2006/04/15

【Flick】SAW


SAW 〈ソウ〉
(2004、アメリカ)

監督:ジェームズ・ワン
出演:ケイリー・エルウィズ
   ダニー・グローヴァー
   モニカ・ポッター
   リー・ワネル






オーストラリアの新鋭ジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビが撮り上げ、2004年のサンダンス映画祭で大きな話題を集めたサスペンス・ホラー。理由も分からぬまま限界を超えた状況設定の中に放り込まれた2人の男が追い詰められていく様と、それを背後で操る犯人の動機をめぐる謎をゲーム的要素を織り込みショッキングに描く。 薄汚れた広いバスルームで目を覚ました2人の男、ゴードンとアダム。彼らはそれぞれ対角線上の壁に足首を鎖で繋がれた状態でそこに閉じ込められていた。2人の間には拳銃で頭を撃ち抜かれた自殺死体が。ほかにはレコーダー、マイクロテープ、一発の銃弾、タバコ2本、着信専用携帯電話、そして2本のノコギリ。状況がまるで呑み込めず錯乱する2人に、「6時間以内に目の前の男を殺すか、2人とも死ぬかだ」というメッセージが告げられる…。その頃タップ刑事は“ジグソウ”を追っていた。ジグソウが仕掛ける残忍な“ゲーム”で次々と被害者が出ていたのだった…。(allcinemaより)






いわゆる”密室モノ”。
限られたスペース、時間、道具をパズルのように組み立てて観客を心理的トリックに導く手法は王道といっていい。完成度も高いのだが、途中で犯人の当たりがついてしまい、かつその動機付けが浅薄だったのが残念だ。 犯人像をもうちょっと作りこんであれば更に良かったと思う。
公開時、CUBEより怖いとかセブンよりうんたらとかプロモーションを掛けられていたようだが、その点においては全てを謎のまま封じ込んだCUBEの方が逆に完成度が高かったと言えるのではないだろうか。

(以下、ネタバレっぽい記述あり)
とはいえ、現代のミステリの敵「携帯電話」を拒絶せずに外界への小窓として使用して脱出への渇望を煽るところ、オープニングに”希望”を流してしまうところなど、ついグッと引き込まれるよく練られた部分もある。それだけにつくづく幼稚な犯人が憎い。何とかこいつに共感を呼び込めれば映画としての深みがずっと広がっただろうに・・・。
脚本についてもう一つ気になるのが、アダムのゲームは何だったのか?ということだ。どうも彼にだけ助かる道が提示されていなかったように思えるのだが・・・。何か見落としたかな?分かる方がいたら是非教えてくださいー。

最後に某掲示板で見た書き込みが面白かったので転載しておこうと思う。


『もし、俺がジクゾウだったら・・・・

アダムが便器に手を突っ込んだ時点で吹き出しておしまい』

全くその通り!見事!


総評 80点 (ΦωΦ)ノ ゲームオーバー!

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