ヘムレンさんは、だんだんと目が覚めてきました。
そして、自分がだれだったのか思い出しました。
(だれかほかの、知らないひとだったらよかったのにな…)
ねむる前より、もっとずっと疲れていました。なのに、また新しい一日がはじまろうとしているのです。その一日が、夜までつづくのです。
それから、次の一日がやってきて、そのまた次の一日がやってきて、一日また一日と、ずるずる、ずるずる、なんのへんてつもないヘムレンさんの日々が、のんべんだらりとつながっていくのです。
「ムーミン谷の十一月」
2007/05/21
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