2006/06/17

【FIFA WorldCup】Argentina vs Serbia and Montenegro


アルゼンチン 6-0 セルモン

なんじゃコリャ!Σ(゜д゜ )

スペインーウクライナに続いて期待の試合が大崩壊。どーなってんだ?
試合は序盤からアルゼンチンペース。しかしセルモンも中盤で個人技を見せゴール前に迫るシーンはあったがディフェンスに阻まれる。

結局試合は、後が無いセルモンが勝気に走り、それをいいポジショニングのディフェンス、ソリンら左サイドの押し込み、マリーシア(&ヘボ審判)でいなして、リズムを掴んだアルゼンチンの虐殺ショーとなった。
特に2点は鮮やか。少ないタッチで長短のパスを織り交ぜ完全にディフェンスを崩していた。素晴らしい!
テベス、メッシの登場&活躍も嬉しかったけど、ヘトヘトの10人相手だし参考にはならんね。あの状況で元気なら活躍出来ない選手の方が珍しいだろう。


アルゼンチンの試合は久しぶりに見たが相変わらずマリーシア多いね~。
個人的に嫌いだから真っ向勝負してくんないかな。強いんだし


しかし、この試合のジャッジも試合を壊す方向に持っていったと思う。最後に壊したのは集中力を欠いたセルモンの選手達自身なのはいうまでも無いが、ジャッジにはルールの背景を考慮した判断をして欲しいな。難しいのは分かるけど、フラストレーションを溜めた選手達が崩壊していくのなんか見たくないのですよ。



セルビアモンテネグロは、先日モンテネグロ議会が独立を宣言したため、国自体が無くなる公算が高い。
泣いても笑っても次の試合がラストマッチ。
欠場者も多く苦しいが、花を添える奮闘を期待したい。




2006/06/16

【Trash】コピペ倉庫はじめました

こないだ久々に自分のyahooブログを見てみた。
もう蜘蛛の巣が張った廃屋の雰囲気満載だが、「拾い物」書庫のコピペは、さすがに自分の好みのものを集めただけあって面白かった。

yahooは重くてちょい不便なので、こっちで面白コピペ集めをやり直すことにしました。

  ↓↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓
Copy & Paste!
  ↑↑↑↑↑↑↑ ↑↑

ごゆるりとお楽しみ下さい。

2006/06/15

【Cooking】鳥ハム

鳥ムネ肉に、砂糖小さじ1をまぶす。

塩小さじ3もまぶす。ジャリジャリするくらい多くてもいい。

胡椒をガンガン振る。

ジップロックなど密閉できる袋に入れ、空気を抜いた後冷蔵庫に2日間寝かす。

ボウルに水を張り、塩を一つまみ溶かし、冷蔵庫から出したムネ肉を1時間漬ける。(*塩抜き。水にも塩を溶かすのは肉の旨みが溶け出すのを抑えるため)

フタを出来る鍋に肉を入れ、ひたひたに水を張り沸騰させる。

沸騰したらスグに火をとめ、フタをして6時間以上放置する。

完成! 適当にスライスして食べる→ウマー(゚д゚)



いやーウマイっすよ、コレ!
ぱくぱく一気に食べちゃいました。

鍋に入れるときにラップで包みタコ糸で縛るとさらに旨みが閉じ込められてウマイらしい。
あと最初の砂糖の代わりに蜂蜜とか、胡椒のときにハーブ類を加えるとかいうのもイケルんだとか。


つまみにサラダにユースフルな一品ですよ(´∀`)

【FIFA WorldCup】Spain vs Ukraine

昨夜のスペインvsウクライナ戦を見た。

最初に断っておきたいが、俺自身はスペイン代表にもウクライナ代表にも期待していた。
Hグループ2強と見られていた両者のファーストゲーム、どちらが勝つにせよ好ゲームは間違いないと思っていた。正直予選では一番見たかったカードだ。
が、期待は裏切られた。

ゲームの流れを大雑把に書くと、
前半13分 スペイン先制点 CKからシャビアロンソが頭で合わせ先制
前半17分 スペイン追加点 ゴール正面のFKが壁に当たりコースが変わりゴール
後半2分  ウクライナ退場者 ヴァシュクが、ゴール前抜け出したF・トーレスを引っ張ったとして?一発レッド
後半3分  スペイン3点目  上の退場で得たPKを決める
後半36分 スペイン4点目  中盤でカットしたプジョルがゴール前まで攻め込みアシスト。F・トーレスが豪快に決める。ビューティフルゴール!!

結果:スペイン 4 - 0 ウクライナ

といったところ。



スペインつえー!!(;゜Д゜)

と言いたいところだが、これは違う。全然違う。と俺は思う。


理由は一つ。

審判が酷すぎた。

これに尽きる。


試合開始からウクライナは、スペインDFの裏を狙い続けた。これは予想通りの戦術なんだけど、スペインDFは対応しきれず何回か裏を取られた。取られたが大事には至らなかった。何故か。
その全てがオフサイドと判定されたからだ。


0-0の段階で、明らかにオンサイドのFWが一人で抜け出る場面もあった。
しかもFWはシェフチェンコだ。実際かなりの確率でゴールに結びついたであろう攻撃は、線審の旗で止められた。
その後も再三裏に飛び出すが、その全てがオフサイド判定とされ、ペナルティーエリア手前でシェフチェンコがキープ。ヴォローニンがDFに沿って横に走り、パスが出た瞬間に縦に切り返すというお手本のような飛び出しも、ライン際で旗を上げられ無効とされたシーンもあった。
そして後半、2点をリードされたウクライナはボロベイを投入し反撃を図る。
ボール回しもスムーズになり、後半立ち上がりはウクライナの時間帯になりそうな気配を感じさせたが、僅か2分後に一瞬の隙を突かれF・トーレスにゴール前に侵入される。ここはGKが良い飛び出しを見せ防ぐのだが、ディフェンスに付いたヴァシュクが何故か一発レッド。
ユニフォームを引っ張ったからだと思うが、一旦ユニフォームを掴んだヴァシュクはすぐに離し、ペナルティエリアに入る頃には並走していただけだった。F・トーレスもそれでバランスを崩したりすることも無く、最後まできっちりシュートも打ち切った。流れの中でみるところ、退場どころかファールですらない。しかもファールはペナルティエリア内とされ、スペインにPKが与えられた。
これをきっちり決めた時点で実質的に試合は終わった。
もちろんスペインが悪いわけではない。攻撃の意識は強かったし、F・トーレスも予想よりずっと良かったしラウルの登場も嬉しかった。が、公平なゲームであったとはとても言えない。
これでスペインが強かった、という人はきっと結果しか見えていない人ではないかと思う。


勝負事でたらればは禁句だが、それでも敢えて、せめて前半のオフサイド判定がまともだったら違うゲームになったはずだと言いたい。
実際にオンサイドであった飛び出しがそうと判断されていれば、先取点ウクライナ→スペイン前掛り→大量失点、も有り得たと思う。まぁ、2強同士と言われた緒戦からそんな突っかけることもないだろうから有りそうなのは2-1とかそんなとこだと思うけど、とにかくこんな酷い試合にはならなったと思う。


サッカーに誤審は付きものだが、ここまで酷いとFIFAが2002年の借りを返す約束でもしたのではないかと疑いたくもなる。根拠も無しに買収だなどというつもりは毛頭無いが、審判の判断の悪さで世界最高峰の舞台であるはずのW杯の1試合の価値を貶めたのは事実だろう。

闘志剥き出しでシェフチェンコを抑えてきたプジョルのスピードに乗った攻め上がりから生まれたスペインの4点目は素晴らしいものだったが、そのスーパープレイですら審判が作ってしまった流れの先にあると思うと、どこか白々しいものを感じるのを抑えることは出来なかったのが残念でならない。


試合後、交換したユニフォームを肩に引っ掛けてスタンドに手を叩いたシェフチェンコの胸中を思うと切ないものがある。残された時間は少ないが、チームが何とか立ち直るのを祈るばかりだ。


W杯はまだ序盤。今後素晴らしいゲームが展開されることを期待している。

2006/06/13

【Trash】暴走レンジ

世間では機械の暴走に目が向けられている。
エレベーターが暴走し高校生を挟み込んだのだ。機械の暴走。まるでSFの世界の話だが、機械を作ったのも所詮人間。信頼し過ぎるといつか痛い目を見るかもしれない。
そう思わせる事件が身近にも起こった。
幸い大事には至らなかったが、ちょっと怖い事件なので警鐘の意味を込めてここに公表しておくことにする。


以前エントリにも書いたが、うちの愛用レンジは韓国DAEWOO製のものだ。周りから「韓国製?止めといた方がいいんじゃないの?」という声も上がったが、偏見は良くない、という信念の元、何より安くてカッコよかったという貧乏で見栄っ張りな俺にはぴったりのスペックだったため購入することにした。

最初に事件が起きたのは購入後数日でのこと。
初めてオーブンを使ったら本体から煙が出てきたのだ!スグに止め調べてみたが特にエラーメッセージも出ていないし、最初だから中にあったゴミかなんか燃えたのかもしれん、と思ってとりあえずオーブンは使わずに明日にでもカスタマーセンターに訊いてみることにして、その日はレンジ機能だけを使うことにした。
庫内に食品をいれ、あたためスタートボタンを押す。
内部が点灯し、ターンテーブルが回転し、数十秒後に電子音であたため終了を教えてくれる。
ああ、やっぱり壊れてるわけじゃないのか、と安心し食品を取り出すと全く温まっていない。何回やり直しても変わらないので翌日カスタマーセンターに電話すると、保障期間内であれば販売店に連絡して欲しいというので、購入したジョーシン電気に電話すると、スグに修理するから持って来てくれと言う。言うが、そんなハズレ商品はイヤなので新品と交換してくれというと快諾。店舗を訊いたところ自宅から最寄は三鷹の様だったが、そちら方面に用はないので購入した所沢店に持ち込んで交換してもらった。
それが2005年12月16日のこと。それからは特に支障も無く日々の食卓を支えてくれていた。


そして2回目の事件が発覚したのは昨日、6月12日の朝のことになる。発生時間は不明。
状況を説明する。

少し遡って金曜日(6月9日)の夜、俺はカレーを作り冷凍してあったご飯をレンジで解凍しカレーライスにして食べた。9時から10時の間のことだったと思う。その後、実家から用事を頼まれ急行することとなり、そのまま週末は実家で過ごした。
週明け、つまり昨日の朝の7時半頃に着替えるために仕事前に自宅に寄ったのだが、ドアを開けた瞬間異変に気が付いた。暑いのだ。妙に部屋が暑い。週末そんなに暑かったけな?暑かったとしてもこんなに部屋に篭るものか?と訝りながら靴を脱ぎダイニングに上がって驚いた。

薄暗いダイニングの奥で、レンジから赤い光が漏れている。ぐうんぐうんと稼動もしているようだ。
見ると、時間などを表示するデジタル面は右端に「00」と表示されていて、丁度残り時間がゼロになるところかと思ったが、止まる気配もない。中が空なのはライトで見えるし、とりあえず止めなくてはと思い、「とりけし」ボタンを押すが反応がない。無駄とは思いながらも一通りボタンを押してみるも止まらず、ドアを開けてみるとようやく止まった。なんだか油断できないのでコンセントを引っこ抜き辺りを見渡す。何者かが侵入しイタズラした可能性を考えたからだ。
僅か6畳の1DKの我が家、チェックは直ぐに終わり、侵入者もその痕跡もないことが確認出来た。

とりあえず暑いので窓を開け、今の事態を考えてみる。
最初の一瞬、付けっぱなしで出てしまったのかと思ったがそんな筈はない。
第一にオーブンを使ったのは1週間くらい前にドリアを作ったときぐらいのものだし、日中でも薄暗いダイニングで機械が稼動していれば出掛けに気付かない筈はない。
また、オーブンは温度と時間を設定してスタート、という仕様になっているので例え付けっぱなしで出掛けても2日後の帰宅時にまだ稼働中ということは有り得ない。
小動物か侵入者など外部からスイッチが押されたという方向は、「00」という有り得ないデジタル表示からも除外していいと思われる。そんな説明書にも載っていない連続稼動モードなんていうものがあるとしても、偶然に操作してしまうとは考えなれないし、スイッチは平面の押しボタンで回りに倒れるものも置いていないため偶然に押してしまうというのもまず無いといっていい。

つまり、無人の自宅で勝手にオーブンが作動し、何時間か何十時間か空焼きを続けていた、ということだ。部屋全体が汗ばむほど熱くなるほどに。


時間も無かったので、説明書と保証書をカバンに詰め出掛け、昼休みにカスタマーセンターに連絡して、一連の事情を話した。すると、「他の機器はどうですか?」と訊いてきた。
意図が分からず「なんのことですか?」と聞き返すと、テレビや他の家電の状態はどうだったのか、とのことなので、当然正常でおかしいことは何も無い、というと「ではウチのレンジがおかしいということですね」などと言っている。
一体何を聞いていたのか。最初から表示もおかしいし、オーブンが連続稼動すること自体有り得ないと言っているのに、謝りもせず粗捜しをするとは見上げたカスタマーセンターだ。
それでは、無償で修理します。などと、まるでクレイマーに対するマニュアルでも読んでいるかのような対応に呆れながらも、とにかく、レンジがおかしいとしか思えないこと、保障期間中であることなどを告げ、正直に言って半年で2回目のトラブルで、しかも一歩間違えば火災、惨事を引き起こしかねない商品など、直してもらっても使いたくないので返品するから返金して欲しい。それと私は(欠陥品を売りつけれたことに対して)余計な心配を負わされ、迷惑し、怒っている。と伝えると「返金の件は私ではゴニョゴニョ・・、本社から連絡します。」というので携帯を伝え、電話を切った。

数時間後、本社の男性から連絡が入った。
「電子レンジの件でお電話頂きまして・・」とのことだったので。カスタマーセンターの女性には伝えたが、と前置きし同じことを話す。すると「では本体を送って頂くか回収に伺いますので、修理してお返し・・」などと言うのでもう一度、2度に渡り不良を出した商品は信用できないからもう使いたくない。返金を希望する。旨を伝えると「そ、そうですか。でも返金はゴニョゴニョ」「こちらは余計な心配を背負わされ、いくらになるのか分からないが電気代だって発生している。それだって払ってもらうべきのもでじゃないですか?」「上の者と相談しますので少々お待ちください」となり、折り返しの電話で「こちらで調べましたところ、平均市価は11000円で、それに電気代1000円を乗せた額ならばすぐ押し払い致しますが、いかが致しましょうか?」などと、どうも質屋に質草を持ってきた客と勘違いしているような発言が続くので、今回のことをどう考えているのか、たまたま大した被害もなさそうだが、火事になる恐れも充分あったのではないか?レンジの上の棚に置いてあった瓶などがかなり熱くなっていたので同じところに置いてあるパソコンなんかも壊れるかもしれないし、(パソコンは今使ってる。大丈夫っぽい)、第一他のところでも同じことが起きている、或いはこれから起きる可能性はあるわけでしょう。テレビやエアコンが勝手に点いたのとは訳が違いますよ。(テレビやエアコンが勝手に点いた事例はあるらしい) 早急に検査するなりの対応が必要なのではないですか?」と質すと、ようやく回収の話に戻ったが、明日の昼でもいいですかなどという。仕事なので無理です。夜にして下さい。というと昼間しかやってないんです。との回答。結局土曜日に宅配業者(佐川っていったっけな?)が引き取りにくることになり、保障運年は調査後に、ということになった。こんなおっそろしいモンを買戻しでうやむやにするのは、反社会的ですらあるので結果を待つことにした。

その後、会社の人に話したら「消費者センターとかに連絡した方がいいんじゃないの?」と言われた。確かにそうかもなぁ。明日連絡してみるかな。



レンジは、現時点で再度チェックしてみたが、今はもう電源が入らなくなってしまっているようだ。コンセントを入れても無反応だ。外観をよく見ると。扉ガラス上部の金属部分が、熱のためだろうか大きく湾曲して取れかかっている。ざっと見たところでは他には異常は見当たらない。


以上、乱文ですみませんが覚書まで。
続きはまたそのうちに。

【FIFA WorldCup】Japan vs Australia!

負けた。
待ちに待った黄金世代のワールドカップ、初戦は完敗に終わった。
スコアは3-1、内容もまぁそれに相応しいものだったと言わざるを得ないだろう。日本国内で多分1億回くらいは行われていると見られる敗因分析を、性懲りも無くここでも少しやってみたいと思う。失敗を意味のあるものにするには分析は欠かせないのだ。

最初に自分なりの見解を書くと、最大の敗因は「弱気」になると思う。
なんだよ、精神論かよ!という方もいるかもしれないが、敢えて言いたい。そうです。精神論なのです。と。

序盤、日本は落ち着いていた。プレスも効いていたし、サイドからの展開も見られた。そして互角の様相を呈する中でラッキーなことに先制点を奪うことに成功した。
日本はきちんと試合を組み立てていたし、そのうえ棚ぼたな先制点まで手にしたのだから、極力普通にさえ試合を進めれば良かった筈だ。残り時間で1-1なら、トータルでは2-1、1-2でもトータル2-2の勝ち点1は取れるのだから、この早い時間の先取点は忘れて試合を組み立てるべきだった。だがそれが出来なかった。
先制点以後、日本の意識は明らかに守りに傾いた。左サイドのサントスの上がりも少なくなったし、何より最終ラインが引きすぎて攻守の切り替えに時間を要するようになってしまった。それでも中盤の選手がボールをもらいに戻ることで何とかバランスを保っていたが、暑さの中そんな無理な戦法を続けられるわけも無く、序盤から厳しいチェックを受けていた中村を筆頭に日本選手の足が止まり始めた。
間延びした陣形、人数の足りないプレス。典型的な負けパターンは前半の終わりにハッキリしてきていた。

具体的な敗因の一つは、引きすぎたディフェンスラインにあると思う。
宮本はいつもディフェンスのことしか考えない。これは良くない。ディフェンダーだから当たり前ともいえるが、彼は同時にキャプテンでもあるはずだ。ジーコジャパンで不動のレギュラーなのもそのキャプテンシーによるところが大きいと思われる。事実、宮本のディフェンス能力は決して高くないのだから。
スピードが無く裏を取られると追いつけない。当たりに弱く競り合えば倒れてしまう。1対1にも弱いため、カウンターに対してディレイを取ることが出来ないし、それ故相手のシュートレンジでも距離を詰めることが出来ずに余裕を持ってシュートorパスをさせてしまう。こんなシーンは昨日の試合でも何回も見られた。かといっても今、ディフェンスの中央を替えるというのは余りにリスキーなので、せめてキャプテンは中田に任せるのがいいのではないだろうか。


具体的な敗因をもう一つ挙げるなら、ジーコの采配になると思う。
坪井は仕方ないとして、小野の投入は良策とは言えなかったのではないだろうか。
意図としては中盤を厚くしてボールを落ち着かせ、走れて守備能力も高い中田を前に上げることでプレスを掛けることでオーストラリアの前線への放り込みの起点を潰したい。つまり中盤を経由するサッカーをさせたいと考えたのだと思うが、これにはいくつかよろしく無い点がある。
まず、プレスを掛けていくならば全員で掛けなければ意味が無い。意味が無いどころか逆に穴を作り体力を消耗して自滅することになってしまう。既に走れなくなっていた中村を外さないで中盤の守備が成り立つはずもないのだ。外すのは中村、そうで無いなら高原のはず日本の1トップは柳沢でないと成り立たないとジーコ自身が言っていたと聞いたことがあるが間違いだったのだろうか?この日の柳沢の調子は普通だったが、高原は浮き足立っていたように見えた。柳沢のへの決定的なパスを2本失敗したが、あれは高原が下手だったとかDFが上手だったわけではなく、ミスをしたのだと思う。パスを出すタイミングから、コース、球種に至るまで。要するに彼は浮き足立ってたのだと、俺は思う。
ちょっとそれたが、つまりここで攻撃を考えるなら中村out小野inか、中村or高原out玉田in、守備的に行くなら中村or高原out稲本or遠藤inだと思う。大体ここで使わないなら玉田、稲本、遠藤はどこで使うつもりで連れて来たのかだろうか?俺が思うにジーコも浮き足立っていたのではないだろうか?
サッカーの神様、百戦練磨の名プレーヤーだった彼が我を失うとは考えづらいが、そう考えるのが一番収まりがいい。それほど悪い采配だった。


では、神様やクレバーなキャプテンの判断を誤らせたのは何か?
これこそが「弱気」なのではないかと俺は思う。
ハーフタームにジーコは「勝っているゲームを」と選手に伝えたらしい。
後半、日本は何回か素早く相手陣内に攻め込むシーンがあったが、ことごとくそこで進軍を止め、バックアップを待ち、敵DFの前で余裕を持ってパスを回すことに専念していた。そんな余裕を見せ付けることが「勝者のゲーム」なのか?そんなのはまるでポーカーでロイヤルストレートフラッシュが来たからニヤニヤしている馬鹿みたいなものだ。
勝者の利とは、1ペアを4カードに見せるその気配だ。攻める気配だけで相手を牽制できること、曖昧な領域を自分のものに出来る権利が勝っている者の特権だ。そしてそれは勝つために行うのだから、勝てる時は勝負をしなくてはいけない。正確には相手に負け試合を挑ませなくてはいけないのだ。仮に日本がチャンスをきっちりチャンスとして、決定機をきっちり決定機として演出できていれば、その結果がどうであろうと敵に与えるプレッシャーは並大抵のものでは無い筈だ。ピンチかもしれない、と一瞬でも思えば、負けているものは守りを考えざるを得ないのだから。
ところが日本はブラフをかけるべきところで背伸びをしてしまい、余計なスタミナを浪費する。坪井の故障や中村のガス欠も一種の焦りから余計な負荷を掛けた結果とみることも出来るのではないか。まぁ、中村は単純に良く働いたからだとは思うが、それにしても疲れ果てた姿を見せるなどということは、勝者が絶対にやってはいけないことだということが何故分からなかったのだろう。


当日は知人の働く西麻布のバーで観戦していたのだけれども、後半39分に日本が同点に追いつかれたとき、さっきまで怒号や嬌声に塗れていた店内は水を打ったかのように静まり返った。手拍子もパッタリ止み、誰かがまだ同点同点!と手を叩いても声も出ないで画面を見つめる人が多かった。別に日本の片隅の店の状況なんかは関係ないのだが、声も無く祈る観客とピッチ上の選手に同種の空気を感じてマズイな、と思っていたが(恐らく選手達自身も思っていたが)、結果は知っての通りとなった。



戦うものが祈ってはいけない。
戦っているものが戦っていることを忘れては、満足の行く結果は得られない。与えられない。


2006、ドイツワールドカップはまだ序盤。



残り、勝つぞー!!!ヽ(`Д´)ノ

【Flick】ダークウォーター


ダークウォーター
(2004、アメリカ)

監督:ウォルター・サレス Walter Salles
原作:鈴木光司 Koji Suzuki
    『仄暗い水の底から』(角川書店刊)
出演:ジェニファー・コネリー Jennifer Connelly
    アリエル・ゲイド Ariel Gade




鈴木光司原作、中田秀夫監督の「仄暗い水の底から」を、同じ原作・監督コンビの「リング」に続きハリウッドでリメイクしたサスペンス・ホラー。監督は「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス。主演は「ビューティフル・マインド」のジェニファー・コネリー。
 離婚調停中のダリアは、5歳の娘セシリアの親権をめぐって別れた夫との争いが続いていた。娘と一緒に暮らすための部屋を求めて、ニューヨークのルーズベルト島にあるアパートへとやって来たダリア。薄暗く不気味な雰囲気漂うアパートだったがシングルマザーのダリアに贅沢は言えない。こうして、アパートの9階の一室で母娘ふたりの新生活が始まった。ところが、寝室の天上にある黒い染みが日に日に大きくなり、黒い水までしたたり落ちてくる。さらに、裁判の行方も気がかりで、ダリアの心は不安とプレッシャーで押し潰されてゆく…。(allcinemaより)





すっかり市民権を得た和製ホラーハリウッドリメイク。

監督がこの役が出来るのはジェニファーしかいない!と猛烈に誘ったらしいが、さすがにバッチリはまってます。ちょっと綺麗過ぎて貧乏が似合わない感もありますが、トラウマを抱えた離婚協議中の母、という難しい役どころを見事に演じきっています。
また、子役が可愛いこと可愛いこと。舌足らずな英語はもしかしたら棒読みなのかも知れないが、語学力に欠ける僕の耳には喋る時にはいつも一生懸命、という子供の愛らしい一面に見えました。今まで見た子役の中でNO1です。
優しく微笑む美しい母に、零れる笑顔で見上げる娘。理想です。そんなこと言ってもしょうがないが、離婚する夫はアホですね。

さらにハマリ役といえば、(役ではないが)舞台となるマンションも凄いね。
ボロさ加減、陰鬱な雰囲気、全体を覆う貧乏臭。完璧です。よくもまぁ、こんな都合のいい場所があったもんです。

人間の心理を巧みに捉えたストーリーは秀逸で、大げさでない演出と相まって鳥肌が立つタイプの恐怖を伝えます。
外部から驚かすのではなく、元から内部にある恐怖に気付かせる。
人間の狂気や愛、破局を織り交ぜることによって観客の足元を不確かなものにして、揺らいだ心の隙間に異物を詰めていく。違和感が充分に膨らんだころに静かだが確かな事件が起こり、主人公と観客だけが恐怖のうちに引きずり込まれる、という構成は日本ホラーの王道というものですが、使い古されたという感はなくぞくぞくとした恐怖を与えてくれます。

夫の買収とか弁護士の嘘とか、意味を理解しかねるプロットもあるけど、映画化のリメイクとは思えない秀作です。怖いもの好きなら是非。


総評80点  久しぶりにホラーで満足。

2006/06/09

【Flick】コンスタンティン


コンスタンティン
(2005、アメリカ)
監督:フランシス・ローレンス
出演:キアヌ・リーヴス
    レイチェル・ワイズ
    シア・ラブーフ






「マトリックス」のキアヌ・リーヴスがダーク・ヒーローに扮したオカルト・ファンタジー・アクション。天国と地獄が現実世界のすぐ裏側でせめぎ合いを繰り広げる、そんな世界観の大人向けアメリカン・コミック『ヘルブレイザー』を映画化。共演は「ハムナプトラ」「スターリングラード」のレイチェル・ワイズ。監督は新人のフランシス・ローレンス。
 異界に属する者を見分けることができる特殊な能力を持つ孤独な男、コンスタンティン。彼はその能力を使い、人間界に侵食しようとする悪を退治し地獄へと送り返すため戦い続けていた。一方、ロサンジェルス市警の女刑事アンジェラは、双子の妹イザベルが謎の飛び降り自殺を遂げた事実を受け入れることが出来ず、真相を究明しようと独自の調査を始めていた。やがて、アンジェラはコンスタンティンに接触を図る。世界の異変を敏感に感じ取っていたコンスタンティンは、アンジェラの話が関係していると思い、イザベルの自殺の謎を解くため一緒に行動を開始するのだが…。(allcinemeより)







物語は先が読めるし、登場人物に特に惹かれることも無い。だけど面白かったね。
リクルートのエントリでも書いたけど、演説で大きなウェイトを占めるのは内容よりも演出だという。
ハリウッド映画は演出が抜群に巧い。ハッキリ言って大した中身が無い話をここまで面白く見せるというのは凄いことだよなぁ。観客がどう感じるか、その一点を徹底して積み重ねてきたノウハウが凝縮された作品は、娯楽作品として映画の価値を再認識させてくれました。

しかし、こんな映画作っちゃったら地獄に落ちるんじゃないだろうか?

総評 76点  オカルトネタは好きです。(´ⅴ`)

2006/06/07

【Flick】セックスと嘘とビデオテープ


セックスと嘘とビデオテープ
(1989、アメリカ)
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:アンディ・マクダウェル
    ジェームズ・スペイダー
ピーター・ギャラガー
ローラ・サン・ジャコモ









俊英スティーヴン・ソダーバーグの第一回監督作品。アメリカ南部の町、バトン・ルージュに住むジョンとアンの夫婦は、社会的にも安定した理想的なカップルである。しかしその裏では、ジョンはアンの妹シンシアと肉体関係を結んでいた。そんなある日、ジョンの旧友グレアムが彼ら夫婦を訪れたことから、彼らの欺瞞に満ちた生活が崩れ、内面に潜んでいた自己が次第に浮き彫りにされてゆく……。タイトルに掲げられた、セックスと嘘。人間が生を受けてから死に至るまで、時に悩まされ時に快楽を得る複雑なこの2つの事象と、ヴィデオカメラを象徴とした我々現代人との関係を、繊細な心理描写と深淵なる映像で描いた傑作。ジェームズ・スペイダー、アンディ・マクダウェルら出演陣の演技も逸品。(allcinemaより)








やたらとキャッチーなタイトルだったので存在だけは前から知っていたけど観る気になれなかった。
タイトルからして、どうせセクシーな女が「スキャンダル!スキャンダル!」なんていいながらヤッてるだけの映画だろ、と思ってスルーしてました。こういう「昔の前衛作品」って後からみると痛々しいことが多いしね」。
ある日いつものビデオ屋のPOPでソダーバーグ初監督作と知って見てみることにしました。


結論。なかなかいいです。

「性」が普遍的なテーマであるのは言うに及ばず、取り上げられている個別な事象(セックスレスを含む男女の中性化)が映画公開から15年を経ても何ら解決の糸口も見出せないままであること。社会がその方向性をそのまま受け入れようとしているが、今なお論議の対象であり続けることこの作品の芯の部分を錆びさせないで見せている。

音声が先行するシークエンスの繋ぎが多すぎてちょっと嫌な感じだったけど、それ以外はすんなりと映画に入っていけました。

インタビューの途中でアンとグラハムの立場が入れ替わっていくシークエンスはこの映画のクライマックスで、初めて見えたアンの強さの真っ当さに引き込まれずにはいられません。


ちょっとでも相手を疑っている恋人達は見ないほうがいいと思われる映画です。



総評 73点  いつものビデオ屋GJ!

2006/06/03

【FIFA WorldCup】W杯 観戦スケジュール覚書き

ワールドカップ テレビ放映スケジュールより、個人的注目カードをピックアップ!


6/10 22:00~ B イングランド - パラグアイ  フジ, BS1
6/11 22:00~ C セルビアM- オランダ     NHK, BS1
6/12 22:00~ F オーストラリア - 日本     NHK, BS1
    25:00~ E アメリカ - チェコ        NHK, BS1
6/13 28:00~ F ブラジル - クロアチア     テレ東, BS1
6/14 22:00~ H スペイン - ウクライナ     NHK, BS1
6/15 28:00~ B スウェーデン - パラグアイ   BS1
6/16 22:00~ C アルゼンチン - セルビアM 日テレ, BS1
6/17 28:00~ E イタリア - アメリカ        BS1
6/18 22:00~ F 日本 - クロアチア       テレ朝
     25:00~ F ブラジル - オーストラリア   フジ, BS1
     28:00~ G フランス - 韓国         BS1
6/19 25:00~ H サウジアラビア - ウクライナ NHK, BS1
6/20 28:00~ B スウェーデン - イングランド  BS1
6/21  23:00~ D ポルトガル - メキシコ     NHK, BS1
     28:00~ C オランダ - アルゼンチン   BS1
6/22 23:00~ E チェコ - イタリア        フジ
     23:00~ E ガーナ - アメリカ       BS1
     28:00~ F 日本 - ブラジル       NHK
6/23 23:00~ H ウクライナ - チュニジア   BS1

6/27 24:00~ 日本 - イタリア          TBS, BS1
7/1  28:00~ 日本 - ウクライナ         NHK, BS1
7/5 28:00~ 日本 - オランダ          テレ東, BS1
7/9 27:00~  日本 - ブラジル          フジ, BS1
*6/27以降の組み合わせは管理人の希望となっておりますのでご注意下さい。


こうやって見るといっぱいあるなぁ。全部見るのは無理だな(*_*)
個人的な予想としては・・

優勝候補 ブラジル、アルゼンチン、オランダ
ダークホース候補  日本、ウクライナ

ってとこかな。予想というか、希望もだいぶ入ってるけどね(^^ヾ

こういう見解を嫌う人も多いと思うけど、俺にとってW杯は”お祭り”なので、張り切って楽しみたいと思います!

2006/06/02

【Trash】初めてのSkype。Me!

P2P電話Skype。

要はパソコンを使う電話で、とても有名なので今更細かい説明は要らないだろう。(そんなもんシラネーよ!て人はこちら



このskypeに[Skype Me]というモードがある。

通常、Skypeで通話するには知り合いのIDを登録して、お互いに登録した人だけ(=知り合い同士)で通話するのだが、この[Skype Me]モードにすると全てのコンタクトを受け付ける状態、つまり「誰でもいいから電話してきてよ!」っていう状態になるモードなのだ。

そうは言ったって赤の他人に電話する人なんかいんのかな?まぁ、英語勉強中の人がアメリカ人と話したいとかいう需要はありそうだが、日本語専門家の俺には無縁なモードだろうな。と思って全く使っていなかったが、ヒマだったんでプロフィールに「英語はダメでっせ!」と書いてSkypeMeにしてみた。

日本から 英語はダメで SkypeMe。
5・7・5の拍を刻む必要も無く、「コイツは日本語しか分からないんだな」ということは容易に推定できる。英語ダメ以外のプロフィールとしては、31歳、東京在住、男、と書いてある。

我ながら、ドコのドイツがこんなおっさんに電話してくるんじゃい!と突っ込みたくなるような内容だ。
本当にコンタクトが欲しけりゃせめて性別を伏せりゃいいんだろうが、どうせ期待してないしそのまま公開してみた。

待つこと5分。
ホントにコンタクト要求が来ましたよ!


ポーランドから。Σ( ̄□ ̄;)




ああそうか。英語ダメとは書いたけど、ポーランド語もダメとは書いて無かったもんな。そうかそうか。ってんなもん分かるやろー!!と一人突っ込みを入れながらコンタクト要求を確認すると、メッセージ欄には「konnichiha」と書いてある。


konnchiha

ko n ni chi ha

こ ん に ち は

コンニチハ!(・∀・)


なんだ、日本語じゃーん。(´∀`)

改めて名前を見ると一般的な日本の女性名になっている。(花子とかそういうことね)

日本人じゃーん!!(^∀^)



日本語ならまかしとけ!ってことでとりあえずチャットを開始。

「こんちはー!」

「konnichiha」

「日本の方ですか?」

「wakarimasen」


分からない?何が?(?-?)



え、えーと僕keigochkasanです。お名前訊いてもいいですか?

「My name is Daria」



外人じゃーん!(´∀`)

英語じゃーん!(´∀`;)


頑張って色々訊いてみると彼女は19歳のポーランド人。
大学で日本語を勉強しているとか。

日本語と英語を適当に混ぜ、なんだかんだと小一時間話して初のskype Meは終了した。

最後にポーランド語の「さようなら」をコピペしてみたが、ちゃんと伝わってウケたみたいで良かった(´∀`)



1万キロ先の他人とサクッとお話し。
いやー、凄い時代になったもんです。

ヒマなときまたやろうっと♪

2006/06/01

【Flick】リクルート


リクルート
(2003、アメリカ)
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アル・パチーノ 
    コリン・ファレル




CIAのリクルート活動とスパイ養成を題材にしたサスペンス。CIAにスカウトされたエリート学生が、過酷な訓練の過程で張り巡らされた数々の罠と、背後に蠢く陰謀に混乱、翻弄されていく姿をスリリングかつトリッキーに描く。CIAスポークスマンの協力を得て、複雑な新人採用のプロセスや育成の方法といったCIAの知られざる内幕をリアルに描写。主演は、名優アル・パチーノと、注目の若手「マイノリティ・リポート」「フォーン・ブース」のコリン・ファレル。監督は「カクテル」「13デイズ」のロジャー・ドナルドソン。
 マサチューセッツ工科大学の学生ジェイムズ・クレイトン。彼はその優秀な成績から、卒業後の進路もPCメーカーから特別に誘いを受けるなどエリート街道を約束されていた。そんなジェイムズはある日、アルバイト先のバーでウォルター・バークという男に出会う。彼はCIAのベテラン教官でリクルート担当者。バークはジェイムズに関する情報を全て調べ上げたうえ、その能力を見込んで採用するために訪れてきたのだった。ジェイムズは悩んだ挙げ句、就職先をCIAに絞り、採用試験をクリア、晴れて訓練生となるのだが…。(allcinemaより)





久し振りににハリウッドっぽいのを観たくて借りてきました。結果はまぁ満足!

何かイマイチ目的が読めないところもあったが、ハリウッド映画にそんな緻密さは求めていないので無問題。
近代的なカメラワーク。凝った構図。強力な俳優陣。何より溢れるエンターテイメント。
俺が求めるハリウッドはバッチリ詰まっています。

コリン・ファレルもいいけど、やっぱりアルパチーノが最高だね。
「演説の説得力のうち、内容の占める割合は2割程度である」って言う話がある。その他の8割は、その人のひととなり、声質、抑揚、環境、各種視覚効果等、要する演出で決まるというアレである。
ヒトラーが演説に重低音を流したとか後ろから照明当ててたとか、最近では小泉首相の口調なんかが例として挙げられることが多いけど、「声を張り上げたアルパチーノ」も相当なもんだと、俺は思う。

普段は物静かな感じの小男なんだが、カッと目を見開き捲し立てるとその迫力にぐいぐい引き込まれてしまう。振り返ると何を言っているのかよく分からないことでも、そのときは納得したような気になってしまう。俺はオレオレ詐欺やキャッチセールスなどに引っ掛かるタイプの人間ではない、と思っているし、俺を篭絡しようとする人間がいてもその内の虚実を見抜くだけの自信もあるのだが、声を張り上げるアルに騙されてしまいそうだ。
もう最高。


総評 71点  良質エンターテイメント。(´ー`)y-~

2006/05/31

【Flick】娼婦たち


娼婦たち
(2003、スペイン)
監督:ルナ
出演:ダリル・ハンナ
    デニース・リチャーズ
    ヨアキム・デ・アルメイダ
    マリア・ヒメネス



 世界最古の職業といわれる“娼婦”にスポットを当て、その実像を実際の娼婦たちへのインタビューやプライベート映像、ドラマなど多彩な構成で描き出していく異色作。監督は「ヴィンセント・ギャロ/ストランデッド」のルナ。ドラマ部分にはダリル・ハンナ、デニース・リチャーズらが出演。(allcinemaより)

スタッフロールが終わると、ふいっ、と一息つきたくなった。
チェブラーシカでも観て自分の居場所を確認したくなった。帰りたくなった。忘れたくなった。
何かを抉ったままにしてあるような印象はダンサーインザダークに似ている。
キタね。コレ。


苦学生レベッカが処女のまま娼婦としての仕事を始めるまでのショートストーリーと、各国の娼婦たちとジゴロ、それを買う男達へのインタビューが織り成されて構成されている。娼婦には日本人もいる。
彼・彼女達の語る言葉は時に前衛的で、時に保守的で、それぞれの立場を考えると胸に迫るものがある。

映画は、特にドキュメンタリーは誰かの真実を切り取り、それに色を付けて作品にしていくのを基本としているのだが、その演出の過程で素材が損なわれてしまうことがままある。それは製作者側の様々な(例えば商業的な。例えば思想的な。)事情や思惑によるのだろうが、この作品はインタビューの編集という形式を取ることにより、製作サイドの意図が入り込む余地をかなり狭めている。スクリーンの中にいるのは確かに「人間」だ。

学費に苦しむレベッカの葛藤を見るまでもなく、進んでこういった仕事に就く人間はいないだろう。もちろん抵抗の無い人もいるだろうし、生活の為に身を売る人間と有名になりたくてポルノに進む人間はまた違う筈だ。
その違いとは人が人生に求めるものの違い。つまりは生きる意味。彼女達の強さとはそれをしっかりと認識していることに起因するのだろう。そしてその強さが生まれた理由を考えるとき、スクリーンの前で俺はとても辛くなるのだ。きっと彼女達は"選ばせれた"のだ、という考えが消せないから。そしてその選択肢を提示するのはいつだって、空調の効いた部屋で哀れな人たちの物語を楽しむ側の人間なのだろうから。俺はいつだって偽善者なのだ。そしてスクリーンの中の彼女達はそれを許すのだ。

彼女は許す。多分それが必要だから。

ならば俺は一体何を許せばいいのだろうか?


・・・まあ、ゆっくり考えよう(;^^


総評 96点  女達。男達。

2006/05/26

【Flick】サーティーン あの頃欲しかった愛のこと


サーティーン あの頃欲しかった愛のこと
(2003、アメリカ/イギリス)
監督:キャサリン・ハードウィック 
出演:ホリー・ハンター 
    エヴァン・レイチェル・ウッド 
    ニッキー・リード 






不安定で傷つきやすい思春期の少女の心のうちと、そんな少女を娘に持つ母親の戸惑いと苦悩を赤裸々に描く母娘ドラマ。無邪気で可愛かった娘が、大人びた友人の出現で急激に非行の世界へと落ちていく。母親はなんとかして娘を更生させようと必死に手を尽くすが…。主演は「ピアノ・レッスン」のホリー・ハンターと「ウィズ・ユー」のエヴァン・レイチェル・ウッド。本作で女優デビューも果たしたニッキー・リードが自らの体験を基に手掛けた脚本を、これまで多くの映画で美術監督を務め、これが監督デビューとなるキャサリン・ハードウィックが映画化。 素直で真面目な13歳の少女トレイシー。両親の離婚後、母メラニーや兄と暮らしていた彼女は、学校の人気者でクールな少女イーヴィと友だちになる。彼女の影響で、トレイシーは派手なメイクやボディピアスなどそれまでは考えもしなかった過激なファッションをし、母親にも悪態をつくようになる。そんな娘の変貌ぶりに戸惑いを隠せないメラニー。恋人や元夫はまるで相談に乗ってくれず、彼女は一人苦悩を深くする。トレイシーの非行は留まるところを知らず、やがて酒を覚え、いつしかセックスやドラッグといった危険な快楽の世界に溺れていく…。






近所のビデオ屋でランキング上位に入っていたので借りてきてみた。面白かったです。
劇中のイーヴィ役は当時14歳で、13歳の時にこの作品の脚本を書いたそうで(共同脚本)、いやーさすがと言うか、リアルです。とてもリアルです。
自分自身が少女どころかおっさんなので共感出来るということこそ無かったものの、充分に理解出来ます。悩める少年だった時代を久々に肌で思い出しました。夜に憧れていたあの頃。

パッケージに「13歳で脚本、14歳で出演、15歳でなんたら(忘れた)」と書かれていたのをチラ見していたので、主人公のトレイシー役が14歳のかと思っていたらイーヴィの方だったのね。
正直、イーヴィの演技はイマイチだな、と思っていましたが、14歳のデビュー作と思えば上々でしょう。
トレイシーの母は「ピアノレッスン」のあの人だそうで、そうとは気が付かなかったけどさすがにいい演技で見ごたえ充分でした。

それぞれの家庭環境、その中での培われた嗜好・世界観、一人一人の立場に説得力があります。
きっと、この作品は描きたかったことを描ききれていると思います。
女流作家の処女作のような、力強い良作です。


総評 90点  ドラッグはダメですよ(・∀・)

2006/05/24

【Flick】エレファント


エレファント
(2003、アメリカ)
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:ジョン・ロビンソン
    アレックス・フロスト
    エリック・デューレン
    イライアス・マッコネル






1999年に起きた米コロラド州コロンバイン高校の銃乱射事件をモチーフに、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント監督が、事件が勃発するまでの高校生たちの一日を淡々と描いた青春ドラマ。なお、本作は2003年カンヌ国際映画祭でパルム・ドールと監督賞のW受賞という史上初の快挙を果たした。 オレゴン州ポートランド郊外のワット高校。ある初秋の朝、生徒たちそれぞれの、いつもの一日が始まる。ジョンは、酒に酔った父と車の運転を交代して学校に到着。だが、遅刻した彼は校長から居残りを言い渡される。写真好きのイーライはポートレート制作の真っ最中。女子に人気のアメフト部員ネイサンはガールフレンドと待ち合わせ、食堂では仲良しの女子3人組がダイエットや買い物などの話で持ちきり。そんな中、いじめられっ子で内向的なアレックスとエリックは、ネットで入手した銃器を手に学校へ向かっていた…。






全然面白くなかった。
ただ自分の映像センスを見せたかっただけで、ショッキングな事件や若者の群像なんかは単なる客寄せか、そこまで言わなくても味付け程度にしか過ぎないんじゃないかな?
何も説明しない。何も訴えない。淡々と描いているんじゃなくて口空けて見ているだけだろ。
きっとこの脚本家か監督はこの事件のことを知らない映画かカメラおたくのおっさんに違いない。
グットウィルハンティングの監督とか言ってるが多分ウソだ。

そうそう、役名と役者名を揃えているのは面白かったです。スタッフロール見て、一瞬理解出来ませんでした。 実際の犯人名は知らないけど、そこまでやるのだからきっと同じなのでしょう。
そうじゃなかったら益々不愉快になるので調べませんけど。


総評  8点  つチラシの裏

【Flick】コールドマウンテン


コールドマウンテン
(2003、アメリカ)
監督:アンソニー・ミンゲラ  
出演:ジュード・ロウ
ニコール・キッドマン
レニー・ゼルウィガー 








南北戦争を背景に、一途な愛を貫く男女を壮大なスケールで描いたラブ・ストーリー。全米図書賞を受賞したチャールズ・フレイジャーの同名ベストセラー小説を「イングリッシュ・ペイシェント」のアンソニー・ミンゲラ監督で映画化。主演は「A.I.」のジュード・ロウと「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン。また、共演のレニー・ゼルウィガーはアカデミー助演女優賞を獲得。 南北戦争末期の1864年。ヴァージニア州の戦場で戦っていた南軍の兵士インマンは、瀕死の重傷を負い、病院へ収容された。従軍して3年になるインマンにとって、故郷コールドマウンテンと、彼の帰りを待ち続ける恋人エイダだけが心の支えだった。そして、病院でエイダからの手紙を受け取ったインマンは、ついに死罪を覚悟で脱走を図り故郷へ向かって歩み出す。一方その頃、インマンの帰りをひたすら待ち続けていたエイダは愛する父の急死という悲劇に見舞われていた。一人では何も出来ない彼女は途方に暮れるばかりだった。しかし、やがて彼女は流れ者の女ルビーに助けられ、2人は次第に友情を育んでいった…。







小学校の頃はクラス替えがある度に好きな子が変わったりしていた。
どういう心理なのかもはや解析不能だが、要するに「好き」の垣根が低かったんだとは思う。
消しゴム貸してくれた=好き(*^∀^*)、教科書見せてくれた=好き(*^∀^*)、喧嘩で味方になってくれた=好き(*^∀^*)ってな感じで、「~してくれた」=好き(*^∀^*)の図式が成り立っていた。
これは遺伝子を抱える生物として当然でもあるだろうし大人になっても変わらない部分でもあるが、経験を積むことによって理性が発達し、様々な深読みや先読みが出来るようになり、好き(*^∀^*)だけど愛してない(;Д;)。とかそういう現象が生まれてくるようになる。

(ネタバレ)
この物語を要約するなら、束の間の約束を心の支えに戦乱を生きた二人の愛の物語、といったところだが、その束の間の約束を信じるに足るものにしようと決めさせたものは何だったろうか。
映画で描かれている二人の接触は畑仕事やお茶の差し入れ程度で、出征直前のキスは精神の高揚に煽られての行動であるように見える。つまり消しゴムを貸してくれた同級生を好きになることと本質的になんら変わらないのだ。

ポイントは、二人が「それを思い出に縋ることと知りながら」お互いを求め合うところにあるのだろう。これは作中にお互いが相手のことを「何も知らない」、度々嘆くことからが裏打ちとなろう。
しかしそうであれば、インマンの死後、エイダは再婚すべきだったのではないだろうか。二人が過去に縋ったのは未来を信じるためではなかったか。そしてそれは二人の暗黙の合意では無かったのか。

娘インマンは明るい未来を示唆するために登場したのかもしれないが、彼女の登場や紹介も含めて最後のランチのシークエンスは蛇足であったように思う。特に説明的な描写が多すぎて、まるで言い訳みたいに聞こえるのだ。これではインマンは犬死だった、と言っては言いすぎだろうか。


70点  恋愛モノとしては未成熟な感じがします(´・ω・`)

2006/05/19

【Flick】SAW 2


SAW 2
(2005、アメリカ)

監督:ダーレン・リン・バウズマン
出演:ドニー・ウォールバーグ
ショウニー・スミス 
トビン・ベル 





低予算にもかかわらず、斬新なアイデアと巧みなストーリー展開が評判を呼び、世界的に大ヒットしたサスペンス・スリラーの続編。ある共通点をもとに出口のない家に監禁された者たちが、凶悪犯“ジグソウ”の仕掛けた凄惨な“ゲーム”の数々に翻弄され、逃げ場のない死の恐怖を体感していく。前作で監督・脚本を担当したジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビは製作総指揮に回り、新たに新鋭ダーレン・リン・バウズマンがメガフォンをとる。 元々は荒くれ刑事で今は内勤に甘んじているエリック。彼はある時、猟奇的連続殺人犯ジグソウを執拗に追う女刑事ケリーに呼び出され、凄惨極まりない殺人現場に立ち会う。その残忍な手口から、これもジグソウの仕業に違いないと思われた。しかも死体はエリックが使っていた情報屋、マイケルだった。犯人が現場に残したヒントから、エリックはアジトを推測、SWAT、ケリーとともに急行する。案の定、そこにいたジグソウは、思いがけずあっけなく捕まった。だが、それはジグソウが仕掛けた新たなゲームの始まりに過ぎなかった。その部屋に設置されたモニターには、どこかの部屋に監禁された男女8人が写っており、その中にはエリックの息子ダニエルも閉じこめられていたのだった…。(allcinemaより)




SAWの続編。続編はオリジナルを超えられないのが世の常だが、これもやっぱりそうでしたね。とはいえ”CUBE”や”かまいたちの夜”(注:ゲーム)のように「2は無かったことにしよう」と思うほどではなかったです。
やはり観る方にも慣れがあるので多少おぞましいシーンを見せられても冷静でいられるし(人間としてそれでいいのかという疑問はある)、どうしても伏線探しや裏を読むことに傾倒してしまう。その中で、想像を超えることはなくとも期待を裏切ることもなかったので、ヒット作の続編としては及第点でしょう。
登場人物が、いかにも、という風体の人が多かったのも良かったと思います。

結局明かされない謎があったのが個人的には嬉しいところです。映画が終わっても楽しめます。


(ネタバレ)
他に個人的に嬉しかったのは、途中で閉じ込められた人達になりきり身の振る舞いを考えていたときに「この手の知的愉快犯なら最初の部屋に出口がある可能性は高い」と考えていたら(出口じゃないけど)、まんまと扉があったときでした。思わず「yes!」と声に出して言ってしまいました。(;^-^)
謎解きといえば「頭脳の後ろに後ろに鍵が」が、すぐに分からない登場人物達はどうかと思いますね・・。


今作では上手くやれば最低4人は助かっていたことになりますが(注射器の鍵を素早く見つけて一人〈金庫の中にあるのが条件〉、皆で首の後ろを見せ合って一人、焼却炉の中に入って紐を引かずに注射で二人)、残りの人はどうするつもりだったんだろう?アマンダ、ダニエルはどうせ助かるから解毒剤は不要としても、他の人の手前注射もしないでピンピンしているわけにもいかないはずです。下から手を突っ込む箱の中の注射器を何とかしてもまだ足りない。 やっぱり他にもゲームがあったんだろうなぁ。見たかった・・!

それと例の首の後ろの数字の順番、「虹の彼方に」ってなんだろ?虹=rainbow、アマンダ=amanda?の頭文字aでアマンダの数字が2番目、って感じなのかと思ったらジャニスだがジョニスだかって奴がいたので台無し。英語が分かんないから言葉の暗号は解けそうもないなぁ・・。残念。

それと最後の疑問。多分最後の部屋にゴードン先生が居なかったと思うんだが、アレは何故だ!?続編への布石か!?
そういえばジグゾウも何だかバッチリ治療を受けている様子だったし、冒頭の頭ぺっしゃんこゲームも鍵を目の後ろに仕込むなんて素人に出来るとは思えない。こ、これはッ・・!!


ま、とりあえず寝よ。おやすみ。


総評 79点  女性もかわイイ!(・∀・)

2006/05/17

【Flick】君に読む物語


君に読む物語
(2004、アメリカ)

監督:ニック・カサヴェテス
出演:ライアン・ゴズリング
    レイチェル・マクアダムス
   ジーナ・ローランズ
    ジェームズ・ガーナー
    ジョーン・アレン
   ジェームズ・マースデン







「メッセージ・イン・ア・ボトル」の著者ニコラス・スパークスの長編デビュー小説を映画化したラブ・ストーリー。運命的な恋に落ちながらその関係を引き裂かれてしまった一組の男女の、時を経た永遠の愛をロマンティックに描く。監督は「ジョンQ-最後の決断-」「シーズ・ソー・ラヴリー」のニック・カサヴェテス。
 とある療養施設に独り暮らす初老の女性。彼女は若かりし情熱の日々の想い出を全て失っていた。そんな彼女のもとへデュークと名乗る初老の男が定期的に通い、ある物語を読み聞かせている。それは古き良き時代、アメリカ南部の夏の恋物語だった――。1940年、ノース・カロライナ州シーブルック。裕福な家族とひと夏を過ごしにやって来た少女アリーは、そこで地元の青年ノアと出会う。その時、青年のほうは彼女こそ運命の人と直感、一方のアリーもまたノアに強く惹かれていくのだった。こうして、2人の恋は次第に熱く燃え上がっていくのだが…。(allcinemaより)









ひと夏の恋を一生涯貫いた男女の、王道純愛モノ。

富豪の娘に一目惚れした貧しい男、時に強引な彼に引かれていく女。季節の終わりに訪れる別れ。再会。二度と離れないと愛を誓い合う二人。 ここまでベタなストーリーに郷愁を誘う時代設定では、どんな作品に仕上がっているかは見なくても大体分かる。 多少ひねりを入れた構成にはなっているが、それでもすぐ全容は読める。しかし、これはサスペンスでは無いので何の問題も無い。これはタイトルからして直球勝負の恋愛モノなのだ。
しかし直球勝負するにはちょいと力不足な感は否めない。分かっていても引き込まれるような、迫力というか、血の通った感じが欠けているように思う。若き日の葛藤、老いてしまった現在、それぞれを美化しすぎているような気がする。
愛を美しく描いているのに不足を感じるのは、俺の浅薄さ故、なのかもしれないが。


総評 64点  何故か僕にはイマイチでした・・(´・ω・`)

2006/05/08

【Flick】ミリオンダラー・ベイビー


ミリオンダラー・ベイビー
(2004、アメリカ)
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド
    ヒラリー・スワンク
    モーガン・フリーマン



 「許されざる者」「ミスティック・リバー」のクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた衝撃のヒューマン・ドラマ。厳しいボクシングの世界を題材に、そこに生きる名もなき男女の悲愴な人生模様を綴る。アカデミー賞で作品賞をはじめ主演女優、助演男優、監督賞の計4部門を受賞。共演は、ともに本作でオスカーを獲得した「ボーイズ・ドント・クライ」のヒラリー・スワンクと「ショーシャンクの空に」のモーガン・フリーマン。 ロサンジェルスのダウンタウンにある小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。その指導力に疑いのない彼だったが、選手を大切に育てるあまり、成功を急ぐ優秀なボクサーは彼のもとを去ってしまう。そんなある日、31歳になる女性マギーがジムの門を叩き、フランキーに弟子入りを志願する。13歳の時からウェイトレスで生計を立てるなど不遇の人生を送ってきた彼女は、唯一誇れるボクシングの才能に最後の望みを託したのだった。ところが、そんなマギーの必死な思いにも、頑固なフランキーは、“女性ボクサーは取らない”のひと言ですげなく追い返してしまう。それでも諦めずジムに通い、ひとり黙々と練習を続けるマギー。フランキーの唯一の親友スクラップはそんなマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。やがてマギーの執念が勝ち、フランキーはついにトレーナーを引き受けるのだが…。 (allcinemaより)




名伯楽の経営するボクシングジムに訪れた一人の貧しい女。 その素直さとしぶとさがドラマを紡いでいくのだが、ロッキーのようなサクセスストーリーでは無い。
今作のフランキー、スクラップもそうだが、イーストウッドの描く人物はどこか影があり暗い過去を思わせる者が多い。 これはミスティック・リバーのときにも感じたことだが、イーストウッドという人は、どこかで人を、もしくは人生を信じていないのではないだろうか?
最近、日本の若者の中には自傷を繰り返す人が増えているという。彼らの言葉によると、自分を傷つけることで「落ち着く」のだそうだ。生きた心地というものが痛みや恐怖でしか確認できないのだろう。 個人的見解だが、これは完全にバランスを失した状態であり、世界を自己中心に矮小化してしまっているのではないかと思う。イーストウッドの描く世界にも同じ種類の視野狭窄を感じる、と言ったらあまりにおこがましいだろうか。

僕は物語にハッピーエンドよりもメッセージを求めるし、ファンタジーよりもリアリティを好む。(気分にもよるけど) そしてこの映画はそういった部類の作品として優秀なのは疑うべくもない。イーストウッド、モーガン・フリーマン、ヒラリー・スワンクの演技もそれぞれ素晴らしく、特にヒラリースワンクの体のキレは凄いの一言だ。こないだの亀田兄弟の対戦相手よりは強そうに見えた。 しかし、それでもなお観終えた後には満足感以外の感情が残った。伝えようとしている世界観がどうもしっくりこないのだ。

映画は映画らしく素晴らしい。しかし、しっくりこないということはきっと僕とイーストウッドは合わない、ということなのかもしれない。


総評 74点  役者は揃ってます。イマイチに感じるのは俺のせいでしょう。
( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・; ←俺

2006/04/27

【Flick】裸のマハ


裸のマハ
(1999、フランス/スペイン)

監督:ビガス・ルナ
出演:アイタナ・サンチェス=ギヨン
    ペネロペ・クルス
    ホルヘ・ペルゴリア
    ジョルディ・モリャ








19世紀スペインの著名な宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤの代表作『裸のマハ』を巡る女性たちの愛憎と葛藤をミステリアスかつ官能的に描いたサスペンス・ドラマ。監督は「ハモンハモン」のビガス・ルナ。出演は「雲の中で散歩」のアイタナ・サンチェス=ギヨン、「バニラ・スカイ」のペネロペ・クルス。 19世紀初頭のスペイン。時の王妃マリア・ルイーサが絶大な権力を手にしていたスペイン宮廷にあって、名家の出身で美人の誉れ高いアルバ公爵夫人もまた、社交界の華として、王妃に勝るとも劣らない権勢を誇っていた。奔放なアルバ公爵夫人は野心家の総理大臣マヌエル・デ・ゴドイの愛人であり、また当代随一の宮廷画家ゴヤとも特別な関係を結んでいた。そのゴドイは王妃を影で操る宮廷の最高実力者。アルバ公爵夫人以外にもペピータ・トゥドーというもう一人の愛人がいた。そんなある日、ゴドイは秘かにゴヤに対してある絵画の製作を依頼するのだった……。(allcinemaより)








「マハ、あなたは誰?」

ゴヤの名画、『裸のマハ』が描かれた宮廷を舞台に織り成される愛憎劇。
ちょっとした謎解きというか、サスペンス要素が程よく入っていて、『着衣のマハ』でなく『裸のマハ』であることにもちゃんと意味がある。エロいからじゃないんですよ。


中世スペイン王宮を舞台にした本作品は、全体に必要以上に豪奢で、抑圧的で、息が詰まるような均衡を保っている。田舎娘のペピータがその静寂を壊しドラマを生む役目を担うことになるのだが、ペネロペ・クルスがハマってます。ダンスのシーンは妖しさにゾクゾクしちゃいます。
バニラ・スカイ、オープン・ユア・アイズで「綺麗なねーちゃんだな」と思っていたがそれだけで、どちらかというと脇役向きの人だと思っていた。綺麗だけどオーラに欠ける印象だったんだよね。
ところがこの映画では彼女の魅力が存分に発揮されていて、その不思議な存在感はこの作品には不可欠なものになっている。彼女にはハリウッドよりスペインがいいのだろうか。そういえば「女王ファナ」という映画の若き女王役もエライ美しい女性だったな。スペイン女性には宮廷が似合うのかもしれん。
また、対する俳優陣もゴヤ役のホルヘ・ペルゴリアを筆頭に濃厚でいい味を出している。


役者だけでなく小道具や風景描写にも濃密な味がある。
厚く豊かな衣擦れの音、高い天井に響く足音、窓の外の石畳を駆ける馬車の蹄。
静謐な宮廷を彩る柔らかな音も気持ちよく、丁寧に描き出された時代風景はそれだけでも一見の価値はある。
時間も短いので疲れることも無く、心地いい暫しのタイムスリップが楽しめるだろう。

基本的には映像で魅せている映画だと思うので、これは大画面で観たいところですね。プロジェクターを買ってよかったと思うのはこんな作品を見たときです(´ⅴ`)


蛇足だが、原題にもなっている「ヴォラヴェルント」は劇中でも何回か台詞中に登場し、意味が分かんねーぞ、と思っていたが、どうもラテン語で「飛ぶ」とか言う意味らしい。作中では死の比喩として用いられていたのかな。
ネットでほんの少し調べたところ、後年のゴヤの作中にこの言葉が書かれていたとこかなんとかってことらしいが、興味を惹かれなかったので調べるのを止めてしまった。願わくば作中にさりげなく説明を入れて欲しかったなー。
空気の読めないガキが「ヴォラヴェルントって何?」って尋ねて、王妃がぶっ飛び気味に説明するとかペピータがドキドキさせながら教えてやるとかすれば、雰囲気も壊れず俺もスッキリだったんだが・・・。今更遅いか。

まどろっこしい貴族の話とかが嫌いじゃなくて、ペネロペ・クルスが好みに合えばそれだけでも楽しめると思います。


総評 81点  ⊂ 二二二( ^ω^)二⊃ VOLAVERUNT!

2006/04/20

【Flick】ヒトラー ~最期の12日間~


ヒトラー ~最期の12日間~
(2005、ドイツ/イタリア)
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
原作:ヨアヒム・フェスト 『ヒトラー 最期の12日間』(岩波書店刊)
    トラウドゥル・ユンゲ 『私はヒトラーの秘書だった』(草思社刊)
出演:ブルーノ・ガンツ 
アレクサンドラ・マリア・ラーラ
ユリアーネ・ケーラー 






ヒトラーが地下の要塞で過ごした最期の12日間に焦点を当て、彼の個人秘書を務めたトラウドゥル・ユンゲの目を通して歴史的独裁者の知られざる側面を浮き彫りにしていく衝撃の実録ドラマ。監督は「es[エス]」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。主演は「ベルリン・天使の詩」「永遠と一日」のブルーノ・ガンツ。歴史家ヨアヒム・フェストの同名ノンフィクションとヒトラーの個人秘書ユンゲの回顧録を原作に、戦後最大のタブーに真正面から挑んだ問題作。 1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、戦争に参加しない市民は親衛隊に射殺されていく。そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず最終決戦を決意するが…。






陥落直前のベルリン、そしてヒトラーとその周辺の人々を描いたドラマ。
元秘書の回顧録をベースにしているらしいが、史実の再現や人物描写に細心の注意を払っているのが伝わってくる。その気遣いは痛々しいほどで、役者が、脚本家が、贖罪と表現の狭間で見えない鎖に縛られているようだ。
そして逆にそれが「現代においてドイツ人がナチスを語っているリアリティ」となっているが、この語り手の抑圧された息苦しさが、崩落寸前のナチス帝国の哀愁を生きたものにしているように思う。これが計算ならちょっとスゴイですね。


混乱と混迷の中で人々はそれぞれの立場で様々な選択をし、ダイナミックに動いていく。大きな時代のうねりの中で生き抜こうと、あるいは生き切ろうとする人々を正面から捉えつつ、その是非については極力触れずに観客に委ねようとする姿勢には潔く、非常に好感が持てる。


芸術性を意識した結果だろう、全体にやや綺麗過ぎる嫌いもあるが、その平面的な美しさが時代に抗うことの出来ない人間の無力さの暗喩のようで、味わい深さを醸し出している。

もしも歴史が違っていたら、ヒトラーは現代においてどのような評価を与えられているだろうか。
その時代に、その舞台に自分がいたならどういう行動を取っただろうか。取り得ただろうか。
スタッフロールを眺めているときに様々な思いが去来する、満足感のある映画でした。



総評 75点  (´ⅴ`)/ 人間、ヒトラー。敗戦国の首相。

2006/04/19

【Cooking】Cooking Award ~2005 Fall & Winter edition~


Cooking Award!
~2005 Fall & Winter edition~


第一位 白菜の豚鍋

第二位 トマトソースのロールキャベツ

第三位 赤ワイン煮の牛スジカレー


*エントリー資格 この秋冬に自ら作って食したもの
*審査員 keigochkasan
*審査方法 審査員による採点。味、見た目、コストパフォーマンスなどを総合的に完全に主観で採点する。 点数は無い。










と、いうわけで栄えある第一回Cooking Awardの受賞作品は白菜の豚鍋』に決定しました!
早速該当エントリにリンクを張ろうと思ったら、エントリが有りませんでした!よく調べたら1~3位、全部エントリがありませんでした!



なにやってんだ、俺。orz





とっくに消化したものに対していまさら記事書くのも面倒なので、ここに軽く書いて受賞記念とします。



なげやりだぁ・・


















2005-2006 fall & winter
COOKING AWARD 大賞受賞作
『白菜の豚鍋』



☆★この通りにすれば必ず幸せになれます!★☆


レシピスタート!

(食器)
土鍋        2個
箸          1膳
取り皿       1枚
ご飯食うなら茶碗

(食材)
白菜        1個
豚バラ肉    300g
酒        150ml
利尻昆布     1枚
ポン酢     好きなだけ
炊きたてご飯 欲しいだけ

*量は腹ペコの俺一人前です。
  記憶で適当に書いているので疑問に思ったら自らの感性を信じて下さい。




作り方スタート!

い)白菜、豚肉手ごろな大きさに切る。白菜は膨大な量になるが、ひるまない。

ろ)土鍋に昆布を敷き上に白菜を詰めてゆく。思い出したように豚肉も詰める。ギュウギュウになるまで詰める。多分1個じゃ入りきらないので2つに分ける。

は)酒をひたひたに注ぐ。適当でいい。

に)具を詰めた土鍋を一つ、フタをして中火にかける。ぐつぐついったら弱火にして15分煮る。入れすぎてフタが閉まんなきゃ上に置いておけばいい。そびえる白菜が頼もしい。

ほ)火から下ろし、お代わり用のもう一鍋を弱火で火にかけておく。これで続けざまに食える。人間の満腹中枢は15分で作動するので油断してはならない。

へ)やけどに注意して土鍋をテーブルへ移動。フタを逆さにして、その上に本体を置く。食後に予定が入っている場合はこの時点で全てキャンセルする。電話は手短に済ませる。

と)ポン酢に付け食す。あったかご飯とコレだけで充分の筈だが、物足りない酒乱は日本酒かビールを飲む。無ければ常温の白ワインでも(多分)可。

ち)幸せになるまで食べ続ける。



以上!

2006/04/17

【Flick】モーターサイクルダイアリーズ


モーターサイクルダイアリーズ
(2004、イギリス/アメリカ)

監督:ウォルター・サレス
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル
    ロドリゴ・デ・ラ・セルナ





のちに革命家としてその名を世界に轟かせることになるチェ・ゲバラが学生時代に行なった南米大陸縦断の旅を、彼が残した日記を基に映画化した青春ロード・ムービー。情熱的で正義心に溢れた青年が、親友と共に大自然を疾走し、様々な人々との出会いを通して人間的な成長を遂げる姿を活き活きと詩情豊かに綴る。主演は「天国の口、終りの楽園。」のガエル・ガルシア・ベルナル。監督は「セントラル・ステーション」のウォルター・サレス。なお本作でゲバラと旅を共にする友人アルベルト役を演じるロドリゴ・デ・ラ・セルナは、チェ・ゲバラとは“はとこ”の関係。 1952年、アルゼンチンのブエノスアイレス。喘息持ちながら理想に燃え好奇心溢れる23歳の医学生エルネストは7歳年上の陽気な友人アルベルトと南米大陸探検の旅に出た。アルゼンチンからパタゴニアへ、そしてアンデス山脈を越えてチリの海岸線に沿って進み、最終的に南米大陸の北端ベネズエラのカラカスを目指す。アルベルト所有のおんぼろバイク“ポデローサ号”を移動手段に、わずかな所持金と貧弱な装備だけの彼らにとって、それはあまりにも無鉄砲な計画。当然のように彼らの行く手には様々な困難が待ち受けていたが…。




見終わってどこか居心地の悪さを感じた。
何が悪いのか考えようとして上手く掴めなくて気付いた。意味が分からないのだ。

劇前後、「これは偉業の物語ではなく、大志を持った2人の若者の人生がしばし併走した記録である」みたいなエピグラフが流される。確かにその通りといえばそうなのだが、では何故2人の若者の併走の記録を映画化して発表したのか、その意図が理解できない。
描きたかったのはキューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの自伝の1ページなのだろうか?雄大なる南米大陸を旅した若者達の成長記なのだろうか? 目論見は分からないし、いずれにせよ失敗していると思う。自伝にしてはゲバラに魅力が無さ過ぎる。ロードムービーにしては淡白すぎる。

女性ならガエル君の笑顔で何とかなったかもしれないが、懐深い自然との折り合いや暗示的な英雄の芽吹きなどを期待して観た身としては「がっかりしたとした」と言わざるを得ない。


総評 47点  バ、バイクが!∑(゜д゜ )

2006/04/15

【Trash】Attn:Mr.aqiao

ネットの世界の片隅で、誰も見ていないのをいいことに適当なこと書いてたら知人に見つかってしまった。
何と言うか、洋式便器の上に跨ってウンコしてたらいきなりドアを開けられた気分だ。いや俺はちゃんと座ってするが、そのくらいリアクションに困ったということだ。
ふと思ったが、駅の階段なんかでスカートの後ろを押さえてる女子高生、彼女らも同じような気持ちなのではないだろうか。パンツがどうこう、エロオヤジがどうこうではなく、自分が確認できていないところを見られるのが恥ずかしいのではないだろうか。「恥知らずの十代に水平チョップ♪」などとミスチルも歌っていたが、どうしてどうしてまだまだ「恥」の文化は健在なのではないだろうか。もっともこのブログなどは彼女らのパンツと違い、見てもちっとも嬉しくないのだが。

中学時代、友達の家に遊びに行った時、家主のスキをみて部屋を漁ったら相当にマニアックなエロ本が出てきて笑えなかったことがある。そんな気持ちになっていないだろうか。
高校時代、友達の家に遊びに行ったら、友達が妹に殴られていた。その後お茶を持ってきた彼女と目を合わせられなかったわけだが、そんな気持ちになっていないだろうか?心配だ・・・。
大丈夫ですか、aqiaoさん?(ところでコレ、どういう意味ですか?)

まぁ、ID使いまわしな時点でちょっと調べりゃスグ分かることは知れ切っていたのだが、Bloggerという日本においてマイナーな環境が幸いしてか開設以来訪れるのは外人ばかり(=誰も読めない)という状況が続いていたので、いつの間にか自分の部屋のような気持ちで書きっ放しのやりたい放題という感じでした。これからは自分の庭ように一枚羽織って表に出るというか、ちょっとは人に見られることを意識して、推敲・校正を意識したいと・・・無理か?無理だな。めんどくさい。

やっぱりあんまり見ないで下さい (*´ェ`*)イヤン

【Flick】SAW


SAW 〈ソウ〉
(2004、アメリカ)

監督:ジェームズ・ワン
出演:ケイリー・エルウィズ
   ダニー・グローヴァー
   モニカ・ポッター
   リー・ワネル






オーストラリアの新鋭ジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビが撮り上げ、2004年のサンダンス映画祭で大きな話題を集めたサスペンス・ホラー。理由も分からぬまま限界を超えた状況設定の中に放り込まれた2人の男が追い詰められていく様と、それを背後で操る犯人の動機をめぐる謎をゲーム的要素を織り込みショッキングに描く。 薄汚れた広いバスルームで目を覚ました2人の男、ゴードンとアダム。彼らはそれぞれ対角線上の壁に足首を鎖で繋がれた状態でそこに閉じ込められていた。2人の間には拳銃で頭を撃ち抜かれた自殺死体が。ほかにはレコーダー、マイクロテープ、一発の銃弾、タバコ2本、着信専用携帯電話、そして2本のノコギリ。状況がまるで呑み込めず錯乱する2人に、「6時間以内に目の前の男を殺すか、2人とも死ぬかだ」というメッセージが告げられる…。その頃タップ刑事は“ジグソウ”を追っていた。ジグソウが仕掛ける残忍な“ゲーム”で次々と被害者が出ていたのだった…。(allcinemaより)






いわゆる”密室モノ”。
限られたスペース、時間、道具をパズルのように組み立てて観客を心理的トリックに導く手法は王道といっていい。完成度も高いのだが、途中で犯人の当たりがついてしまい、かつその動機付けが浅薄だったのが残念だ。 犯人像をもうちょっと作りこんであれば更に良かったと思う。
公開時、CUBEより怖いとかセブンよりうんたらとかプロモーションを掛けられていたようだが、その点においては全てを謎のまま封じ込んだCUBEの方が逆に完成度が高かったと言えるのではないだろうか。

(以下、ネタバレっぽい記述あり)
とはいえ、現代のミステリの敵「携帯電話」を拒絶せずに外界への小窓として使用して脱出への渇望を煽るところ、オープニングに”希望”を流してしまうところなど、ついグッと引き込まれるよく練られた部分もある。それだけにつくづく幼稚な犯人が憎い。何とかこいつに共感を呼び込めれば映画としての深みがずっと広がっただろうに・・・。
脚本についてもう一つ気になるのが、アダムのゲームは何だったのか?ということだ。どうも彼にだけ助かる道が提示されていなかったように思えるのだが・・・。何か見落としたかな?分かる方がいたら是非教えてくださいー。

最後に某掲示板で見た書き込みが面白かったので転載しておこうと思う。


『もし、俺がジクゾウだったら・・・・

アダムが便器に手を突っ込んだ時点で吹き出しておしまい』

全くその通り!見事!


総評 80点 (ΦωΦ)ノ ゲームオーバー!

2006/04/13

【Books】ゲーム理論を読みとく


『ゲーム理論を読みとく -戦略的理性の批判』
竹田 茂夫著
(2004、ちくま新書)




数学と物理学の天才フォン・ノイマンや映画「ビューティフル・マインド」で話題を呼んだジョン・ナッシュが創始したゲーム理論は、社会のどの分野でも見られる協調と対立の現象を数学的モデルで厳密に分析することを目指し、ビジネスの現場から国家戦略まで多くの分野で影響力を発揮してきた。しかしそうした考え方は大きな壁にぶつかっている。いまや現代社会科学の支配的パラダイムにまでなりつつある「戦略的思考」のエッセンスと広がりを描くと同時に、そこから脱出する道をさぐる。 (amazonより)




「ゲーム理論」、よく聞く言葉だが実態は全然分からない。「ゲーム」というからには楽しそうだが、「理論」というからには難しそうだ。難しくても楽しいことならば知らなければ損だ。しかし複雑な前提に立っているだろう理論をいきなり読んでも理解出来ようはずも無い。こういった時こそ新書の出番だ、と本屋に行ったらゲーム理論関係本盛りだくさん。いまが旬の理論です。

さて、俺はゲーム理論とは何ぞや、と知識の穴を埋めるべくこの本を購入したのだが、同じような方にはこの本はオススメしません。理論そのものに関する説明はほんのさわりだけで、後は筆者が目指す「批判」に向けてまっしぐらなので、ゲーム理論初学者が読むと却って偏見を持ってしまいそうですw

文体はとても読みやすく、意志を持って書いたのでしょう、平易な文体の中にも説得力が満ちています。いくつか主張に齟齬が生じているように思われるところもありましたし、筆者の道徳的信条が前面に出すぎて脱線気味の部分もあります。それでもすらすらと読めてしまう辺りに、この著者の頭脳の明晰さ、そして訴えたいことに対する思い入れが伺えます。

滞りなく読了し筆者の訴えも概ね理解したつもりですが、気が付いてみると「ゲーム理論とは何なのか」ということは分からないままでした。orz

次にこの話題に触れるときは「サルでも分かる」とは「スラスラ分かる」とか「グイグイ分かる」とか(これはメロだけか)、そういうものにしておこうかな。

2006/04/11

【Flick】父、帰る 〈Возвращение〉



父、帰る 〈Возвращение〉
(2004、ロシア)

監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
撮影:ミハイル・クリチマン
出演:イワン・ドブロヌラヴォフ
    ウラジーミル・ガーリン
    コンスタンチン・ラヴロネンコ



2003年のヴェネチア国際映画祭で絶賛され最高賞の金獅子賞と新人監督賞をダブル受賞する快挙を果たしたアンドレイ・ズビャギンツェフ監督による静謐で衝撃的な人間ドラマ。12年ぶりに突然帰郷してきた父親を前に、事情も呑み込めず戸惑うばかりの兄弟の姿を、謎を秘めた緊張感溢れる語り口で綴り、親子の間の絆や葛藤を鮮やかに描き出す。なお、本作撮影終了後、ロケ地だった湖で兄アンドレイ役のウラジーミル・ガーリンが不慮の事故で溺死する不幸な出来事があった。 ロシアの片田舎。2人の兄弟、アンドレイとイワンは母とつつましくも幸せに暮らしていた。父親は12年前に家を出て行ったきり音信不通。兄弟は写真でしか父の顔を知らなかった。そんなある夏の日、父が突然家に帰ってきた。寡黙な父はこれまでのことを何も語ろうとはせず、母も事情を説明しようとはしない。兄弟の戸惑いをよそに、翌朝父は彼らを小旅行に連れ出す。道中、父は子どもたちに対し高圧的に振る舞う。そんな理不尽な接し方にも、父を慕い続ける兄に対し、弟のほうは徐々に反抗心を募らせていくのだった…。(allcinemaより)




語らない父、戸惑いながらも近づこうとする兄、反発しながらも離れ切れない弟。
最小の社会たる家庭において、父はどこまでも父であり、息子はどこまでも息子である。普遍的な「親子」というものを、生々しく描ききった作品だ。

昨今目に付く仲良し親子にはきっと理解されないかもしれないが、親とは何か、絆とは何を示すのか、社会の意義とは、誰が何を何故求めるのか?反抗期に深く考えたことのあるような方ならきっと心に染みるだろう。

心の奥に沈んだ錘のようなこの存在感は何なのか。
この作品は静かに暗示しようとしている。

素晴らしい作品です。



総評 91点 兄役、ウラジーミル・ガーリンのご冥福をお祈りいたします

2006/04/03

【Books】壬生義士伝


壬生義士伝
(2000、日本)
浅田次郎




旧幕府軍の敗退がほぼ決した鳥羽伏見の戦。大坂城からはすでに火の手が上がっていた。そんな夜更けに、満身創痍の侍、吉村貫一郎が北浜の南部藩蔵屋敷にたどり着いた。脱藩し、新選組隊士となった吉村に手を差し伸べるものはいない。旧友、大野次郎右衛門は冷酷に切腹を命じる―。壬生浪と呼ばれた新選組にあってただひとり「義」を貫いた吉村貫一郎の生涯。構想20年、著者初の時代小説。 「BOOK」データベースより)



まず最初に断っておきますが、僕は歴史モノはあまり好きではありません。なのでそういう人間が書いたレビューだということを念頭に大らかに判断していただけると有難いです。

さて、「壬生義士伝」。

浅田次郎の作品はいつもそうだが、語り手の描写が非常に上手く、訥々とまたは快活に言葉を飛ばすさまがありありと浮かんできます。そんな得意の語りのシークエンスを上手く構成に嵌め込んだところ、新撰組という幕末のスター軍団にありながら全くといっていいほど歴史に名を刻まなかった人物にスポットを当てたところなど、着想の部分からして大した小説だと思います。

しかし、いかんせんストーリーはどこまで本当なのか疑わしいところがあります。

これは歴史モノ全般に言えることで、そこにツッコミを入れるのは野暮なことかもなのかもしれませんが、綿密な調査によって描きあげた史実の裏を作品と書き出した、というよりはある人物をあるいは史実を好き勝手に作り上げたいがために綿密な調査を行ったのでは、と思ってしまうのです。いわば”アリバイ工作”です。

そしてそういった手法には実際に生きて死んだ人間への畏敬は感じられず、僕に嫌な感覚を呼び起こすのです。人間の営みを軽んじられたような、祖先の努力を嘲り笑われたような、そういった類の嫌悪感です。

(以下、ネタバレっぽいのもはいります)

この本を読む限り、吉村貫一郎が小説で描かれた通りの行動をとっていたとしても、実際に数十年後に桜庭さんや斉藤さんに話を聞きにいったら本に書かれていたような印象を語ってくれるとはとても思えないのです。

普遍的事実として、他人から見えるある人の人物像とは、その人間が何をしたかあるいは何を語ったかのみによって培われる筈です。そこに推察や自己投影が行われるのはもちろんですが、その時に本当は何を考えていたのかは決して分かりません。

我々読み手は親切にも筆者から主人公の胸の裡も明かされるので、寡黙な主人公の心情も理解できますが、実際に同じ舞台で共に生きてきた人がそうであってはいけません。ある人物が他人に極度に理解を示したのあれば、(現実では察しのいい人ということになる場合でも)作り物である小説ではそれは、その人物が小説よりもむしろ我々と同じ世界に属することを意味することなり、それに気付いてしまえばその世界は瓦解してしまうのです。これは時代劇で背景に電柱を探すような行動とは違うことを分かってもらいたいと思います。

もしかしたら、それでも野暮なことかもしれません。小うるさいだけかもしれません。宮本武蔵など歴史上の大人物でさえ明らかな史実に反することさえなければ、その心情を語り、行動を解説することが許されているだから、歴史の波に呑まれた田舎侍のリアリティなど瑣末なこととしてしまっていいのかもしれません。だけど僕にはそれは許されず、楽しむことが出来ませんでした。最初に断ったとおり、これはこの小説に関する感情ではなく歴史モノ全般に関する、僕の逃れられない情動です。

この感覚を超えた歴史モノと言えば映画ですが、バリー・リンドンがあります。「神の目線で映画を作る」を作ると評されたスタンリー・キューブリック監督の作品です。

過去の人物を主題として扱った作品の目的の一つに、時代を切り取って見せることがあるかと思いますが、これはその点においてハイレベルに成功した作品だと思います。このレビューに共感して頂ける方で未見の方がいらっしゃったら是非どうぞ。

話が大分脱線しました。

最後に僕の好きな浅田次郎作品を挙げておきます。

それは・・・

『プリズンホテル』!

やっぱりって感じですか?w

2006/04/01

【Flick】ミトン 〈Варежка〉

ミトン
(1967/1970/1972、ソ連)
監督:ロマン・カチャーノフ
脚本:ジャンナ・ヴィッテンゾン
美術:レオニード・シュワルツマン



 「チェブラーシカ」のロマン・カチャーノフ監督によって67年に製作されたかわいい人形アニメーション。犬を飼いたい小さな子供とその母親の何気ないやりとりをファンタジックに描く。全編に渡ってセリフはないものの、感情の機微を繊細に表現。2003年、本邦初公開に際し、同監督の「レター」「ママ」と同時上映。 犬を飼いたくて仕方ない小さな女の子アーニャ。彼女は、ほかの子供たちが飼い犬を散歩しながら雪の中で楽しそうに遊んでいる様子を、いつも家の窓からうらやましそうに見ていた。そんなある日、アーニャは友達から生まれたばかりの黒いライカ犬の子犬を譲り受ける。しかし、きれい好きの母親に飼うことを認めてもらえず、結局その子犬を手放すことに。しょんぼりと落ち込んだアーニャは、帰り道に赤い手袋を子犬に見立てて遊び始める。すると突然、その手袋が本当の子犬に生まれ変わるのだった。 (allcinemaより)




表題作『ミトン』他、全3作収録。(2003年の日本公開時も3作同時上映)
・ミトン (Варежка) 1967年
・ママ  (Мама) 1970年
・レター  (Письмо) 1972年
各々10分程のショートストーリー。

チェブラーシカがあんまり良かったので、同じスタッフによるこの作品のDVDを買ってみた。(借りたんじゃないところに注目!)
こちらはチェブラーシカより更に短く、しかも無声映画(音楽・効果音はある)ということで少し不安もあったのだが、その心配は圧倒的なクオリティの高さによって吹っ飛ばされた。
チェブラーシカの時も思ったのだが、人形の細かな仕草の人間臭さにはもの凄いものがある。
この作者は本当に人間が好きなんだなぁ、としみじみ思う。 その観察眼には恐ろしいものがある。
また、背景や小道具の色彩・デザインも秀逸なのだが、こういったもののセンスも普段からの観察や考察によって培われるのかもしれない。

人形と音楽とわずかな効果音だけで構成されたこれらの作品群は、そのシンプルさ故に時代をまたぎ、国境を超えて愛されるのだろう。
個人的にはチェブラーシカのモノ悲しさが大好きだが、単純な可愛らしさだけならこちら方が上かもしれない。

原題のロシア語が何故か英語に訳されて日本で公開されているのは、アート系として売り出した当時のプロモーションの一環なのだろうが、特に『ママ』の買い物のシーンなどはソ連で無いと成り立たないシークエンスなのでロシア(ソ連)作品であることをもう少し前面に出して欲しかったと思う。 これはハリウッドには逆立ちしたって作れない類の作品だろうと思うから。


総評 85点 (´∀`)ノ<Браво!!



*ちょっとした動画がみれるサイトも見つけたので貼っときますね。

2006/03/28

【Flick】Чебурашка <チェブラーシカ>


Чебурашка <チェブラーシカ>
(1969、ソ連)

原作:エドワード・ウスペンスキー
監督:ロマン・カチャーノフ




ロシア発、かわいくて胸にキュッとくる感動と勇気をくれる人形アニメ。オレンジ箱に入ってジャングルからやってきたチェブラーシカは、頼る人もおらず、電話ボックスで暮らす始末。ワニのゲーナが貼った「友だち募集中」のチラシがふたりを引き合わせ、小さな冒険が始まる…。 正体不明ゆえ動物園にも受け入れ拒否されたチェブラーシカ、ワニとして動物園に勤めるが孤独に悩むワニのゲーナ、有名になるためにいたずらに命をかけるおばあさんのシャパクリャクなど、メインキャラははずれ者ばかり。でも、楽しくなりたい、孤独でいるのはイヤだ、と切実に望み、精一杯生きている。その姿には不思議な暖かさがあり、心の底にある寂しさをじんわりと潤してくれる。 物悲しさと懐かしさをはらんだロシアの音楽もいい。短編だが3本とも密度が濃く、何度見ても飽きないハズ。(Amazonより)




第1話:『こんにちわチェブラーシカ』
第2話:『ピオネールに入りたい』
第3話:『チェブラーシカと怪盗おばあさん』
おまけ『チェブラーシカ、学校へ行く』
の全4話。
どうも本当にこれしかないようだ。1本が20分弱しかないので本当にすぐ終わってしまうが、クオリティは極めて高い。

クレイアニメ独特の手作り感がたまらない。はたはたと舞う蝶に棒が付いているのがうっすらと見えるが、これを人が頑張って動かしているのだなあ、と思うと微笑ましく心があたたまる。
チェブラーシカ、ワニのゲーナの小さな仕草も真に迫っていて、本当に命を吹き込まれたかのようだ。

旧ソ連の貧しい世相を反映しているのだろう、チェブラーシカは必要以上にみすぼらしいし、子供広場を作る材料は廃材だし使う道具については言うまでもない。
遊びといえば積み木やチェスに独唱合唱、何も消費しないものばかりが続き、大の大人がケーキを欲しがり、巣箱も、家だって自分で作ってしまう。作中のそこかしこににじみ出る貧しさを、しかし登場人物は何も感じさせず暖かくゆとりと優しさを持って生きてゆく。さすがアネグドートの国、ロシア。庶民の強さとしなやかさには一日の長を感じさせる。個人的にウクライナに知人がいるのだが、やはり同質の強さと優しさ、そして賢さを内に秘めているのを感じる。これが文化というやつなのだろうか。

この作品は日本では2001年にミニシアターでアート系映画として公開されたのだが、全体を貫く沈んだ色調に、悲しげな明るさが伴う音楽、小道具の細部デザインの秀逸さ、どれをとっても充分に芸術的である。本来子供用アニメではあるのだろうが、大人の鑑賞にも堪えられる奥深さ、完成度の高さを誇っている。

アニメといえば、ジャパニメーションなどと呼ばれる作品が世界を駆け巡り日本のお家芸のように捉えられているが、日本とは異なる連綿と連なる文化を背骨にした濃密な作品が日本以外で生まれていることを知ることができ、その奥深さを再認識させられた。
この媒体は純粋なメッセージは届けることが出来るのだ。
まっすぐな子供にも。
少し疲れた大人にも。


強く、優しく、しなやかに。
心がじんわりとあたたまる良作です。


総評 86点 С(゜Д゜)Э < УРА-!


 

【Flick】dot the i


dot the i 〈ドット・ジ・アイ〉
(2004、スペイン/イギリス)

監督:マシュー・パークヒル
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル
    ナタリア・ベルベケ
    ジェームズ・ダーシー 





結婚が決まっていた女性が、独身最後のパーティで偶然居合わせた一人の男とキスしたことから、思いがけず危険な三角関係に陥っていく姿を、巧妙なトリックを織り込みサスペンスフルに描いたラブ・ミステリー。主演は「天国の口、終りの楽園。」のガエル・ガルシア・ベルナル。監督はこれが長編デビューのマシュー・パークヒル。 ロンドンに暮らす美しいスペイン人美女カルメンは、郊外の邸宅で優雅な生活を送る優しい恋人バーナビーにプロポーズされ、これを受け入れる。幸せを噛みしめるカルメンは、ある夜女友達だけで独身最後のパーティ(=ヘン・ナイト・パーティ)を開いた。そして、パーティの決まりに従い、その場にいる一番セクシーな男性とキスすることになった彼女は、ビデオカメラを手にした青年キットを選ぶ。ゲーム気分の気楽なキスのはずが、唇を重ねた瞬間、彼女はキットこそ運命の男だと確信してしまう。やがて、何かに導かれるように再会する2人だったが…。 (allcinemaより)





ビデオ屋でたまたま手にとって借りた作品。サスペンスということすら知らなかったので中々楽しめた。
ストーリーは先が読めるし、全体として設定が甘く有り得ない展開ばかりが続くが、ロマンスやファンタジーの類と思えば気になるほどではない。というより、出演者が絵に描いたような美男美女なので自然とそんな気分になってしまう。キットやカルメンの衣装もとてもいいし、冒頭のハンディカメラによるカルメンのカットなど淡く切ない恋の影といったものを正攻法で描きだしている。

やっぱりこの作品は邪魔にならない程度にサスペンス要素が入ったラブストーリーと考えた方がよさそうだ。そう考えればこのキャスティングは正に絶妙。肩肘張らずに、女性ならキット、男ならカルメンにモエーとか言ってるだけでも楽しめそうだ。
日曜の昼下がりにパスタと喰らうハウスワインのような、カジュアルないい映画ではないでしょうか。


総評 78点  アリです。(*^ー゚)b  Good job!

2006/03/27

【Flick】ゴッドファーザー PartⅢ


ゴッドファーザー PartⅢ
(1991、アメリカ)

監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アル・パチーノ
ダイアン・キートン
アンディ・ガルシア
タリア・シャイア
ソフィア・コッポラ
フランク・ダンブロシオ 




 コルレオーネ・ファミリーを描いた壮大なドラマの最終章。ファミリーのドンとなったマイケル(A・パチーノ)は、バチカンの加護を得て一切の犯罪から手を引くことを宣言した。だが後継者に甥のビンセント(A・ガルシア)を立てたことから内部抗争に火がついてしまう。自身も病に蝕まれるマイケルは何とか事態の収拾を図ろうとするのだが……。名作・傑作の誉れ高い前2作の後という、想像しがたいプレッシャーを考えるなら、これはこれで<サーガ>の締めくくりには相応しい完成度と言ってもよいだろう。オペラ劇場で迎えるクライマックスと、その後に続く幕切れも充分な感動を与えてくれる。過去の因縁によって再び暴力の世界に引き戻されるマイケルを、老け役で熱演するパチーノや、血気盛んなガルシアなどキャスト陣の頑張りも悪くない。当初ウィノナ・ライダーが演じる予定だったマイケルの娘役にはコッポラの娘ソフィアが扮し、一部の映画ファンや評論家からブーイングが起こったが、イタリア娘の情熱と存在感はよく出ていた。(allcinemaより)




ゴッドファーザー3部作最終章。
前2作があんまり素晴らしい出来だったので、いけないいけない、と思いながらも期待に胸膨らませて観てしまった。
俺が感情移入しすぎたのか、前作から間を置かずにみたのが原因か(エントリは随分空いたけど1,2,3は続けざまに観てます)分からないけど、マイケル・コルレオーネにリアリティを感じなかった。
「ゴッドファーザー」そのものを上手く受けいられなかったからか、全体のテンポや台詞回し、構図の取り方までぎこちなく感じられ、これは前2作とは監督が違うんだな、と本気で思いながら観ていた。クレジット見たときはビックリしたな。
ここにコピペするため探してきたallcinemaの解説で初めて知ったが、ソフィア・コッポラの出演が議論の的になっていたみたいね。俺として全然OKでした。俺はキャスティングは重視するほうだと思うが、関係者じゃないので作品にマッチしてさえいればそれでいいのです。

この作品の存在によって3部作がまとまっているのは否めないところだけど、どうしても拭いきれない違和感が残ります。カレーにヨーグルトを入れたらまろやかになって実際美味しいんだけど、カレーというものは本来こういうものだったとどこか心残りで、しかし口中が調和の取れた味に満たされた状態ではスパイスの刺激を思い出すことが出来ない、といった感じです。却って分かりづらいかw
頑張ってもうひとつ比喩するなら、親父より強くなってしまった思春期のような気分、かな。


総評 69点 
個人的にはⅡで終わりでよかったと思うね

【Flick】ゴッドファーザー PART II


ゴッドファーザー PART II
(1975、アメリカ)

監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アル・パチーノ
ロバート・デュヴァル
ダイアン・キートン
ロバート・デ・ニーロ他






亡き父のあとを継ぎドンとなったマイケルの苦悩と復讐を、父ビトーの少年時代からやがて一大ファミリーを築くまでのエピソードを交えて描いた、傑作「ゴッドファーザー」の第2作。 前作から5年後。ドン・マイケル・コルレオーネは、根拠地をニューヨークから西部のネバダ州タホー畔に移していた。近くに一家の収入源であるラスベガスを控えていた為である。ドンの椅子に座るマイケルの頭の中には、やがて父ビトーの事が巡ってくる--若き日のビトーの物語は、マフィアの親分ドン・チッチオに殺されたビトーの父の葬列の場面から始まる。悲しみに暮れる葬列の中、突然一発の銃声が轟いた。シチリア人の掟に従って復讐を誓い、山に隠れて機会をうかがっていたビトーの兄が逆にチッチオの手下に撃たれたのだ。そして母もまた、チッチオのもとに幼いビトーの命乞いに行き、殺されてしまう。天涯孤独となったビトーは、チッチオの手下に命を狙われる中、命からがらにアメリカに逃げ延びた。リトル・イタリアで成長した青年ビトーは、若き日のクレメンツァ、テッシオ、ジェンコらと知り合う。パン屋、八百屋、服屋など様々な職業をやりながら、イタリア移民の人々の信望を集めていき、次第に頭角をあらわすビトー。そんな中、彼の前にリトル・イタリアの街を牛耳っている悪玉ファヌッチが立ちはだかった。彼の横暴を見かねていたビトーは、考えた末、街がキリスト教の祭りで賑わう中ついにファヌッチを拳銃で仕とめる。そしてこの銃声が、やがて築かれるドン・コルレオーネ・ファミリーの始まりであった……。 映画は、幼いビトーが青年となり、やがてファミリーを築くまでの物語と、父のあとを継ぎドンとなったマイケルの、父がそうであった頃と全く変わってしまった時代の中でのドンとしての苦悩と復讐の物語が、実に巧みに交差しながら展開してゆく。よく練り上げられた脚本、複雑な人間関係を重厚に描いた巧みさ、ゴードン・ウィリスの画調の美しさ、若きビトー役のロバート・デ・ニーロの卓越した演技、ニーノ・ロータの素晴らしい音楽と、本作も前作同様、映画全編全てが魅力の傑作である。 いわゆる一般的に認識されている続編とは違って、前作と本作とを合わせると1つの壮大なオペラと化すような様相で、その事はこの後コッポラ監督が自ら再編集した、「ゴッドファーザー・サガ」や「ゴッドファーザー 1901-1959/特別完全版」を見れば分かる。このシリーズはその両作品共にアカデミー賞を受賞しているが、シリーズが2作品共受賞するというこの記録は未だに破られてはいない。(allcinemaより)






続編はつまらない、これは映画に限らず続き物の宿命みたいなものだ。
そう評される理由はいくつかあるだろうが、最大の要因は観客の期待が大きいことだろう。前作よりもっと刺激的で面白いストーリー求められるのと同時に、観客が抱いているキャラにたいする愛着も壊すわけにはいかない。背反するベクトルをそれぞれ維持しつつ映画作品としてても伸ばしていくというのはいかにも難しい。余計な縛りがあるうえに期待は大きいのだ。
一応続編だけどタイトル以外は全然別物というのを除けば、2が1に匹敵するほど面白いのはバック・トゥ・ザ・フューチャーくらいしか浮かばない。
その中でこの作品は全く持って素晴らしい。前作の雰囲気そのままに、新たなストーリーそして構成でしっかりと作り上げている。美しい構図、安定したカメラワーク、音楽。
観客はもう一度「ゴッドファーザー」を楽しむことが出来る。ラストは未完の感が残るが、それがこの映画の完成なのだろう。(Ⅲもあるが。)
少なくとも僕は文句なしに楽しみました。

(以下少しネタバレ)
ところで劇中に若きビトーがファヌッチに要求された金を減額して渡し、「こっちも苦しいんだ。分かるだろ?」と言ったときにファヌッチが何故ビトーを絶賛したのか意味が分かんなかったんだけど、あれはビトーが仲間から集めた金をピンハネしていることを示唆したってことでいいんですよね?違ったら指摘してください。お願いします。m(_ _)m


総評 99点
1か2か選べといわれても、それは無理ですw

2006/02/21

【Flick】ゴッドファーザー


ゴッドファーザー
(1972年、アメリカ)


監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド
    アル・パチーノ 他




言わずと知れたコッポラの代表作であると同時に、70年代屈指の娯楽映画の傑作。夏の陽射しが眩しいコルレオーネの屋敷。そこで行われている彼の娘コニーの結婚式からこの物語の幕は上がる。華やかな音楽も届かない書斎では、ブラインドが降ろされ、その中でドン・ビトー・コルレオーネが友人たちの頼みごとを聞いていた。彼は相手が貧しく微力であっても助けを求めてくれば、親身になってどんな問題でも解決してやっていた。彼への報酬と言えば、ささやかな友情の証と、“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という尊称だけ。そしていつなりとも彼の呼び出しに応じ、恩を返せばよかった。これが彼らの世界であり、その掟であった。そんなある日、麻薬を商売にしている危険な男ソロッツォが仕事の話を持ちかけてきた。政界や警察に顔のきくコルレオーネのコネを必要とした判断からだった。しかしドンはその話を丁重に断る。彼はドンさえ殺せばこの取り引きは成功すると鋭く見てとり、その日以来機会を狙っていた。そして早い冬の夕暮れ、一族の経営しているオリーブ・オイル社から出てきたドンは、街頭でソロッツォの手下に襲われた。銃弾を何発もうけたが、強靱な彼は一命をとりとめる。これは、ドンが築いてきた強大なコルレオーネ帝国とその支配力に対する初めての挑戦だった。ソロッツォの背後にはタッタリア・ファミリーがあり、すでにニューヨークの他のファミリーも動きだした。こうして1947年の戦いは始まってゆく……。 冒頭の圧倒的な実在感で繰り広げられる結婚式のシーン、映画のプロデューサーを脅す為に彼の愛馬の首がベッドから現れるショッキングなシーン、ビトーが果物屋の店先で撃たれるシーン、マイケルが深夜に重体の父が入院中の病院を見舞って警察とグルになった対抗組織の襲撃計画を間一髪でかわすスリリング、マイケルがレストランで対抗組織のボスとそれと結ぶ警部を射殺するまでのくだり、ソニーが有料道路の料金所で蜂の巣になる壮絶なシーン、ラスト近くの洗礼と殺戮の見事なカットバック、緻密な人間描写、そして重厚な人間関係……等々この映画の魅力は語っても語り尽くせない。この映画が製作されたのは70年代だが、PARTⅡと併せ、今に至ってもこれを越えるギャング映画はまだない。(allcinemaより)




恥ずかしながら、初めて観ました。
さすがに名前は知っていたし、アルパチーノも好きなので観たかったんだけど近所のツタヤに無かった、という何とも手抜きな理由で観ていませんでした。いやー恥ずかしい。これを観ずに映画を語るとは。恥ずかしい。それほどの作品です。allcinemaの解説が何時に無く熱いのも分かります。
熱い解説に要点はほぼ書かれているので俺のレビューなんざ必要ないのだが、それじゃあんまりなのであえて蛇足を。
まずマーロン・ブランド。これまた恥ずかしながらまともに観たのは多分初めてだが、とても重厚ないい演技をしていた。眉一本まで統率された演技は正に本格派。俺はアルパチーノの演技力をとてもとても高く評価しているのだが、この映画を観る限り彼はアルに比肩している。(まぁ、年からすれば逆なんだろうけど(^^;
アルパチーノは今さら語るまでもない。唇の開き方まで計算された(と思う)演技には引き込まれずにはいられません。若かりしころの強い瞳もイイ!(・∀・)

また、この映画は映像も素晴らしいです。
マフィアものということで暗ったく硬い雰囲気を創造していたのですが、陽光やわらかいのどかな自然も登場し、屋内のシーンにおいても明暗の使い分けが本当に素晴らしく、構図といい彩色といい「これぞ映画」という王道を貫くものがあります。

いやー、映画って本当にいいですね。


総評 99点 参りました。m(__)m

2006/02/20

【Flick】殺しのターゲット


殺しのターゲット
(2003年、アメリカ)

監督:ジョン・バダム 
出演:キャンディス・バーゲン
    バグ・ホール 
    ブライアン・ブラウン 




“スパイ小説の女王”と呼ばれる女性作家、デイジー・ロウェンダール。夫ロビーを家に残し、自分の別荘がある島で、島民たちが開いてくれたファン向けイベントに出席する。イベントの後、別荘に戻ったデイジーは何者かが入ってくる気配を感じ取る。最近彼女は何者かから脅迫を受けていた。気配の正体は彼女のファンだという青年スペンサーだったが、彼によれば彼女の愛犬が近くで死んでいたらしい。そこにデイジーの通報を受けた地元警察の刑事エディも現れるが、スペンサーは他の侵入者が別荘に入っていくのを見たと言い出す。スペンサーはエディに解放されるが、それから事態は意外な方向へ……。(WOWOWの作品紹介から)




これは正確には映画ではなくTVMというものになるらしい。TVMってなんだろう?と調べたけど分からんかった。orz ご存知の方、教えてください。ちなみに日本での公開はWOWOWでの放送のみらしい。
内容はまぁ、典型的なサスペンス。
いかにも狙って作った感があり、先は読めるしパクリも目につく。ちょっと豪華な学芸会程度の作品といっていいかもしれない。ラストが完全に蛇足なのがまた痛い。


総評 30点 (・∀・)ゝ 時間の無駄でした。ハイ。

2006/02/16

【Trash】美の競演のジレンマ


トリノ五輪が開幕し、我らが日本勢はいまだメダルゼロであるが、まぁ俺はプレイヤーでは無いので勝敗についてシビアに考えてはいない。いいパフォーマンスが見られれば良し、勝てばもっと良し、程度のものだ。 もちろん選手はそんなこと言っていられないだろう。それまでの辛く長い数年間と等しい数分、数秒を過ごすのだから。

そこがスポーツの醍醐味でもあるのだが、一発勝負の本番ではしばしば番狂わせが起きる。
オリンピックには魔物が棲むとはよく言われるが、実力者が怪我で欠場したりありえない初歩的なミスをしたり、そういうことが必ず起きる。そんな時、歓喜に沸く「シンデレラ」の背後で呆然と敗因を探す実力者の姿は、時に勝者以上に印象的で美しくさえあるのだが。
彼らが魔物に憑かれたと表現するには必ず必要な前提がある。彼らが確かに負けていることだ。 ヨーイドンでゴールに駆け込むタイプの競技ならそういった問題は起こりづらいが、 あいにく冬季オリンピックには採点競技が多い。
審査による採点はどうしても個人の感覚に頼ることになってしまい、誤審や不正を生み出しやすい。また、採点の基準も均一化することは不可能なので、大抵の競技は数カ国の代表からなる審判団を設け、点数を合計又は平均化することで公平性を保とうとしている。が、これで問題が解決するかというとそんなはずも無く、先のフィギアの審判密約問題などが相も変わらず引き起こされる。
フィギアではそれを受けて採点方法を変更し、一つ一つの技に対して点数が付けられるようになったという。審判の裁量ではなく、この技は何点、と機械的に決められているのだ。
だがこの方式には大きな問題がある。
まず「技」を規定し、それらの完成度・組み合わせで加点していくという方法を取ったため、基本的に「技」以外の要素は審査基準から除外されるのだ。たとえば今回のフィギアで日本の荒川静香選手が得意とするイナ・バウアーという滑り方がある。その名の通りイナ・バウアーという選手が開発した片足を曲げ、もう片方の足を後ろに伸ばし、それぞれの足を180度開いて滑走するものなのだが、これは現在の規定では「技」ではない。彼女のイナ・バウアーは大きく反らした上体といい流れるようなスピードといい、とても優雅で美しいのだが「技」ではないため加点の対象にならない。単なる繋ぎ動作になってしまうのだ。
ソルトレーク大会で男子モーグルのジョニー・モズレーという選手が、現在上村愛子が得意とする「コークスクリュー720」に近い3Dエアを跳んだが、当時の規定ではそもそも3Dエアそのものが禁止されており(足が頭より高くなる状態を取ることが禁止されていた)、当然彼のエアも特別に加点されることもなく確か4位に終わっていた。だが一番注目を浴びたのは彼であったし、その後の縦回転解禁もあのエアの影響を受けていることは間違いない。点数にはならなかったが、文句無しに素晴らしいエアであったのだ。

どうすればこのような問題がなくなるのか?
それはとても難題であり、恐らく答えは出ないであろうが、「美」を「技」に置き換え点数化するという手法は、結局選手に「規定の技の組み合わせ」を強いることになり、そうして出来たツギハギの演技は確かに高得点だろうが「美しい」といえるのか。
技術点に賭け世界2位まで詰めあがった伊藤みどりという選手がいた。彼女はアスリートとしてとても立派だが、もしかしたらフィギアスケートを壊してはいなかっただろうか。 王子に見初められたシンデレラは、服が綺麗だったから化粧が上手かったから美しかったのではないはずだ。


新体操にアンナ・ベッソノワという選手がいる。立っているだけでも美しい選手なのだが、恐らく幼少のころからバレエの練習を積んでいたのだろう、一度動き出すとその動作の一つ一つがため息が出るほど美しい。誰かと比べて美しいのではないのだ。
ただ、彼女は美しいのだ。

芸術に1番、2番はない。
圧倒的であるのか、そうでないのか。そこにあるのはそれだけはないだろうか。

2006/02/07

【Flick】ビューティフル・マインド


ビューティフル・マインド
(2001年、アメリカ)

監督:ロン・ハワード
出演:ラッセル・クロウ
    ジェニファー・コネリー
    エド・ハリス他








集団における個人の意志決定メカニズムを定式化した“ゲーム理論”を構築し、後の経済学理論に大きな影響を与えノーベル経済学賞を受賞した実在の天才数学者の数奇な人生を「グラディエーター」のラッセル・クロウ主演で映画化した人間ドラマ。共演はエド・ハリス、ジェニファー・コネリー。監督は「アポロ13」のロン・ハワード。第59回ゴールデン・グローブ賞では作品賞、主演男優賞はじめ4部門を獲得。 1947年9月、プリンストン大学院の数学科に入学を果たしたジョン・ナッシュ。彼の頭にあるのは「この世のすべてを支配する真理を見つけ出したい」という欲求のみ。ひとり研究に没頭するナッシュは次第にクラスメートからも好奇の目で見られるようになる。しかし、ナッシュはついに画期的な“ゲーム理論”を発見する。やがて希望するMITのウィーラー研究所に採用され、愛する人と結婚もしたナッシュ。しかし、米ソ冷戦下、彼の類い希な頭脳が暗号解読という極秘任務に利用され、彼の精神は次第に大きなプレッシャーに追いつめられていく……。(allcinemaより)








事前には、ラッセル・クロウ主演、ゲーム理論(ナッシュ均衡)を生み出した天才数学者の半生を描いた物語―。という予備知識しかなかったので基本的にサクセスストーリーだと思っていたら随分と毛色が違いました。
彼が天才数学者であることは単なる背景として扱われ、作中には「ゲーム理論」という言葉も、「ナッシュ均衡」という言葉も出てきません。そのせいもあり、またラッセル・クロウの野生的な風貌と過剰気味の演技も相まってナッシュが高度な頭脳の持ち主であることがイマイチ伝わって来ないので理論について、あるいは数学者としての能力についてもう少し説明的な場面があった方が良かったようには思います。DVDのオマケに付いている、ナッシュが囲碁を打つ学生に不動点定理を示唆して、さらに部屋を出るついでに黒板の問題を解くシークエンスなどは彼だけでなくソルの優秀さとナッシュへの信頼が同時に伝えられるので入れても良かったのではないかと思います。本編だけではナッシュとソルの信頼関係は読み取れないと思うのですが、それは僕の読解不足でしょうか?

キャスティングとしては、先述の理由でラッセル・クロウはイマイチだったように思う。好きな俳優だし、演技も悪くないと思うのだが、今回はミスキャストに思える。
対して、ジェニファー・コネリーは素晴らしい。もともと好きな女優(というかぶっちゃけ好み)であったのだが、この作品では「天才数学者ジョン・ナッシュの生きる意味」というとても大きな存在を正面から受け止め演じきっている。
作中の彼女は、「あぁ、こんな女性を笑わせることが出来たならどんなに幸せな気分になれるだろう」と思わせ、それだけは失いたくないと願わせる眼差しを持つ。それがあるからこの作品は成り立つといっても過言ではない。
美しいです。とても美しいです。ハイ、負けました。

総評 89点
   _
∩ ( ゚∀゚)彡 JENNIFER!JENNIFER!
    ⊂彡

2006/02/06

【Flick】17歳の処方箋


17歳の処方箋
(2002年、アメリカ)
監督: バー・スティアーズ
製作: リサ・トーネル
    マルコ・ウェバー
脚本: バー・スティアーズ
撮影: ウェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ
音楽: ウヴェ・ファーレンクロッグ=ピーターソン
出演: キーラン・カルキン
    クレア・デインズ





エリートの家庭に育ちながらも、10代に特有の反抗心を抱え周囲の人や社会に対して怒りをぶつける一人の青年が、様々な経験を通して少しずつ成長していく姿を描いた青春ドラマ。主演は「イノセント・ボーイズ」のキーラン・カルキン。「10日間で男を上手にフル方法」の脚本で知られるバー・スティアーズの監督デビュー作。 17歳の少年イグビーは裕福な家庭に生まれ、何不自由ない恵まれた環境に暮らしているように見えたが、実際はあらゆる大人に対して反発を繰り返す毎日だった。母親は何かと干渉し、兄が絵に描いたような優等生なのも面白くない。父は彼が幼い頃に精神病を起こして以来ずっと入院していた。イグビーは何度目かの退学後、ついに士官学校に入れられてしまう。しかし結局そこも抜け出して、彼の名付け親D.Hがいるニューヨークへと向かう。イグビーはそこでスーキーとレイチェルという2人の美しい女性と出会うのだった。 (allcinemaより)






甘ったれのボンボンの言い訳を感動的に描こうとした失敗作。
リムジンの後部座席で何も無い人生を嘆く少年が厳しい母に、イカれて病院に入った父に、行動力溢れる成金に、その退廃した愛人に、瀟洒なパーティで出会った美女に、皆に甘やかされ結局何も理解しないという、意味不明な物語である。

主人公は「頭が良いが素行が悪く、生意気だがどこか憎めない半分子供で、自分でもそれが分かっているが認めない少年」という設定だと思うが、主人公役のカルキン君は全くこれを演じ切れていない。
育ちのいい根っからのボンボンが悪ぶっているのを、育ちのいい根っからのボンボンが演じているのが透けて見える。一口で言えば、いい加減な仕事をしている、という印象が拭えない。
この物語が成立するには「主人公が馬鹿ではない」という前提が必要となる。馬鹿ではないというのは、ぼんやりとでも何か理解していていて、それに気付いて理解しようとしている、という意味だが、この映画の中の少年はそれに気が付いていない。そして最後まで気が付かない。物語の全ての伏線は意味を持たなくなってしまっているのだ。
この映画は残念ながら物語になっていないのだ。

主人公の兄や、成金(主人公と絡む設定もあるのだが裏打ちも無く無価値)の愛人など、いいキャスティングも見られるだけに、駄作というよりは失敗作でしょう。
個人的には、ただイライラするだけの作品でした。


総評  17点  ┐(´ー`)┌ 和訳タイトルも意味ワカンネ

【Flick】レザボア・ドッグス


レザボア・ドッグス
(1991年、アメリカ)
監督:クエンティン・タランティーノ
製作:ローレンス・ベンダー
出演:ハーヴェイ・カイテル
    ティム・ロス 
    マイケル・マドセン





宝石店襲撃に失敗した強盗たちの確執をタイトに描いた傑作バイオレンス・アクション。描きこまれたキャラクター、縦横無尽に時間軸を越えた構成、緩急自在の演出とどれもが素晴らしく、脚本・監督(おまけに出演も)の異才タランティーノの名を一躍世に知らしめた。トップ・シーンからエンディングまで、トップノッチで突っ走る。 (allcinemaより)






タランティーノの出世作。長編デビュー作でもあるらしい。
何本かタランティーノ作品を観た後で鑑賞したので当然だが、始まりから終わりまで実に「タランティーノらしい」作品である。彼の映画観というものが随所に溢れ伝わってくる。
ご都合主義的な印象も受けるストーリーも、テンポ・構成・演出の良さで包み込み作品としての完成度は高い。交錯する時間軸、キャラが立った登場人物、人情とバイオレンス。後に鬼才と呼ばれるタランティーノの才能を充分に堪能出来る秀作に仕上がっている。
ある意味ではタランティーノを縛る作品なのかもしれないが、実に映画らしい映画なので暴力シーンを嫌悪しない映画好きの方ならきっと楽しめるのではないだろうか。

総評 78点 (`д´メ)ザ・映画

2006/02/03

【Flick】ディープ・ブルー


ディープ・ブルー
(2003年、イギリス/ドイツ)
監督: アラステア・フォザーギル
    アンディ・バイヤット
製作総指揮: アンドレ・シコエフ
         ニコラウス・ヴァイル
         ステファン・ベイトン




自然・動物ドキュメンタリー製作において、長年に渡り世界的に高い評価を受けるイギリスBBCが、かつてないスケールのプロジェクトとして取り組んだ驚異の海洋ドキュメンタリー。撮影に4年半もの歳月を費やし、200ヶ所ものロケ地をめぐって撮り上げた合計7000時間に及ぶフィルムを基に、深海5000メートの未知の世界から、お馴染みの生き物たちの知られざる生態まで、“海の神秘と美しさ”を余すところなくカメラに収めた感動作。日本でも2002年にNHKで全8回のミニ・シリーズとして放映され大反響を呼んだドキュメンタリー番組「海・青き大自然」で使われた素材から、スペクタクルなシーンを中心に厳選、劇場版として再構成。(allcinemaより)




前提として、これは「映画」ではない。
もし映画として観るなら30点くらいの出来の完全な未完成品だが、ドキュメンタリー映像集としては非常に秀逸。とにかく本当によくもまぁこんな映像が撮れたものだ、という素人でもその貴重さが容易に想像できる映像のオンパレードである。

捕らえたアシカを空高く跳ね上げるシャチ、竜巻の様に大渦を巻く魚群、それを狙って海面に突き刺さる海鳥、大口を開けて食らいつくクジラ、海中から氷の大地に跳ね上がる皇帝ペンギン、隣人を狙う珊瑚、薄暗く光る深海生物、有毒物質を湧出する海底火山に住む不思議な生物達、息継ぎに来たイルカを狙うホッキョクグマ。圧倒的な迫力で自然の大きなうねりを映し出す。喜怒哀楽に満ちた人間の一生だが、それもほんの瞬きに過ぎないのだと改めて実感する。

この壮大な映像に音楽と効果音を被せ、ナレーションを挟みながら見せて行くというだけの構成だが、これがいただけない。音楽は大仰だし、効果音もいかにも人工的で興ざめだ。
ナレーションも所々に思想めいたものが感じられ、押し付けがましく感じるときもある。特にラスト付近の「シロナガスクジラはかつて30万頭いたが現在ではその1%。人間が海を壊している。」とのくだりは、そういうことはグリーピースにでも任せとけ!と言いたくなる。
テーマ、構成、演出などはテンでダメなので、先に述べたとおり美しき自然映像集として観るのがいいだろう。評価もそれでしたいと思う。

一つ一つのシークエンスはどこを取っても美しく神秘的なので、プロジェクターがある人は音を消して流しているだけもいいかもしれません。出来るだけ大画面で観ることをオススメします。


おまけにプロジェクター(エプソン TW600)の話。「オープン・ウォーター」のエントリに、画面いっぱいに海面が映し出されるとシャギーが目立つと書いたと思うけど、今回はそんなことはありませんでした。このプロジェクターは本当にソース次第なんですね。単純に画面が大きいので粗が目立つのかもしれませんが、DVD借りるのが怖くなっちゃったな。みんなこうしてハイビジョンに流れていくのだろうか・・。金がねぇー!


総評 87点 (^O^)ノ これはドキュメンタリー映像集です

2006/02/02

【Flick】オープン・ウォーター


オープン・ウォーター
2003年【米】

出演: ブランチャード・ライアン, ダニエル・トラヴィス, その他
監督: クリス・ケンティス




ワーカホリックの夫婦、スーザン(ライアン)とダニエル(トラヴィス)は、ようやく取れたバカンスで、カリブ海に向かう。ふたりはせっかくの休暇なのに、仕事を完全に忘れることが出来ない。愛が冷めた訳ではないのだが、現実に追われるうちに、自然と距離が出来てしまい、それを埋めるきっかけを失っていた。翌朝早く、ツアー客で満員のダイビングボートに乗り込んだふたり。水深18メートル、約35分のダイビングへと意気揚々と海に飛び込んでいく。精神的に開放されたスーザンとダニエルは、この貴重なひとときを満喫する。しかし、海上のボートでは、今、まさに彼らが体験する最も怖い悲劇の序章が始まっていた・・・。ふたりが満足して海面に上がってきた時、スタッフの単純なミスで全員が乗ったと思い込んだボートは、すでに彼らを残して岸に向かって去っていた・・・。足は届かない。360度、岸は見えない。叫びは誰にも届かない。助けは来ない。タンクの空気は残りわずか・・・。彼らが自分たちの置かれた事態をようやく呑み込んだその時、無数の鮫が現れた・・・。さぁ、どうやって生き残る?
(amazonより引用)




プロジェクタを購入し最初に観た作品。近所のレンタルビデオに入会し、初上映にどのような作品がふさわしい作品を考えた結果以下の条件を設定した。1.映像出力のチェックが出来るよう新しい作品2.音響も確認したいので爆音や自然音が含まれる作品3.映像は残像や色出しが難しそうな海や雪山のシーンがあるものがいいこれに当てはまったのがオープン・ウォーターだったというわけだ。ブレア・ウィッチ・プロジェクトの流れに続く低予算映画ということでもしかしたら音響等はヘコイかもしれないが、サウンド・オブ・ミュージックを借りるよりはましだろう。

プロジェクターデビューということでかなりワクワクしながら観たのだが、結果は不満感の残るものになってしまった。まず、スクリーン全体に海が映るシーンや動きの激しいシーンでは残像やシャギーが目に付いた。また、全体にピントが甘く、人物の顔を少し引いた画面で映すときに目がぼやけて見え、これは大変居心地の悪いものであった。以上が映像機器に起因する不満。(後に思うのだが、もしかしたらこれらソースのピントの問題はソースそのものの問題かもしれない)


映画としては35点、ってとこかな。評価低いです。決定的なのが「演技力」。大海に取り残された2人という設定のため、作中の大半は二人しか映らないということになるのだが、はっきり言って二人とも大根です。冷静になったり、愛を訴えたり、暴力的になったり、パニックになりかけたりと「孤島もの」に付き物の揺れる心の描写にまるでリアリティを感じない。なんというか、「そろそろキレるころだろうから、キレてみました」みたいな感じがアリアリでしらける。これは二人の大根に加え脚本の問題もあるのだろう。多分これは小説で読んでもつまらない。前半のバカンス感のハンパぶりといい、捜索隊が出るまでの冗長な陸の動きといい、この作品はテンポが悪すぎる。ちゃちな素材を無理やり仕上げた、低予算らしい低予算映画になってしまっている。
残念!

総評 35点 (/д\)

【Flick】ステルス


ステルス
(2005年、アメリカ)
出演: ジョシュ・ルーカス、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス、他
監督: ロブ・コーエン




無人ステルス戦闘機の暴走を食い止めるため3人の精鋭パイロットが立ち向かうサスペンス・アクション。監督は「ワイルド・スピード」のロブ・コーエン。出演は「メラニーは行く!」のジョシュ・ルーカス、「テキサス・チェーンソー」のジェシカ・ビール、「Ray/レイ」のジェイミー・フォックス。 近未来のアメリカ。海軍では極秘にテロ対策プロジェクトが進められ、ベン、カーラ、ヘンリーの3人のパイロットが選抜された。彼らは最新のステルス戦闘機に乗って厳しい演習に取り組み、やがて空母へ乗艦することに。すると、3人には突然新しい仲間が加わることが告げられる。その4人目のパイロットとして姿を現わしたのは、"エディ(E.D.I.)"と呼ばれる最新鋭の人工知能を搭載した無人ステルス機だった。戸惑う3人を尻目に驚異的な能力を見せつけるエディ。だがある時、エディは突如暴走し始める…。
(allcinemaより)




友達がアホくさい映画を観た、と言うのであらすじを聞いたところ、確かにアホくさいが映像は凄そうだし、ドッグファイト好きな俺としては大画面で観てみたかったので借りてきた。

いやー、なかなかどうして良かったよ!空を翔る迫力満点!
ステルスというのでF-117を想像し、爆撃機だしそこそこのスピード感があれば、と思っていたが、なんと近未来モノでした。さすがハリウッド、現実な地味なら躊躇無く未来へ行きます(^^
近未来のステルスは速い速い!マッハ4とか出ちゃいますw
飛びながら変形とかしちゃうし、ちょ、おま、そんなことしたらステルス機能台無しじゃ!とか思いますが、そんな細かいことも気にせず映画は進みます。
CISを軽く爆撃した後、アジアにバカンスに行き現地女をつまみ食いし、ロシアの戦闘機を撃墜した後に、アラスカの基地をぶっ壊し、最後は北朝鮮の軍事施設を女一人のためにボッコボコにして、ピンチになったら最新の人工知能を持ったステルスが心を取り戻し敵のヘリにタックルしてお陀仏、という、これぞハリウッドという作品でした。
「これから忙しくなるからその前に休暇でタイに行け!」という命令が出たときは、なぜ場所を指定する!?罠か!?と思ったが何もなし。どうやら視聴者に「ここはタイですよ」と説明したかっただけらしい。優しいぜハリウッド!

結局ステルスは全部壊れちゃうわけだけど、他にもいっぱい壊れるのでスカッとしたいとき、疲れたときにはいい作品ですね。


総評 64点 ハリウッドヾ(`д´)ノ゛バンザーイ

【Flick】ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア


ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
(1997年、ドイツ)
出演: ティル・シュバイガー, ヤン・ヨーゼフ・リーファース, その他
監督: トーマス・ヤーン






本国ドイツで大ヒットとなったアクション・ロード・ムービー。余命わずかと宣告され、たまたま末期病棟の同室に入院させられたマーチンとルディ。二人は死ぬ前に海を見るために病棟を抜け出し、ベンツを盗んで最後の冒険へと出発した。その車がギャングのもので、中に大金が積まれていたことも知らずに……。道中、残り少ない命の彼らに怖いものなどなく、犯罪を繰り返し、ギャングのみならず、警察からも追われる身になるのだが……。
(allcinemaより)






数年前に購入した手持ちのDVDで見たのだが、映像が汚い。100インチでは耐えられなかったので60インチくらいにして観たが、それでもエッジのボケが酷く何度も何度も気になった。それ以上は小さく出来ないので諦めたがちょっとなぁ・・・。DVD売り飛ばしたくなりました。絶版だから売らんけど。売りだすんならもうちょっと頑張ってくれよな。


さて、作品自体は何回か見ているし、好きな作品です。男の友情モノってのがそもそも好きだし、それも変にヘヴィなのじゃなくて、お互いが軽やかで大事にしているのがいい。男なら大事なことはベラベラ喋るんじゃネェ!ってやつですな。(・∀・)
ネタバレになるから詳しくは書かんけど、最後に助けないとこがタマランです。美しいです。ハイ。

音楽も設定も単純でストレート、男の馬鹿なところが良く出ていて思わずニヤニヤしてしまう作品です。
テキーラと塩とレモンを買ってきて観ましょう。スモーカーは葉巻も忘れずにね。


総評 92点 オト━━━(゜Д゜)━━━コ━━!

【Flick】ハウルの動く城


ハウルの動く城 
(2004年、日本)
監督: 宮崎駿
声の出演: 倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏
原作: ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 『魔法使いハウルと火の悪魔』(徳間書店刊)




 「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の宮崎駿監督が、イギリスの児童文学作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『魔法使いハウルと火の悪魔』を映画化したファンタジー・アドベンチャー・ラブストーリー。戦乱の時代を背景に、魔女によって老婆の姿に変えられてしまった少女と弱虫の魔法使いの青年が、4本足で歩く巨大な城で奇妙な共同生活を送りながら次第に心を通わせていくさまをユーモアと躍動感いっぱいに描く。 魔法と科学が混在する世界のとある国。愛国主義が全盛を誇り、いよいよ戦争が目前に迫っていた。父の遺した帽子店を切り盛りする18歳の少女ソフィーは、ある日町で美貌の青年と出会う。彼こそは人々が怖れる悪名高い魔法使いのハウルだったのだが、ソフィーは彼の優しさに心奪われる。だがその夜、彼女は荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老婆にされてしまうのだった。本当のことが言えずに家を出たソフィーは、人里離れた荒地をさまよい、やがてハウルが暮らす動く大きな城に潜り込み、住み込みの家政婦として働き始めるのだった…。
(allcinema onlineより)




まず、原作があることは知らなかった。もしかしてナウシカとかラピュタとかにも原作ってあったのかな?宮崎アニメは全てオリジナルだと思ってたのでびっくり。
まぁ、それを差し引いても(別に差し引く必要も無いが)面白かったです。
登場人物の底からの暖かさや、ジブリ作品に通底する文明感などを感じたのだがあれも原作通りなのだろうか?ソフィーの年寄りになった感想なんて、まさに宮崎アニメの世界観を感じたんだけどなあ。

世界大戦や悪魔との契約など、全体を貫き通す負の世界あるわりにはコミカルなものはコミカルに描き分けられていて、それを素直に表現できる(受け止められる)のがアニメという手法の利点なのかな、と思いました。音楽は言うに及ばず、風の音、足音一つ取っても手作りになるところもいいのかもしれません。
とても居心地の良い世界でした。

(蛇足)
プロジェクター(TW600)のピントが甘いと思っていたけど、この作品や同時に借りたステルスなんかでは甘さは感じなかったので、結局はソースによるようです。パンフレットに「本当の色で見てほしい」なんてキャッチコピーが書いてあったけど、下手な加工をしないで忠実に再現しているってことなんだろうな。

満足満足。


総評 88点 (・∀・)イイヨイイヨー 

【Flick】17歳のカルテ


17歳のカルテ
(1999年、アメリカ)
出演: ウィノナ・ライダー, アンジェリーナ・ジョリー, その他
監督: ジェームズ・マンゴールド




夢と現実が混乱したことはある? お金があるのに万引きしたり、落ち込んだり……。私が異常だったのか、時代のせいなのか。ありがちなただの"つまずき"だったのか。ただ、とても寂しかった……。時は1967年。17歳のスザンナ・ケイセンは、ごく普通のアメリカのティーンエイジャーだった。混乱し、不安に苛まれ、自分の周囲でめまぐるしく変わる世界に意味を見出そうと必死になっていた。彼女はアスピリンを大量に飲んで自殺を図り、軽い気持ちで精神科に入院する。そこで診断された病名は"ボーダーライン・ディスオーダー(境界性人格障害)※"。切れてしまいそうな神経を抱え、とまどい、揺れ動くスザンナ。けれど、この病院で出会った風変わりな女性たちは、彼女の親友になるだけでなく、見失っていた自分自身を取り戻す道を明るく照らし出してくれた――。※【ボーダーライン・ディスオーダー】自己のイメージや長期的な目標、どんな友人や恋人を持つべきか、どんな価値観をとるべきかに自信が持てない症状をいう。(sony picturesのHPより)




これも手持ちのDVDでの鑑賞。セント・オブ・ウーマンを買いに行ったら、2枚で2500円セール!をやっていたのでついでに買ってきた。未開封のまま転がしていたが、大画面で観直してみることにした。

なんといってもアンジェリーナ・ジョリーが素晴らしい。ウィノナ・ライダーもいいし、好きな女優だが完全に食っている。
主人公以上に派手な役回りであることももちろんだが、全身から溢れるエネルギーは彼女本来のものなのではないだろうか。正に"ハマッた"感じがする。「彼女は本当にそういう人なのでは?」と思わず疑ってしまうほどだ。こんなはギルバート・グレイプのディカプリオ以来です。


物語はシンプルだが、深いテーマを底流に持つので自分の考えや立場を再確認させられる良作に仕上がっていると思う。純粋さの意義って何だろうね?原作:思春期病棟の少女たちも読んだけど、最初に映画を観たからかイマイチ入り込めなかったです。

また、この映画は人物のアップが多く、100インチ大画面の迫力がたっぷり味わえました。今のプロジェクター(EPSON TW600)を選んだ理由の一つに発色の良さ、特に肌色の柔らかさが良かったことがあるんだけど、この映画を観て自分の選択が正しかったことを確信しました。やはり人の顔ってのは魅力ですな。正直な話、ピントの甘さやシャギーが気になって、「LP-Z4にすればよかったかなー」などと思ったこともありましたが、今なら「やはりTW600が俺のベストチョイスだった」と自信を持っていえます。
まぁ、映画鑑賞という全体から見ればおまけみたいな要素ですが、そういう意味でもよかったです。


総評 88点 (´ー`)y-┛~~ヨカヨカ

【Flick】セント・オブ・ウーマン ~夢の香り~


セント・オブ・ウーマン/夢の香り 
(1992年、アメリカ)
出演: アル・パチーノ, クリス・オドネル, その他
監督: マーティン・ブレスト




落ちぶれた盲目の元軍人と、 家族の旅行中に彼の世話を頼まれた名門校の生徒との心の交流を描くヒューマンドラマ。








これは手持ちのDVDで観ました。大好きな映画です。

まずはアルパチーノの演技が素晴らしい。某掲示板で、盲人学校で働く人が「こんなにリアルな盲人の演技は見たことがない」と驚いていたという書き込みを見たことがありますが、僕には時々「それは盲人としては不自然なのではないか?」と思わせるシーンもあったのですが、盲人は時として目が見えているとしか思えない所作をさるものらしいですね。いずれにせよ、表情は動かしていなくても心が伝わる悪魔の様な完璧な演技です。

また、セリフが実に素晴らしい。小洒落たセリフは映画の大きなアクセントになりますが、この映画にはふんだんに盛り込まれています。盲人が人格を判断する基準となるのはその人の言葉と行動だけですよね。アルパチーノの完璧な演技がその事実を浮かび上がらせ、言葉が実に生き生きとしています。

映像的にも美しく、タンゴのシーンでは男と女の一つの理想形を見せつけられているような気にさえなります。フェラーリの運転シーンがいかにも古臭いのが残念ですが、ま、ご愛嬌ですね。

そして、何と言っても最後の演説。言葉の選び方、抑揚、迫力に満ちた声。息をするのも忘れそうなほどに引き込まれます。
見終わった後の充実感が抜群の映画です。オススメ!


総評 99点 (`Д´)ノ<フーアー!

【Flick】スモーク


スモーク
(1995年、アメリカ・日本)
出演: ハーヴェイ・カイテル, ウィリアム・ハート,その他
監督: ウェイン・ワン








ポール・オースターの原作「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」を基に『地上(ここ)より何処(どこ)かで』のウェイン・ワン監督が、ブルックリンの煙草屋に集まる人々の日常を、繊細な心理描写を交えながら描いている。
(amazonより)








3,4回観てます。とても好きな作品です。
何かがずば抜けてイイというわけじゃないし登場人物はクセのあるやつばかりで決してカッコいいやつばかりではありません。大体が馬鹿ばっかだし、何か汚いやつらばかりです。
でも、どいつもこいつも一生懸命生きています。
一人一人が過ちを悔やみながら、あるいは犯しながら、それでも前を向いて生きていきます。
この映画の中ではだれもかれもが生きています。

大げさな音楽や劇的な急展開といったものはありませんが、ゆったりとしたリズムがどこか非日常的なリズムをかもし出し、それこそゆらめく煙の様に、静かに感動が胸に染み込みます。
オムニバスっぽく一人一人にスポットを当てていく構成もこの作品にには非常にマッチしていているのでしょう。

クリスマス・ストーリーが全体を美しくまとめていますが、この映画を天気に例えるなら少年が父を見守る暑そうな一日になると思います。
夏の暑い一日に友達と黙って煙草をくゆらせたことがある人間なら「あのリズム」といえば理解できるでしょう。
この映画の肝はあのリズム、煙草で作り出す「間」にあるといえると思います。


ちなみにwowowで放映していたものをDVDに録って視聴。画像はイマイチでした。
続編「ブルー・イン・ザ・フェイス」は少し毛色が違う作品ですが、これも面白いのでスモークが気に入ったら是非観てみてください。損したとは思わないはずです。
さて一服すっか。


総評 93点 ( ゜Д゜)y-=3 プッハー!

2006/01/23

【SingleLife】へっぽこホームシアター完成!



本日、ラック・スクリーン・DVDレコ・プロジェクターがまとめて届き、へっぽこホームシアターの構成部品が全て揃った。
いそいそとプロジェクターを取り出し、ガチャガチャとラックを組み立て、しずしずとDVDレコも安置し、するするとスクリーンを設置して一気に完成した。
スクリーンの設置が一番難しかったが、まあまあ上手く出来たと思う。

さてこれから一人試写会です。わくわく。

2006/01/22

【SingkeLife】へっぽこホームシアター プロジェクター&DVD・HDDレコーダー購入!

秋葉原のアバックで行われたクリアランスバーゲンに行ってきた。

2日間限定のイベントの初日、12時スタートのところ1時半頃に到着したが駅から5分ほどの会場は生憎の雪が災いしたのか客はまばらだった。

ところで肝心のプロジェクターだが、当日になってもサンヨー Z4かエプソン TW600かまだ決めかねていた。液晶代表3機種の競合の中、設置性の関係でAE900はボツになったのだが、新宿アバックで視聴したときはZ4の黒浮きが目に付きTW600に傾いていたのだが、静穏性にかなりの違いがあるということ、価格差が結構ある(2万近く違う)ということで決めかねていたのだ。
静音性については、カタログスペックではZ4 22dBAに対してTW600 26dBAであり、4やそこらの違いなど取るに足らぬと思っていたが、音響について書いてあるサイトに「3デシベルの差があれば音量は倍になる」との記述を見つけ、倍ってちょっと凄くないか?と気になっていたのだ。

臨時会場は実機の展示がないので近くのホームシアター舘で最後の視聴が出来るかと立ち寄ってみると、まんまとZ4とTW600を並べて試写していた。シメシメ
早速どっかとソファに座り見比べてみた。
ソフトはスター・ウォーズだったので宇宙空間など黒が多い。これはZ4に不利な作品だなぁと思っていたが意外にも黒が綺麗に締まっている。新宿で見たときと全然違う。そんな馬鹿なと思ったが、そういえば新宿で見たときは「全てデフォルトのモードです」と言っていた。これはきっとシアター用にアジャストしたモードなのだろう。
結局10分以上は視聴させてもらったが、結論からいうと俺はやはりTW600の色調の方が好きだった。黒の締まりもやはり一歩上だし、顔の肌色もZ4に比べ赤み掛り生き生きと見える。会話のシーンで人物がアップになったとき、どちらの顔色に魅力を感じるかといえばTW600だった。これは結構大きな要素だと思う。
また、静音性もそれぞれの近くに寄って聞いてみたが、Z4は本当に静かで排気口に耳を近づけても柔らかい音がする程度で、TW600は天吊りだったので条件は違うが、こちらも真下に行っても気になることは無かった。

気になるほどの静音性の違いは感じられなかったので画質の好みにより第一候補TW600、第2候補Z4と決定し会場に向かった。

会場があるビルはステ看によりスグ見つかり、会場のある5階へとエレベーターに乗り込んだ。同じエレベーターに4人同乗していたが、一人はスタッフで、もう2人はアバックの会員なのか入場時にDMのようなハガキを渡している。そんなもん持ってない俺はHPから印刷した「入場券」を渡したがそういう客は少数派なのだろう、「あ、はい!」と前の2人の時は言わなかった確認の返答をしていた。

会場は30畳くらいのさして広くも無い1フロアで、HPに書いてあった通り商品の展示は一切無く、部屋の外周にプロジェクター、AVアンプ、DVDプレーヤー・レコーダーなど40種くらいかな?山積みしてあり、中央の4脚ほどの長机が置いてあり、一番端のテープルには各種ケーブルが置いてあり、その他のテーブルは商談用なのだろう、数人の客が店員と向かい合って何やら話している。
プロジェクターは入って右手に陳列してあり、ざっと見渡すと、まずLP-Z4を発見した。
162,400円。
うん、安い。価格コム最安は下回っている。ただ電車賃と手間考えたらわざわざ来ることは無かったというくらいの価格差ではある。正直ちょっとがっかりしながらTW600を探すと同じ並びに発見した。
169,900円。
安いこれは正直驚いた。アバック新宿で「今だけの現金特価!」と言われたのが178,000円で、これでも価格コムより3,000円くらい安かったのだが、それよりずっと安い。Z4と同じ16万円台に抑えたところにやる気も感じる。気に入った。買う。
さて、入場後5秒で購入品が決まってしまった。プライス的にも充分納得いくものだしこれ以上考えることもないのだが折角だからDVD/HDDレコーダーコーナーも眺める。と、3万円台の商品がいくつかある。メーカーは忘れたが、ルパンという奴と、パナソニックのディーガが2機種3万円台で出ていた。見るとどれも160GのHDD付きで、このグレードで3万円台は安いのではないかと思いついでに購入することにする。前に調べた時はパイオニアの商品が良さそうだったのだが、会場では最安で44,000円台だったので候補から外す。
3機種からの選定だが、価格コムでちょっと見たとき、確かルパンの評判が著しく悪かったのでこれはやめて、パナソニックの2機種から選ぶことにする。下調べもしていないので店員に聞いたスペックと、勘で決めたのはDMR-EH53-S
37,900円。
地デジチューナーとHDMIを付けようとすると7万くらいになってしまうので将来のことは置いといて、とりあえず光音声出力が付いていればヨシとした。もう2千円くらい安いのもあったが、こちらは型落ちで、何が違うのかと訊けば違いはいくつかあったが、俺的に決定的なのは2層DVDに録画可能ということだった。これなら大概の映画はDVDに落とせるはずだ。


雪なので送ってもらうことにして、送料合計で20万8千いくらかだったので、20万にしてくれと言ったみたら20万5千にしてくれたのでそれで買うことにした。

帰り際に話題の秋葉原ヨドバシに寄って各種ケーブルを買って帰ったが、ついで売り場をうろついてみるとTW600は228,000円、DMR-EH53-Sは57,800円だった。

いい買い物をしたぜ!

【Trash】初雪


東京は初雪だった。
やはり雪景色は綺麗だ。一面の白。舞い降りる雪は音も無く積もり、人々は肩をすくめ小さく話しながら行き交う。

情緒。

2006/01/19

【SingleLife】へっぽこホームシアター プロジェクター選び

プロジェクターに迷っています。

画質だけみるなら、手が届く価格帯では三菱のHC3000が断然いいんだけど、いかんせんレンズシフト機能無し、最低投射距離3.4m(100インチ)では6畳間には無理があります。

となると、現状では液晶の代表3機種、
パナソニック TH-AE900
サンヨー LP-Z4
エプソン EMP-TW600
に絞られます。 Z4は新宿ヨドバシでの印象はいまいちだったのですが、候補に織り込むことにしました。

比較ポイントはいくつかありますが、 まずは価格から、現状の価格コム最安値

TH-AE900・・・154,370円
LP-Z4・・・162,880円
EMP-TW600・・・181,459円

Z4とだと+18,579円、AE900とだと+27,089円にもなります。
27,000円。
でかいです。つーか競合機種なのに値段の差がありすぎですね。エプソンやる気あんのか。


次に設置性。
TH-AE900・・・左右50cm
LP-Z4・・・左右1画面
EMP-TW600・・・左右1画面

Z4=TW600>AE900ですね。もしかしたら具体的な数値は違うかも知れないがこのランク付けはあってますAE900だけちょっと劣ります。わずか数十センチの差ですが、ベッドサイドにプロジェクターを配置したい俺には大きな差です。


次に画質。
アバック新宿店で視聴させてもらいました。
視聴ルームには10種ほどのプロジェクターが映写されており、20万前後の価格帯で光っていたのが先述の通り、三菱のHC-3000でした。発色といい精緻さといい文句なしのNO.1でした。設置に問題が無いなら断然これをおススメします。10万前後のエントリーモデルは単品で見るとかなりのものなんだけど、比べるとやっぱり見劣りしますね。色彩もシャープさもいまいちです。
さて、先の3機種を比べてまず印象が良かったのはZ4でした。
輪郭がくっきりしているので、特に動きの激しいシーンでは迫力がありました。対してTW600,AE900はなんかぼけてるというか押し出しに欠ける印象でした。
しかし、その後いくつかのシーンを見ていくと暗いシーンではZ4の画面だけが白く浮き出ているのが目に付きました。一面に8機種の映像が並んでいる中でZ4の画像だけが際立って白いのです。これが「黒浮き」というやつか、と初めて気付かされました。シャープなのはいいんだけど、あれはちょっと厳しいかもしれません。
AE-900とTW600はどちらも映画向きに作ってある印象で、フィルムライクという感じではTW600の勝ちかなというとこです。
(テレビ) Z4>>AE900>TW600 (映画)
といった感じです。
どれがいいのか結局好みだけど、今日見た感じではZ4は黒の締まらなさでやはり一歩後退といったところです。


改めて視聴を終えたまとめとしては、

画質   TW600>AE900>Z4
価格   AE900>Z4>TW600
設置性  Z4=TW600>AE900
静音性  Z4>AE900>TW600

というところでしょうか。
トータルとしてはAE900がいい感じだけど設置性の関係でボツかな。他の2機種ならベッドサイドにおけるけど、AE900だと擬似天吊りにするとか新たな工夫とコストが必要なので中々厳しいです。

2006/01/16

【SingleLife】へっぽこホームシアターへ ヘッドフォン購入




引越して1ヶ月。
まだまだ足りないものが多いが「どうしても必要なもの」は揃ったと言っていいと思うので、「欲しいもの」にいくことにした。ずっと企んでいたことがある。「ホームシアター」だ。

僕はテレビはあまり見ないが、映画は好きである。実家はwowwowに加入していて、36インチブラウン管テレビにAVアンプ、BOSEの5.1chスピーカーシステムも揃っていたので大音量で映画を観るのが楽しみだった。一人暮らしとなると頑張っても6畳間一つしか用意できないが、そこで映画を楽しみたいと考えていたのだ。一人で出来る趣味だしね。
色々と調べてシミュレート中だが、現在の候補は下記の様になっている。

プロジェクター:Panasonic TH-AE900 or EPSON TW-600
スクリーン:ピジョン ペーパースクリーン 100インチ
DVDプレイヤー:PIONEER HDD&DVDレコーダーのどれか
音響:SONY 5.1chサラウンドヘッドホン MDR-DS6000


プロジェクターは液晶の残像がイマイチなので可能ならDLPの三菱 HC-3000にしたかったのだが、レンズシフト無し、最低投影距離3.4mは環境的にちょっと無理であった。また、プロジェクターは進歩の著しいカテゴリーで一世代前のものと最新のものでは雲泥の差があるらしいので、候補は投影距離が短い最新液晶ということになり、2chや価格コムの評判をチェックして上記2機種+SANYO LP-Z4の3機種に絞り実際に店で視聴したところZ4は全体の画調は好きだったのだが黒がだいぶ浮いていて、シーンによっては雰囲気を壊してしまっているといっても過言ではないほどだった。店では各社ともデフォルトモードなのでシネマモードに切り替えればまた違うのかもしれないが、他の2候補AE-900,TW-600に欠点らしい欠点も見当たらなかったこと、サンヨーがAV等家電以外の分野から撤退することが決まっていることなどから、とりあえず候補から外すことにした。

スクリーンは後回しでいいと思っているので、軽くて設置も簡単そうな紙スクリーンで決定。ただ100インチはでかすぎるので80インチにするかも。

DVDレコーダーはパイオニアのが使いやすそうだからメーカーで絞っただけ。どうせテレビはあまり見ないのでDVDプレイヤーでもいいような気もする。

音響は本音を言えばガッチリサラウンドスピーカーを揃えたいところなのだが、環境的にそれは無理。揃えたところで日曜の昼間くらいしか満足な音が出せないのが分かりきっているので割り切ってヘッドホンにした。SONY DS6000は2.4GHZの無線方式で壁があろうが人がいようが30mの範囲ならどこでも聴ける。ウチはそんなに広くないが音楽を聴いていてちょっと隣の部屋にいくときでも掛けっぱなしでいいというのはきっとすごく使い勝手がいいはずだと思い(俺としては)奮発した。店で試聴もしたが赤外線は送信部が机の上にある状態で立ち上がると聞こえなくなることがあったのに対し、これはどこでもOKだったし、音質・サラウンド効果も充分なものだった。前後感がちょっと弱い気もしたが、8万のヘッドホンでも同じ印象を受けたのでこれはヘッドホンの限界ということなのだろう。


ということで確定したヘッドホンを注文した。スクリーンも大体決定だが、これは先に買ってもいいことないしね。
ちなみに価格はムラウチで22,799円。カード一回払い。
レビューはまた後日。楽しみだー!

2006/01/11

【Cooking】ワカサギフライ

昨日うどんに合わせて作ったかやくご飯が余っていたので、何かちょうどいいのはないか考えた結果「魚を食おう!」をいう気持ちになり、一人暮らし初の魚類に挑むことにした。
アジを狙って魚介コーナーに足を運んだところ1パック189円のワカサギ君たちと目が合ったので買っていくことにした。
ワカサギといえば昔、友達と群馬に氷上釣りに行ったことが思い出される。
あの時は4人で、カセットコンロに鍋と油と天ぷら粉にパン粉、日本酒にお銚子まで持っていって結局一匹も釣れなかったなぁ・・・。寒かったなぁ。本当に寒かった。
ちっきっしょー!ワカサギのヤロー!
食ってやる!

~ワカサギのフライ~
・ワカサギ 1パック
・大豆油  揚げるの充分な量
・小麦粉  適当
・パン粉  適当
・卵  1個
・キャベツ  好きなだけ

~作り方~
1.ワカサギを洗う
2.小麦粉にまぶす
3.卵を溶いて、それにつける
4.パン粉にまぶす
5.鍋に油を熱してワカサギ投入
6.コンガリしたらキッチンペーパーか新聞紙の上にでもあげる
7.キャベツを千切りにして皿に盛り、その上にワカサギをちりばめる

完成!

~総評~
ウマイ!
やっぱり揚げたてのフライはウマイです。塩とソースとタルタルソールで頂いてみたが、やっぱりタルタルソースが一番だね。
簡単だしよかったけど、やっぱり次回は自分で釣りたいモンです。

【SingleLife】家賃滞納!

昨晩帰宅してポストを見ると管理会社からの封書が。
「なんだろうな?ゴミの日でも変わるのかな?」と思いながら封を切ると出てきたのは、
「督促状」。
うおお。初めて見たー!なんていってる場合じゃない。なんでこんなものが?
間違いかしらん、と思って宛名を確認するも確かに俺宛。なんだよ、入居時に12月分は前払い家賃として払ったし、1月分は28日までに振り込めばいいんだろ?
訝しげに読み進めてていくうちにある文章に突き当たった。
契約によると来月分の家賃は前払いとなっており~
は?なってないよ?何だよやっぱり間違いかよ。ほら契約書見てみなよ。ここに、賃料は銀行振り込みにて下記口座に28日までに翌月分を振り込むことって・・・翌月分!?

いやー、はっはっは。間違えちゃったっよ。
ごめんなさい。m(__)m

2006/01/04

【FIFA WorldCup】ベスト8

寝不足の毎日、さっぱり更新していないうちにベスト8が出揃った。

ドイツ
アルゼンチン
イタリア
ウクライナ
イングランド
ポルトガル
ブラジル
フランス


恐ろしいほど順当だ。
開幕前に友達と優勝チームを3カ国挙げて賭けをした。
俺・・ブラジル、オランダ、ウクライナ
友達・・アルゼンチン、イングランド、ポルトガル
で、全チーム16強に残り、オランダーポルトガルの直接対決で負けたオランダ以外は8強入りと抜群の的中率を誇っている。ブックメーカーに賭けときゃよかったな。オッズは低そうだが。

今日は

ドイツ   3-1 アルゼンチン
ウクライナ 2-1 イタリア

を予想。

ドイツはスウェーデン戦のパフォーマンスが発揮できればアルゼンチンといえども封じるのは難しいだろう。DFも安定してきたし、現状ならドイツ有利とみる。
アルゼンチンはテベス、メッシのパフォーマンスが思ったほど良くないので、むしろDFがクローゼを抑えられるかが鍵になりそう。
ウクライナはシェフチェンコの爆発を期待。イタリアDFを切り裂くことにおいては彼以上の適任はいないでしょう。その実力を知るDF陣から厳しいチェックを受けるのは間違いないので、空いたスペースをヴォローニンらがいかに活用できるかがポイントになりそう。


残りわずか8試合。

楽しみましょー。