昨夜のスペインvsウクライナ戦を見た。
最初に断っておきたいが、俺自身はスペイン代表にもウクライナ代表にも期待していた。
Hグループ2強と見られていた両者のファーストゲーム、どちらが勝つにせよ好ゲームは間違いないと思っていた。正直予選では一番見たかったカードだ。
が、期待は裏切られた。
ゲームの流れを大雑把に書くと、
前半13分 スペイン先制点 CKからシャビアロンソが頭で合わせ先制
前半17分 スペイン追加点 ゴール正面のFKが壁に当たりコースが変わりゴール
後半2分 ウクライナ退場者 ヴァシュクが、ゴール前抜け出したF・トーレスを引っ張ったとして?一発レッド
後半3分 スペイン3点目 上の退場で得たPKを決める
後半36分 スペイン4点目 中盤でカットしたプジョルがゴール前まで攻め込みアシスト。F・トーレスが豪快に決める。ビューティフルゴール!!
結果:スペイン 4 - 0 ウクライナ
といったところ。
スペインつえー!!(;゜Д゜)
と言いたいところだが、これは違う。全然違う。と俺は思う。
理由は一つ。
審判が酷すぎた。
これに尽きる。
試合開始からウクライナは、スペインDFの裏を狙い続けた。これは予想通りの戦術なんだけど、スペインDFは対応しきれず何回か裏を取られた。取られたが大事には至らなかった。何故か。
その全てがオフサイドと判定されたからだ。
0-0の段階で、明らかにオンサイドのFWが一人で抜け出る場面もあった。
しかもFWはシェフチェンコだ。実際かなりの確率でゴールに結びついたであろう攻撃は、線審の旗で止められた。
その後も再三裏に飛び出すが、その全てがオフサイド判定とされ、ペナルティーエリア手前でシェフチェンコがキープ。ヴォローニンがDFに沿って横に走り、パスが出た瞬間に縦に切り返すというお手本のような飛び出しも、ライン際で旗を上げられ無効とされたシーンもあった。
そして後半、2点をリードされたウクライナはボロベイを投入し反撃を図る。
ボール回しもスムーズになり、後半立ち上がりはウクライナの時間帯になりそうな気配を感じさせたが、僅か2分後に一瞬の隙を突かれF・トーレスにゴール前に侵入される。ここはGKが良い飛び出しを見せ防ぐのだが、ディフェンスに付いたヴァシュクが何故か一発レッド。
ユニフォームを引っ張ったからだと思うが、一旦ユニフォームを掴んだヴァシュクはすぐに離し、ペナルティエリアに入る頃には並走していただけだった。F・トーレスもそれでバランスを崩したりすることも無く、最後まできっちりシュートも打ち切った。流れの中でみるところ、退場どころかファールですらない。しかもファールはペナルティエリア内とされ、スペインにPKが与えられた。
これをきっちり決めた時点で実質的に試合は終わった。
もちろんスペインが悪いわけではない。攻撃の意識は強かったし、F・トーレスも予想よりずっと良かったしラウルの登場も嬉しかった。が、公平なゲームであったとはとても言えない。
これでスペインが強かった、という人はきっと結果しか見えていない人ではないかと思う。
勝負事でたらればは禁句だが、それでも敢えて、せめて前半のオフサイド判定がまともだったら違うゲームになったはずだと言いたい。
実際にオンサイドであった飛び出しがそうと判断されていれば、先取点ウクライナ→スペイン前掛り→大量失点、も有り得たと思う。まぁ、2強同士と言われた緒戦からそんな突っかけることもないだろうから有りそうなのは2-1とかそんなとこだと思うけど、とにかくこんな酷い試合にはならなったと思う。
サッカーに誤審は付きものだが、ここまで酷いとFIFAが2002年の借りを返す約束でもしたのではないかと疑いたくもなる。根拠も無しに買収だなどというつもりは毛頭無いが、審判の判断の悪さで世界最高峰の舞台であるはずのW杯の1試合の価値を貶めたのは事実だろう。
闘志剥き出しでシェフチェンコを抑えてきたプジョルのスピードに乗った攻め上がりから生まれたスペインの4点目は素晴らしいものだったが、そのスーパープレイですら審判が作ってしまった流れの先にあると思うと、どこか白々しいものを感じるのを抑えることは出来なかったのが残念でならない。
試合後、交換したユニフォームを肩に引っ掛けてスタンドに手を叩いたシェフチェンコの胸中を思うと切ないものがある。残された時間は少ないが、チームが何とか立ち直るのを祈るばかりだ。
W杯はまだ序盤。今後素晴らしいゲームが展開されることを期待している。
2006/06/15
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