いよいよ今日が最終戦。
小指一本で引っ掛かってる状況なのは百も承知だが、それでもまだ落ちたわけじゃない。
一縷の望みに賭けて勝利へのシナリオを描く!
まず状況を整理しておくと、対戦相手のブラジルは2連勝の勝ち点6で既に予選突破を決めている。
残り一つの椅子を3カ国が争っているのだが、日本が決勝トーナメントに行くには以下の条件が必要となる。
クロアチアvsオーストラリア戦でクロアチアが勝利
+
日本がクロアチアの点差+1点差以上で勝利
or
クロアチアvsオーストラリア戦が引き分け
+
オーストラリアの得点+3点差以上で勝利
他所の試合はコントロール出来ないので、日本としてはとりあえず最低ラインの2点差以上の勝利を目指すことになる。後はもう一戦の状況を見ながらのベンチワークで対処していくということになるだろう。
今大会で3点以上の差がついた試合は全部で6試合ある。
その内ESP-UKRを除く全試合で先取点は10分より前に挙げられているのを見ても分かるとおり、試合を動かすには早い時間での先制点が欠かせない。大事なのはスタメンなのだ。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず。
まず、ブラジルのスタメンを予想する。
既に予選突破を決めているブラジルは主力を休ませる可能性も高い。
目的は体力回復、怪我回避、カード累積リセットの3点なので、それぞれに当てはまりそうなメンバーをリストアップすると・・・
体力回復・・・・対象選手はベテラン。以下が1975年以前生まれ(現在30歳前後)の選手。
カフー、Rカルロス、ゼ・ロベルト、ミネイロ、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
怪我回避・・・・対象選手は代わりが利かない選手。難しいけど無理やりリストアップ。
Rカルロス、ロナウジーニョ
累積警告リセット・・・・対象選手はイエロー一枚の選手。
カフー、エメルソン、ロナウド、ロビーニョ
(いずれもGK除く)
他に選手のテストなんかも考えるとスタメンを外れる可能性があるのは
カフー、Rカルロス、エメルソン、ロナウジーニョ、ロナウド
ってとこかな。
この予想が当たったとして、デカイのは両サイドバックの交代かな。ロナウドは、あの調子ならむしろ出て欲しいくらいだ。
次に日本のスタメン。
まずは絶対に先取点が欲しいので、ジーコジャパンで点が欲しい時に投入してきたオプションを最初から使って勝負したい。
大黒。
相方は柳沢。
こないだのキーパー股抜き枠外しシュートで世界の失笑を買っているようだが、日本の攻撃に彼は欠かせない。シュートは次は体で押し込んでもらえばいい。
中盤は小野、中村、中田、稲本。
そうです。黄金の中盤です。単純に中盤のメンバーから攻撃力を基準に選んでもこうなるし、相手を熱くし、自分が冷静にプレーする局面を作るにはやはり経験が必要だ。
4人はボックス型。前に中村、小野。後ろが中田、稲本。
後ろはやはり4バック。アレックス、坪井、中澤、加地。
これはもういじりようがないね。サントスじゃなくてアレックスなのは、本人はそう呼んで欲しいらしい、という話を聞いたから。そういえばユニフォームにもALEXって書いてあったよね。確か。
アレックス、加地はガンガン上がって欲しい。うまい事ブラジルのサイドを抑えることが出来ればゲームの主導権を握ることが出来る。かもしれない。
この対戦で日本に有利な環境といえば、ブラジルが予選突破を決めている、ということが挙げられる。
日本には勝利しかないが、ブラジルにはこの試合の勝利よりも大切なことがあるのだ。
当然モチベーションも違うし、先に書いたカードの問題もある。
ちょっと確認は取れなかったが、W杯では予選のカードは持ち越さないが、三戦目で累積または退場の場合決勝トーナメント1回戦は出られなくなるというレギュレーションだったと思うので、ブラジルは早い時間にレギュラー選手がカードをもらったら引っ込めることも考えられる。
余裕のあるブラジルがそんな愚を冒すとは考えづらいが、そういう試合の雰囲気をつくることが出来れば日本は優位に立つことが出来る。この試合だけに焦点を絞ったならば、早い話泥仕合の方がいい、ってことだ。
大横綱千代の富士が巡業でアマチュアに負けた映像を見たことがある。もちろん油断も慢心も準備不測もあったろうが、映像を見る限り確実に勝負では負けていた。
ブラジルが格上なのは間違いないが、諦めない限り可能性はある。
勝負は下駄を履くまで分からないのだ。
諦めさえしなければ、勝つ可能性はある。
勝負を挑む限りにおいて。
そして今夜、日本は諦めない。
~以下、勝利への妄想~
日本は、立ち上がりから猛アタック。
ブラジルの選手に前を向いてプレーさせては太刀打ち出来ないので、ボールが入ったらスグに寄せて自由にさせないことを徹底していた。 そのままボールを取りにいけばかわされるので、寄せるだけで奪いには行かない。パスを出させてそこで奪う。そして少ないタッチのパス交換から前線へ。
決定的とまではいかないが、何回かサイドをえぐりゴール前に折り返すことに成功する。サイドを使えないブラジルは中央突破を試みるが体を張ったDFの前に決定機を作ることが出来ない。
オーストラリア戦に続き中盤でリズムを作れないブラジルは苛立っているように見えた。
そして前半44分、フリーキックをゴール前に放り込み、こぼれたところを中田英のミドルで先制。
Goal!! 1-0
ブラジルは急いで再開するも、そのまま前半を終える。
ハーフタイムの情報では、クロアチアーオーストラリア戦は1-0でクロアチアリード。
クロアチアの追加点も視野に、日本は2点目、3点目を狙いに行く。
後半開始時、疲れの見える中村を下げ福西投入。中田を前に上げる。
対するブラジルは交代無し。
立ち上がりブラジルはリズムを掴みかけるが、日本の果敢なライン操作により再三オフサイドに引っ掛かりチャンスの芽を逸する。
双方とも中々シュートまでいけないまま、停滞した試合となる。
ずるずると時間が経った後半31分、ジーコは最後の賭けに出る。
坪井out, 巻in
柳沢out, 高原in
巻、大黒を前線に並べてシャドーの位置に高原。小野、中田がサイドに開く。
ファーストタッチは2分後の33分。
稲本がドリブルで攻め上がるもルシオに止められるが、こぼれ球を高原が拾い小野に流す。これをダイレクトの浮き球で前線に入れると裏に抜けた巻がディフェンスに付かれながらも強引にシュート!これはGKに止められるが、詰めていた大黒が押し込む。
Goal!! 2-0
ブラジルはここでロナウド、ロナウジーニョを投入。巻き返しを図る。
ここからの10分でブラジルは実に11本のシュートを放つも3本はポストに、3本はGK川口のスーパーセーブに阻まれ、ネットを揺らすことが出来ない。
逆にボールを抑えた川口が右サイド加地にボールを出すと、逆サイドを駆け上がる小野にサイドチェンジ、これをワンタッチで前線の巻にはたくと、足元で受けた巻に対してジダがボールを抑えに行く。これが振り向きざまの足に掛かり痛恨のファール。日本は土壇場でPKを得る。
これを高原が落ち着いて決める。
Goal!! 3-0
こうして「ドルトムントの奇跡」と呼ばれる勝利を挙げた日本はF組の2位に滑り込み、伝説を残す決勝トーナメントへと駒を進めたのであった。
うおおおおお!ニッポン!!ニッポン!!
・・・妄想に興奮してしまったようだ。
寝るか。
7時間後に妄想が現実になることを祈って・・!
2006/06/22
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