2006/02/02
【Flick】セント・オブ・ウーマン ~夢の香り~
セント・オブ・ウーマン/夢の香り
(1992年、アメリカ)
出演: アル・パチーノ, クリス・オドネル, その他
監督: マーティン・ブレスト
落ちぶれた盲目の元軍人と、 家族の旅行中に彼の世話を頼まれた名門校の生徒との心の交流を描くヒューマンドラマ。
これは手持ちのDVDで観ました。大好きな映画です。
まずはアルパチーノの演技が素晴らしい。某掲示板で、盲人学校で働く人が「こんなにリアルな盲人の演技は見たことがない」と驚いていたという書き込みを見たことがありますが、僕には時々「それは盲人としては不自然なのではないか?」と思わせるシーンもあったのですが、盲人は時として目が見えているとしか思えない所作をさるものらしいですね。いずれにせよ、表情は動かしていなくても心が伝わる悪魔の様な完璧な演技です。
また、セリフが実に素晴らしい。小洒落たセリフは映画の大きなアクセントになりますが、この映画にはふんだんに盛り込まれています。盲人が人格を判断する基準となるのはその人の言葉と行動だけですよね。アルパチーノの完璧な演技がその事実を浮かび上がらせ、言葉が実に生き生きとしています。
映像的にも美しく、タンゴのシーンでは男と女の一つの理想形を見せつけられているような気にさえなります。フェラーリの運転シーンがいかにも古臭いのが残念ですが、ま、ご愛嬌ですね。
そして、何と言っても最後の演説。言葉の選び方、抑揚、迫力に満ちた声。息をするのも忘れそうなほどに引き込まれます。
見終わった後の充実感が抜群の映画です。オススメ!
総評 99点 (`Д´)ノ<フーアー!
ラベル:
映画
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