わせるウイスキーを考えていたが、今回は限定150杯のイベントということで、組み合わせるウイスキーも決められていました。

ウイスキーは「シーバス ロイヤルサルート 21年

英国の王室がうんたらかんたらという高級ウイスキー。ずいぶん前に飲んだことあるけど味は忘れちゃったなぁ。ま、飲めば分かるってことで早速注文。


イベント初日の11時頃だったので、俺が最初の一杯になったらしく、記念にどうぞ、ともらった『南極の氷証明書』のコピーの下に「1/150」とナンバリングしてある。1番なんて久しぶりだなぁ。3桁の中の一番なんて小学校のマラソン大会以来ではないだろうか?



「ロイヤルサルート入りましたー!」
「ハイ、ロイヤルサルートお願いしまーす!」

わざわざデカイ声で注文の確認をとる店員達。注文客へのサービスと同時に、店内客への宣伝もあるのだろうが、成金になったみたいでちと恥ずかしい。ホストクラブのドンペリコールを思い出した。
(ちなみにこの宣伝効果は抜群で、この後立て続けに3杯の注文が入っていた。)


お待たせしました、と差し出されたグラスは2つ。
一つはテイスティンググラスでロイヤルサルートが注がれている。
もう一つはロックグラスで、中には噂の南極の氷が既にぱちぱちと音を立てながら鎮座している。
そう、南極の氷は太古の雪が圧縮されて出来たものなので、溶けるときに押し込められた空気が弾ける音がするのだ。

店員曰く、「一万二千年前の氷」だそうで、それが本当ならこの空気も当然1万二千年前のもので、万一ウイルスや細菌が閉じ込められていたとすると、それも一万二千年前のものとなる。現在では未知のものである可能性も高いだろう。 そう考えると、こんなウイスキーで溶かして飲んでるヒマがあったら、学術的に研究した方が有用なのではないだろうか?という考えも浮かんだが、贅沢とは本質的にこういうものなのだろう。どうも俺は贅沢に向いていないようだ。 などと余計な事を考えながら飲んだ南極氷のウイスキー、所詮シングルなのでカパッとカラに。

お目当ての南極氷の味はといえば、音がする以外には取り立てて語るところもないものでした。普通のロックアイスの方が溶けにくいし、ウイスキーには向いてると思います。どうせならクラッシュしてマルガリータに注いだ方がいいかもしれない。
ま、そこそこのネタでした。

結局一杯だけで、次はラガヴーリンに切り替えたのでした。 おしまい。



0 件のコメント: