2006/02/02

【Flick】オープン・ウォーター


オープン・ウォーター
2003年【米】

出演: ブランチャード・ライアン, ダニエル・トラヴィス, その他
監督: クリス・ケンティス




ワーカホリックの夫婦、スーザン(ライアン)とダニエル(トラヴィス)は、ようやく取れたバカンスで、カリブ海に向かう。ふたりはせっかくの休暇なのに、仕事を完全に忘れることが出来ない。愛が冷めた訳ではないのだが、現実に追われるうちに、自然と距離が出来てしまい、それを埋めるきっかけを失っていた。翌朝早く、ツアー客で満員のダイビングボートに乗り込んだふたり。水深18メートル、約35分のダイビングへと意気揚々と海に飛び込んでいく。精神的に開放されたスーザンとダニエルは、この貴重なひとときを満喫する。しかし、海上のボートでは、今、まさに彼らが体験する最も怖い悲劇の序章が始まっていた・・・。ふたりが満足して海面に上がってきた時、スタッフの単純なミスで全員が乗ったと思い込んだボートは、すでに彼らを残して岸に向かって去っていた・・・。足は届かない。360度、岸は見えない。叫びは誰にも届かない。助けは来ない。タンクの空気は残りわずか・・・。彼らが自分たちの置かれた事態をようやく呑み込んだその時、無数の鮫が現れた・・・。さぁ、どうやって生き残る?
(amazonより引用)




プロジェクタを購入し最初に観た作品。近所のレンタルビデオに入会し、初上映にどのような作品がふさわしい作品を考えた結果以下の条件を設定した。1.映像出力のチェックが出来るよう新しい作品2.音響も確認したいので爆音や自然音が含まれる作品3.映像は残像や色出しが難しそうな海や雪山のシーンがあるものがいいこれに当てはまったのがオープン・ウォーターだったというわけだ。ブレア・ウィッチ・プロジェクトの流れに続く低予算映画ということでもしかしたら音響等はヘコイかもしれないが、サウンド・オブ・ミュージックを借りるよりはましだろう。

プロジェクターデビューということでかなりワクワクしながら観たのだが、結果は不満感の残るものになってしまった。まず、スクリーン全体に海が映るシーンや動きの激しいシーンでは残像やシャギーが目に付いた。また、全体にピントが甘く、人物の顔を少し引いた画面で映すときに目がぼやけて見え、これは大変居心地の悪いものであった。以上が映像機器に起因する不満。(後に思うのだが、もしかしたらこれらソースのピントの問題はソースそのものの問題かもしれない)


映画としては35点、ってとこかな。評価低いです。決定的なのが「演技力」。大海に取り残された2人という設定のため、作中の大半は二人しか映らないということになるのだが、はっきり言って二人とも大根です。冷静になったり、愛を訴えたり、暴力的になったり、パニックになりかけたりと「孤島もの」に付き物の揺れる心の描写にまるでリアリティを感じない。なんというか、「そろそろキレるころだろうから、キレてみました」みたいな感じがアリアリでしらける。これは二人の大根に加え脚本の問題もあるのだろう。多分これは小説で読んでもつまらない。前半のバカンス感のハンパぶりといい、捜索隊が出るまでの冗長な陸の動きといい、この作品はテンポが悪すぎる。ちゃちな素材を無理やり仕上げた、低予算らしい低予算映画になってしまっている。
残念!

総評 35点 (/д\)

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