携帯に出張中の社長から取引先の本部長が今朝亡くなったとの連絡が入った。
突然のことで、言葉をうまく口から出すことが出来なかった。
O本部長は40代後半。
昨年取締役に昇進したやり手で、俺が11年前に今の会社に入ったときはまだ課長だか係長だったが、さばけた性格の持ち主で当時19歳、右も左も分からぬ俺に対してもざっくばらんに且つ言うべきことは言ってくれていて、この人に仕事を教わりたいと思っていたものだった。
その後、出世と同時に部署替えなどがあり、現在のセクションに移ってからはあまり話す機会も無くなってしまったが、それでも顔を会わす度に笑顔を見せてくれていた。
俺は正直あの人が好きだった。
取引先のお偉方としてでなく、例えば単なる同級生として会っていたらきっと友人になれただろうと思う。やるべきことはやるが、仕事一辺倒ではなく遊びも、それも居酒屋で下らない冗談をいったり、時には子供としたゲームの話をしたりする、飾らない人だった。いつだったか、「俺は本当に欲しいものなんて何も無い」と言っていたが、それは真実だと思う。素朴でまっすぐな人だった。
明後日にお通夜、告別式は3日後のようだ。
あの人の遺影を見たら、俺はどんな気持ちを抱くのだろう。
今までのご指導に感謝します。
どうぞごゆっくりお休みください―。
2005/10/25
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