カナダの小さな島を舞台に、島にやってきた青年医師と島の人々とのユーモラスな交流を描いたハートフル・コメディ。工場誘致の条件である医者を島に留まらせるため、島ぐるみで大芝居を打つさまを、切実な社会問題を盛り込みつつほのぼのとしたタッチで綴る。監督はこれまで数々のCMを手掛け、本作で劇場長編デビューのジャン=フランソワ・プリオ。 カナダ、ケベック州のサントマリ・ラモデルヌ島。人口125人のこの島は、かつて漁業で栄えていたが、今では島民のほとんどが失業手当に頼る生活を余儀なくされていた。そんなある日、この島に大規模なプラスチック工場誘致の話が舞い込んでくる。建設には、“島に定住する医師がいること”が絶対条件。しかし、この島は長らく無医島になっていた。そこで、折良く島に1ヵ月滞在だけすることになった青年医師クリストファーがそのまま定住したくなるよう、島民が一致団結してクリストファーをダマそうとういうことに。そして、そんな島民の魂胆などまるで知らないクリストファーがいよいよ島へとやって来るのだが…。(allcinemaより)
かつては漁業で賑わった美しい島も、今は職にあぶれた島民たちであふれている。そんな中、村長はじめ島民たちは本土からの工場誘致に島の再生を賭けていた。工場誘致の決め手は、島に医者がいること。しかし、島に医者はいなかった。
そのため、島民は一致団結して島にやって来た医者にそのまま移住してもらおうと、あの手この手で医者にとっての「理想の島」演出し、移住を決意してもらおうとするが・・・
という、小さな島で小さな幸せを守ろうとする人々の物語。
というと、聞こえがいいが・・・
<ネタバレ有り>
これねぇ、島民達の人格が歪んでるんだよね。
いくら自分達の生活を守るためとはいえ、公権力を脅しに使って島に来させたり、好みを知るため盗聴したり、医者が本土の彼女に裏切られたら「これで障害は無くなった!」なんて喜んでみたり、父親を亡くしていることを知ると「俺も息子を亡くしてね」なんて大嘘こいて親近感を演出したりとまぁ、やってはいけないことをやりまくる。それも笑顔で。
医者を愚弄した数々の偽装も最後には発覚するわけだけれど、それも「こんな偽装を何年も続けるのは辛い」なんていう身勝手な理由からだし、普通に考えて許せるはずも無いのだが、都会でドラッグなんかやってた割りに純真なクリストファーが、全てを許しハッピーエンドへと持っていく。その寛大さはなんというか、まだラリってんじゃねーのか?っていうくらいのものだ。
演技や演出はいいんだけどね。
この筋書きはダメだ。
こういうリアリティの無さは人間を馬鹿にしているような気がする。
とは言っても、演技や映像、演出などはよかったし、映画の出来が悪いというわけではなくて俺と合わないだけなのだろうけどね。人も映画も色々ですね。
総評 51点 ヒロインは取って付けです。
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