2006/02/21

【Flick】ゴッドファーザー


ゴッドファーザー
(1972年、アメリカ)


監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド
    アル・パチーノ 他




言わずと知れたコッポラの代表作であると同時に、70年代屈指の娯楽映画の傑作。夏の陽射しが眩しいコルレオーネの屋敷。そこで行われている彼の娘コニーの結婚式からこの物語の幕は上がる。華やかな音楽も届かない書斎では、ブラインドが降ろされ、その中でドン・ビトー・コルレオーネが友人たちの頼みごとを聞いていた。彼は相手が貧しく微力であっても助けを求めてくれば、親身になってどんな問題でも解決してやっていた。彼への報酬と言えば、ささやかな友情の証と、“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という尊称だけ。そしていつなりとも彼の呼び出しに応じ、恩を返せばよかった。これが彼らの世界であり、その掟であった。そんなある日、麻薬を商売にしている危険な男ソロッツォが仕事の話を持ちかけてきた。政界や警察に顔のきくコルレオーネのコネを必要とした判断からだった。しかしドンはその話を丁重に断る。彼はドンさえ殺せばこの取り引きは成功すると鋭く見てとり、その日以来機会を狙っていた。そして早い冬の夕暮れ、一族の経営しているオリーブ・オイル社から出てきたドンは、街頭でソロッツォの手下に襲われた。銃弾を何発もうけたが、強靱な彼は一命をとりとめる。これは、ドンが築いてきた強大なコルレオーネ帝国とその支配力に対する初めての挑戦だった。ソロッツォの背後にはタッタリア・ファミリーがあり、すでにニューヨークの他のファミリーも動きだした。こうして1947年の戦いは始まってゆく……。 冒頭の圧倒的な実在感で繰り広げられる結婚式のシーン、映画のプロデューサーを脅す為に彼の愛馬の首がベッドから現れるショッキングなシーン、ビトーが果物屋の店先で撃たれるシーン、マイケルが深夜に重体の父が入院中の病院を見舞って警察とグルになった対抗組織の襲撃計画を間一髪でかわすスリリング、マイケルがレストランで対抗組織のボスとそれと結ぶ警部を射殺するまでのくだり、ソニーが有料道路の料金所で蜂の巣になる壮絶なシーン、ラスト近くの洗礼と殺戮の見事なカットバック、緻密な人間描写、そして重厚な人間関係……等々この映画の魅力は語っても語り尽くせない。この映画が製作されたのは70年代だが、PARTⅡと併せ、今に至ってもこれを越えるギャング映画はまだない。(allcinemaより)




恥ずかしながら、初めて観ました。
さすがに名前は知っていたし、アルパチーノも好きなので観たかったんだけど近所のツタヤに無かった、という何とも手抜きな理由で観ていませんでした。いやー恥ずかしい。これを観ずに映画を語るとは。恥ずかしい。それほどの作品です。allcinemaの解説が何時に無く熱いのも分かります。
熱い解説に要点はほぼ書かれているので俺のレビューなんざ必要ないのだが、それじゃあんまりなのであえて蛇足を。
まずマーロン・ブランド。これまた恥ずかしながらまともに観たのは多分初めてだが、とても重厚ないい演技をしていた。眉一本まで統率された演技は正に本格派。俺はアルパチーノの演技力をとてもとても高く評価しているのだが、この映画を観る限り彼はアルに比肩している。(まぁ、年からすれば逆なんだろうけど(^^;
アルパチーノは今さら語るまでもない。唇の開き方まで計算された(と思う)演技には引き込まれずにはいられません。若かりしころの強い瞳もイイ!(・∀・)

また、この映画は映像も素晴らしいです。
マフィアものということで暗ったく硬い雰囲気を創造していたのですが、陽光やわらかいのどかな自然も登場し、屋内のシーンにおいても明暗の使い分けが本当に素晴らしく、構図といい彩色といい「これぞ映画」という王道を貫くものがあります。

いやー、映画って本当にいいですね。


総評 99点 参りました。m(__)m

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